ネガティブは気持ち次第で変えられる。チャレがや×創作大賞感想×ネガティブ革命の感想スピンオフを全部コラボしてみたの巻
6月6日、私の創作魂に火をつける出来事がありました。
なんと、作家仲間の茨木さんが、同じく作家仲間である中井ゆうこさんの『ネガティブ革命』をもとに、ショートショート形式のレビューを書いていたのです。
元の書籍はこちら
創作大賞にも応募されています。
読んだ瞬間、「すげぇ……でも私も書きたい……」と胸の奥がざわっとしました。茨木さんは著者仲間でもあり、「文才ゼロでも書ける人になれる「国語力」の磨き方」という本を出版されています。
彼女が書いたレビューは本当に面白くて、読み終えた瞬間に心が一気に熱くなりました。同時に、「私も負けていられない(この気持ちの方向性は自分でもよくわからないけれど)」という思いが渦を巻きはじめて、しばらく落ち着けませんでした。
でも、とっさにいいストーリーがさっぱり思い浮かびませんでした。それにしても誰かの創作が、自分の創作魂を一気に燃え上がらせる瞬間って、こんなにも強烈なんだと改めて感じました。
コメント欄に、反応せずにいられなくなった私は
「もはやスピンオフかと思いました🤣私も本を読んでいたので、別の視点で作品をもう一度楽しめた気がします。それにしても、完成度が高いっ!流石ですね❤️」
と返信。すると、なんと茨木さんより
「みくまゆさんがモコとしゃべってるのも見てみたいです!」
という、実に爽やかな返信をいただきました。
これは、何か返さなければ。けれども、すぐにストーリーが思いつかず、そのまま「創作大賞追い込み期間」へと突入……。
その後、茨木さんより、お仕事小説部門に応募している「僕に、エッセイを書かせてください」への、もの凄い熱量の感想文をいただきまして。
感想いただいた作品はこちら
これはもう私も「ショートショートの感想スピンオフを書くしかない」と思ったのです。(気持ちの方向性がちょっとおかしい)
今回はスペシャル企画(なんのだよ)として、コッシーさんと運営しているチャレがやのテーマ「おとしもの」×創作大賞感想(渡鳥さん、巻き込んですいません)×茨木さんの真似をしてショートショート×中井ゆうこさんの「ネガティブ革命」や他の作品・書籍の紹介に繋がればいいかな……と思いまして、いろいろコラボして書いてみました。
テーマは「おとしもの」です。うちの夫が、広島にカバンを落としたことがきっかけで、このテーマとなりました。
↓本編はこちら
嫉妬と地鶏とモコと着ぐるみさん(ショートショート)
嫉妬と私
Facebookやインスタを開くと、同級生たちはみんな「結婚しました」「彼氏とディズニー行ってきました」なんて幸せ報告ばかり。
意識高い系女子はいいよね……。「今日のコーデ」なんて写真を上げれば「可愛い〜!」ってコメントがつくんでしょう?「すっぴんです」なんて言いながら、薄化粧と加工をフル活用した自撮りをアップしてさっ。私なんて昨日、地鶏食べただけなんだから……。
私は「ふぅ……」と深いため息をつきながら、震える指先で携帯の画面をスクロールし続けた。胸の奥がざわざわして、次第に呼吸が浅くなる。すると今度は、同級生のA子とB男が、まったく同じカフェで、まったく同じ飲み物を投稿している写真が流れてきた。
(……は?)
どう見ても「におわせ」じゃない。いや、におわせどころか、ほぼ答え出てるじゃない。
あなたたち!!「交際してます」って、堂々と言いなさいよっ!!
