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ドイツ期待の若手逸材5選を紹介!Ⅳ 2005年生まれのフリッツ・ヴァルター・メダル受賞者たち


2005年生まれの「ナーハヴークス」

2024年10月18日、DFB(ドイツサッカー協会)は、年間を通じて優勝なプレーを披露した男女それぞれの若手選手に贈られる、フリッツ・ヴァルター・メダルの今年度の受賞者を発表した。受賞者は以下の通り。

2005年生まれ(U19)の男子受賞者
金賞 トム・ビショフ
銀賞 ジェナン・ぺイチノヴィッチ
銅賞 エリアス・バウム

2007年生まれ(U17)の男子受賞者
金賞 フランシス・オニイェカ
銀賞 キリアン・ザウク
銅賞 ボリス・マムザ・ラム

2005年生まれ(U19)の女子受賞者
金賞 ローリーン・ベンダー
銀賞 レベッカ・アダマックツィク
銅賞 ジェラ・ヴェイト

2007年生まれ(U17)の女子受賞者
金賞 マール・ホーカンプ
銀賞 グレタ・フンテン
銅賞 ライラ・ポルテラ

受賞者に期待されるのは、近い将来、ドイツ代表で活躍する存在になることだろう。本テキストでは、とくに2005年生まれのフリッツ・ヴァルター・メダル受賞者に注目し、彼らのプレースタイルや今季の展望を紹介していく。




Ⅰ. トム・ビショフ

Tom Bischof
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
生年月日:2005年 6月28日(20歳)
出身地:アシャッフェンブルク, バイエルン州
身長:176cm 利き足:左足
主なポジション:トップ下, セントラル・ミッドフィールダー

TSG 1899 ホッフェンハイムユース史上最高の天才が、ドイツ最高のクラブへの加入を決断した。バイエルンにとっては、ユリアン・ナーゲルスマンが監督を務めた2020/21シーズンから贈り続けたラブコールがようやく実った形だ。トム・ビショフ。2024年にU19フリッツ・ヴァルター・メダル金賞を受賞した青年は、すでに次世代のドイツ代表を担う存在として代表デビューも飾っている。

今季のビショフに期待されるのは、昨季フル稼働したヨズア・キミッヒの負担を軽減する役割。足元のタッチの柔らかさ、広範なパスの展開力、高いドリブル技術とプレービジョンを持つビショフは、8番はもちろん、6番としてもプレーできる。ビショフの本職は右インサイドハーフもしくは10番だが、スカッドを考慮すると、今季は主に6番としてバイエルンの中盤を支えるキーマンとなるだろう。


Ⅱ. ネルソン・ヴァイパー

Nelson Felix Patrick Weiper
生年月日:2005年 3月17日(20歳)
所属クラブ:FSVマインツ05
出身地:マインツ, ラインラント=プファルツ州
身長:191cm 利き足:右足
主なポジション:ストライカー

2022年のフリッツ・ヴァルター・メダルU17金賞の受賞者であるネルソン・ヴァイパーU21ユーロで魅せた活躍ぶりは、ドイツの次世代最高のタレントを持つストライカーの覚醒を予感させるものだった。1つ歳上の選手たちとともに大会へと参加し、ニック・ヴォルテマーデ二コロ・トレソルディの控えだったにも関わらず、彼は6試合で4ゴールを挙げる活躍をみせたのだ。

長身を活かしたヘディングでの得点はもちろん、特異な動き出しからゴール前へと入り込む動きなど、ボックス内で鋭いフィニッシャーとなることのできる才能は天性の物だろう。ヴォルテマーデとの2トップというオプションも大きなプラスだ。2026年、ナーゲルスマン監督率いるサッカードイツ代表26名のリストにヴァイパーが名前を連ねても何の驚きもない。ヴァイパーは、それほどの「大器」である。


Ⅲ. ジェナン・ぺイチノヴィッチ

Dženan Pejčinović
所属クラブ:VfLヴォルフスブルク
生年月日:2005年 2月15日(20歳)
出身:ミュンヘン, バイエルン州
身長:188cm 利き足:左足
ポジション:ストライカー

2024年のフリッツ・ヴァルター・メダルU19銀賞の受賞者であるジェナン・ペイチノヴィッチは、得点能力と運動量を兼ね備えた左利きのストライカーだ。ボックス内での高い得点能力はもちろん、バイタルエリアでの連携からゴール前へと侵入し、相手の守備を崩す動きに関わる能力も優れる。スペースを見つける嗅覚と冷静なフィニッシュワークの成熟度は、同年代のドイツ人ストライカーと比較しても群を抜く。

常に100%を出し切る姿勢は大きな魅力で、ピッチ上では情熱と粘り強さを体現するストライカーだ。フォルトゥナ・デュッセルドルフからVfLヴォルフスブルクへ復帰した彼に期待されるのは、クラブ最多の得点者となること。今季すでに3試合で先発するなど、パウル・シモニス監督からの信頼は得られているだけに、いつ初ゴールを挙げられるかが直近の課題だ。


Ⅳ.ラウリン・ウルリッヒ

Laurin Ulrich
所属クラブ:1.FCマクデブルク
生年月日:2005年 1月31日(20歳)
出身:ハイデンハイム, バーデン=ヴュルテンベルク州
身長:180cm 利き足:右足
主なポジション:トップ下

ラウリン・ウルリッヒのキャリアが華開こうとしている。2021/22シーズン南/南西地区のU-17ブンデスリーガで10ゴールを挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した彼は、2022年フリッツ・ヴァルター・メダルU17銀賞の受賞者となった。多くの期待を集めたウルリッヒだったが、2023年にレンタルで加入したSSVウルムでは、モーリス・クラッテンマッハーの後塵を拝することになる。

彼のキャリアは、大きな壁に直面した様に思われた。しかし、VfBシュトゥットガルトのセカンドチームに復帰したウルリッヒは、半年で3ゴール8アシストを記録し、確かな才能を証明した。そんなウルリッヒは、今夏に1.FCマクデブルクへ移籍。同チームの指揮官は、長らくシュトゥットガルトのユース部門で活躍したマルクス・フィードラーで、ウルリッヒの恩師というべき存在だ。

実際、チームで背番号8を着用するウルリッヒは、既に2部で8試合に出場し、2アシストを記録するなど、結果を残している。ウルリッヒがキャリアの壁を乗り越え、花開こうとしている。今季の彼の活躍に注目だ。


Ⅴ. エリアス・バウム

Elias Niklas Baum
所属クラブ:アイントラハト・フランクフルト
生年月日:2005年 10月26日(19歳)
出身:フランクフルト・アム・マイン, ヘッセン州
身長:180cm 利き足:右足
主なポジション:右サイドバック, ウイング

エリアス・バウムは、2024年フリッツ・ヴァルター・メダルU19銅賞の受賞者。2015年にアイントラハト・フランクフルトのユースへ加入した彼は、世代別のユースリーグで活躍。2022/23シーズンにはレギオナルリーガ・ズートウェストで出場機会を得て、経験を積んでいた。ただキャリア最大の転機となったのは、2部のSVエルフェアスベルクへのレンタル移籍だった。

今季からSVヴェルダー・ブレーメンを率いるホルスト・シュテッフェンのもと、右サイドバックの主力として起用されたバウムは、とくに攻撃面で真価を発揮し、33試合3ゴール5アシストを記録するなど明確な結果を残した。確かな足元の技術、攻守への貢献度を考えれば、ドイツ代表で「フィリップ・ラームの後継者」となれるだけの才能の持ち主だろう。バウムのさらなる成長に期待したい。


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