現役ライターが商業出版した時の苦労とは?みくまゆたん×編集担当の岡本さんとスペースでぶっちゃけてきた【第5話】
先日、私の自著の出版記念として、編集担当の岡本さんと「商業出版の苦労について」をテーマにスペース対談を開催しました。
第1~4回目で公開した記事では、トークのリアルをなるべく残せるように。文字起こしにやや近いインタビュー形式でお届けしました。
長くなってしまいすいません。ついに最終回です。
文字起こしは、『ヒトもAIも仕事は“引き受け方”が9割 断らずに信頼されるための仕事整理術』を出版されている 渋谷亜也さん が担当してくださいました。
何やら面白い試みが始まっています!
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※いよいよ最終回です。ホントに長くなってすいません……。
実はこれ、全部あわせて「たった1時間」の話なんですよ……。もはや狂気ですよね。
みくまゆたん×岡本さんスペースイベント「【出版記念対談】商業出版の苦労について(みくまゆたんさん×岡本)」
【前回までのあらすじ】
スペースイベントの終盤、みくまゆたんの編集担当・岡本さんが問いかけた。
「『これはどういう気持ちで編集したんですか?』みたいな、僕への質問ってあったりしますか」
一般的な作家なら、ここで素直に「そうですね。どういう気持ちで編集したんですか?」って聞くのだろうか。ところが、フリーライター兼新人作家みくまゆたんは、岡本さんが予想もしていない「見当違いの質問」を投げかけるのであった。
「……あの、みくさんの文章の魅力って何ですか?」
晴天の霹靂のような質問に、長年編集を続けてきた岡本さんは思わず言葉を失う。
◇
自分の文章を何十年も書き続けてきた。改善点は指摘されても、「どこが良いのか」を真正面から問われたことはほとんどないまま、「書く人生」がずるずると進んでしまった。
「次の仕事が来るかどうか」が評価の証明となるライティングの世界で、良し悪しの輪郭はいつも曖昧なままだ。
それでもなんとかやってきた。けれど、本当はずっと知りたかったのだ━━自分の文章の、どこが良くて。どこが足りないのか。
そんな胸の奥の問いを、思い切ってまっすぐ踏み込んでみることにした。せっかくの機会なのだ。聞けるうちに、聞きたいことは聞いた方がいい。その日が次も来るかなんて、わからないのだから。
◇
イベント終了間際の12:55。
「もう終わる時間やろ……」という空気をものともせず、みくまゆたんは語り続ける。暴走気味の情熱と、止まらない言葉の数々……。
「書く人生」を走り続けて来て、今まであえて仕事について公の場で語ってこなかった。だからこそ、吐き出すことになると「雪崩」のように一気にしゃべり始めることがあるので、本当に「急に仕事の話をすることになった」人と喋る時には、みなさん気をつけてください……。
ライターと編集者。時にぶつかり合い、(岡本さんが)振り回され、支え合ってきた「本作りエンターテイメント」は、ついに最終章へとたどり着く。
暴走と情熱。問いと答え。愛と感動の本づくりエンターテインメント──ついに完結。
書く時は「書きたいこと」がある時や、伝えたいことがある時かもしれない
みく: 私、おそらく「書くネタ」がなかったら、noteは書かない人かもしれません。
なるべく、「書きたい」が一気に湧き上がった時とか、「誰かに〇〇を伝えたい」と思った瞬間に書いている気がします。読んでくれた人が、少しでも何かを持ち帰って、「ハッ」と気づけるものを残したいんです。
岡本: なるほど。なんか、みくさんらしいですね。その感覚、原稿にも出し惜しみせずに書いてくださっていましたよね。
みく: 本を書く時も、出し惜しみはしないように心がけていました。
(※やっぱり手を抜くとね、玄人の人には見透かされてしまうと私は思っているんですよ……)
本に至っては、もう丸裸で全部書いた気がします。最初は「ここまで出したら、この先ライターとして大丈夫かな」って心配になるくらい、あけすけに書いたといいますか。
それに、岡本さんが「みくさんだからこそ、ここはもっと書けるはずです」って、結構突っ込んでくれたじゃないですか。
……とは言ってますが、一応書くネタはまだあるのでご心配なく!これからも企画は考えたら出す予定!(まだ類書研究中)
岡本: え、あれ……そんなこと言いましたっけ??
みく: 言ってましたよ。「ここの部分は、みくさんならもっと出せるはずです」って。
岡本: (笑)
みく: それ聞いた瞬間、「あ、これ……隠しちゃダメだ。もう全部脱がないといかんやつだ」って思って。覚悟決めましたよ。