なんでそんな「匂わせ」を、Facebookに「落として」いくのよっつ!それを拾っちゃった私は、どうしたらいいのよ!!心がぐちゃぐちゃになるじゃないの!!もう、いやんなっちゃう。ほんとに。
スクロールするたびに胸がきゅっと痛くなる。
幸せそうな写真が、全部、私の心の柔らかいところをぐりぐり押してくる。なんで私だけ、置いていかれてるみたいな気持ちになるんだろう。なんでこんなことで泣きそうになるんだろう。
ああもう……ほんと、いやだ。嫉妬しちゃう自分が、嫌。
みんなの幸せを「おめでとう」って、本当は言いたい。言いたいのに、喉の奥で言葉がつっかえて出てこない。
だって私には彼氏がいない。婚活で気になる人と出会ったけれど、今日の返信メールはたった2行。前は5行だったのに。その「3行の差」が、ずっと気になって仕方がないの。言葉の数が愛情と比例しないなんて、とうにわかってる。でも私、そういった微妙な「変化」に敏感なのかもしれない……。
「気持ちが冷めたのかな」
「私、何か変なこと言ったかな」
「もう興味なくなったのかな」
考えたくないのに、勝手に頭の中でぐるぐる回り続ける。止めたいのに止まらない。こんなふうに自分を責め続ける私は、重たいのかな。面倒なのかな。それとも、ただの被害妄想なのかな。どっちにしても、ああもう……私って本当にダメだ。自分で自分を壊してるみたいで、苦しくなる。これじゃきっと、彼にも嫌われちゃうよね……。
なんで私はこんなふうなんだろう。なんでこんなに弱いんだろう。なんで幸せを素直に喜べないんだろう。なんで、なんで、なんで。
ああもう、本当に嫌。こんな自分、置き去りにして逃げ出したいくらい嫌。なんかもう、尾崎豊みたいに盗んだバイクで夜中駆け抜けたくなっちゃう。
そして、誰かの幸せ投稿を見るたびに、胸がざわざわする自分がつらい。「おめでとう」って言いたいのに、言えない。いや、本当はおめでとうなんていいたくない。心の奥から、どろっとした嫉妬が湧いてきて、息が詰まる。その黒さを再確認するたびに、心がぎゅうっと締め付けられて、涙が出そうになる。
本当は、もっと自分のことを好きになりたいだけ。なのに、どうして。自分の中に浮かぶ醜い感情を認めたくないけど、でも認めざるを得なくなる自分が辛い。
ふとXやnoteを見ると、「創作大賞の応募作品」がずらりと並んでいた。へぇ、創作かぁ。優れた作品を見ると「どうせ私には書けないし」って、また嫉妬しちゃうのかな。私も、小説は一度書いてみたいなぁと思っていたし。そんなことを思いつつも、私は気になる作品を、少し震える指でクリックした。
まず目に入ったのは、渡鳥さんの「99:1」という作品だった。
渡鳥さんと私
西暦2112年、子どもの性別を「産み分け」できるようになった未来で、男性ばかりが増えてしまった社会が描かれていた。 男女比99:1の世界になったら、どうなるんだろう。そんな世界で私は、恋人がほしいとか、結婚したいとか、誰かを好きになったりするんだろうか。
愛ってなんだろう。生きるってなんだろう。そんなことを考えていたら、背後から声がした。
「るりちゃん。どうしたんだい」
声をかけてくれたのは、熊のぬいぐるみ・モコ。いつも私が困っていると、そっと寄り添ってくれる存在だ。すると、少し遅れて渋い男の声が聞こえてきた。
「るりさん、どうしたの」
振り返ると、黄色い着ぐるみを着た男が立っていた。
着ぐるみさんと私
「あなたは誰?」
「よりみちしに来ました」
そう言って彼は一冊の本を差し出した。表紙には「発達障害のよりみちが、それでも生きる理由」と書かれている。
140部突破おめでとうございます
「……すみません。ちょっと展開がよくかわらないのですが、あなた誰ですか?」
「よりみちです」
「……まぁ、どっちでもいいか。とりあえず、ありがとうございます。ところで、なぜ私の部屋にあなたがいるのですか?」
「るりさんが、困っている気がしたから」
着ぐるみさんは、そう言ってふふっと笑った。なんだかよくわからないけど、「まあいいか」と思えてしまう自分がいた。
「私がどうして困っているかわかったんですか?」
「僕にもわかりません。ただ、心の中に『淀み』がある気がして。それを人は『ネガティブ』って呼ぶのかな。だから、『排熱』が必要だと思いました」
「排熱ってなんですか?」
「余計な熱のことです。熱がこもったら、吐き出すことが大切です。まずは深呼吸しましょう」
隣を見ると、モコが目を丸くしていた。
モコの反撃
「ちょっと待って。彼女にとって、このネガティブは試練なのかもしれない。そもそも、一体誰が『ネガティブ』は駄目って決めたんだよ!!ネガティブっていうのは受け止め方次第で、誰かの前に進む一歩になるかもしれないんだよ!」
モコがそう言うと、着ぐるみさんは「二人の絆には負けました」と笑い、霧の中へ消えていった。
なんだろう。二人ともタイプは違うけれど、きっと私のことを助けようとしてくれたんだ。 胸の中にあった「淀み」は、たぶん私自身の「おとしもの」だったのかもしれない。拾い上げるのが怖くて、見ないふりをしていた気持ちのこと。でも、誰かの優しさに触れたことで、少しだけ前を向けた気がする。
(うん、私がんばる。婚活)
そう呟いて私は、ふっと宙を仰いだ。
【完】
※中井さん、茨木さん、よりみちさん、そして担当編集の岡本さん……どうもすいませんでした。
4人全員の、担当編集さんも創作大賞に応募しています。
あとでみなさんに、叱られる覚悟はできています(笑)
追伸
書く人生のはじめかたもよろしくお願いします!