岡本: めっちゃ悪い奴じゃないですか(笑)
みく: 悪くはないですよ。でも、突っ込んでもらわないと原稿ってよくならないじゃないですか。だからあれが正解なんです。もう「自分を隠しちゃいけない、(心の内を)脱がないといかん」って。ほんとに……心の中を丸裸にされちゃいました。
岡本: ちょっと……語弊がすごいんで……(震)
みく: いやいや。そういう意味じゃなく、心を……っていうことですからね。
そして、このやりとりから茨城さんが「全裸企画」を考案してくださいました。
実はまだ会ったことないです
岡本:なんだかんだ言って、僕まだみくさんとリアルで会ったことないんですよね。全部オンラインのやり取りだけで、本を作りました。
みく: オンラインだけで完結しちゃうのもすごいですよね。でも私、実は……岡本さんの喋り方とか、考え方の癖とか、だんだん掴んできた気がするんです。意外と岡本さん、もしかしたら……私に振り回されるの、嫌いじゃないのかなって思ってて(勘違い)。
すいません。調子に乗りました(笑)
普通に考えたら、編集さんを振り回すなんて「あたおか案件(ただでさえ忙しいのに、余計な仕事は増やさない方がいいだろうし)」ですし、実際ライポタのオフ会でも「編集さんに、あそこまで突っ込んじゃって大丈夫なんですか」と、心配のニュアンスで声をかけられたくらいなので、みなさんはくれぐれも気を付けて下さい(誰もやらないよ😂)
完全に私の暴走です。
岡本: ちょっと……そろそろ話が逸れてきたので(笑)。僕、このスペースでは全然主役じゃないですし。お時間もありますので……。

写真は観てなくて記憶で描いてるので、似てなくてすいません🙇
みく: はい、そうですよね。
一応、ここで軽く反省するみくさん。
岡本: では最後に、みくさんから何か告知やお知らせ、それから商業出版を目指す方へのメッセージを、簡単でいいのでお願いします。
みく: そうですね。今回、商業出版をやってみて強く思ったのは、自分の毎日の仕事に、ちゃんと向き合うことの大切さです。
あとは、誰かに言われて動くんじゃなくて、自分で考えて、自分で出していく。そこを放棄しちゃうと、多分本って書けないんだなって、すごく実感しました。
もちろん「どうしたらいいか」を人に聞くのも大事だし、そこから学べることもたくさんあるから、そのプロセスは大事ですが、同時に「自分で考えること」を放棄しちゃいけないと思っています。
「自分で考えることを放棄しちゃいけない」名言!
— ホリミホ|ディレクター・ライター(宮崎) (@horichan85) February 3, 2026
ライター研究所のホリちゃんから「名言」とコメントいただきました(笑)

岡本:うん、うん。
みく: 本を書いてみて改めて思ったんです。今まで自分で考えて、手探りでやってきたことって、ちゃんと価値があったんだなって。逆に言えば、自分で考えて試行錯誤してこなかったら、きっと本は書けなかった気がします。
もし将来的に本を出したいと思っているなら、失敗を恐れずに動いてほしいです。失敗だって、あとから振り返れば全部ネタになりますしね。とにかく「自分で考えて行動すること」を大事にしてほしいです。
それから……本を書くときは、やっぱり「魂を削る」くらいじゃないと、人の心に届くものにはならないと思います。書く瞬間だけは、自分の魂をそのまま乗せてください。私はもう、書きながら何度も倒れそうになりました。
編集者は死神か??それとも……
岡本: 本当にいい原稿って、みんな魂を削って書いてくるんですよね。だから僕ら編集者は、ある意味「死神」みたいなものなんです。削った魂を、もう一度削りに来ているわけで。
みく: でも、削られるからこそ、また磨かれるんですよね。
まさに彫刻だなぁ。
いい形に削られるためにも、元原稿の段階で出し惜しみしていたらダメになる気がしてて。そう思うと、書くと決めた瞬間から、もう出し惜しみなんてできないんですよね。
岡本: そうですね。結局は覚悟なんですよね。今日は、書き続けるためのその覚悟を、いろいろ伺えた気がします。ありがとうございました。
覚悟を持ちたいです!!
— よりみち (@cc25Ca) February 3, 2026
みく: こちらこそ、有意義なお話ができて楽しかったです。ありがとうございました。
岡本: で、あとは……出版したら「覚悟を持って売る」ですね。
みく: そうですね。売るまでがセットです。
岡本: 売るまでがセットですね。
みく: そして、出したものは自信を持って届けることも大事。
岡本: 大事です。素晴らしいですね。いやもう、話してる感じだと……すでに5冊くらい出してそうですよ。
みく:そう、ベテランみたいなこと言ってますけど、実はまだ一冊しか出してないんです。
岡本:まだまだこれからですよ。実は明日、クローズドコミュニティの公開企画会議で──みくまゆさんの2冊目の企画会議をやるという、かなり挑戦的な試みがあるんですよね。
【 #ライポタ 勉強会のお知らせ】
— 大崎 沙織 | ライター・ソムリエ (@writer_sosk) January 31, 2026
「みくまゆたん書籍2作目公開企画会議~ダメ出し&意見交換会~ 」を2月4日(水)正午〜開催!
編集長の岡本さん @oka_motti とみくまゆたんさん @mikumayutan の企画会議にみんなで参加するイメージです。… pic.twitter.com/adqezc4z3W
みく: そうなんです。私の企画に、参加者のみなさんから突っ込んでもらう企画です。
参加される方は、遠慮せずにどんどんぶっこんでください。この企画会議が、みなさんが学んで鍛えられる場になったらいいなと思ってます。私はもう踏み台になって大丈夫なので、どんどん踏んでください。
企画段階のものってあまり見る機会がないので、めちゃくちゃ面白い&勉強になりました!実際に世に出る時はどんな感じになるのか楽しみです〜
— 川瀬ゆう/ライター (@kawase_kawa) February 4, 2026
事前に「遠慮なく」と伺っていたので、本当に遠慮せず突っ込ませていただきました🙇
— 大崎 沙織 | ライター・ソムリエ (@writer_sosk) February 4, 2026
書籍の企画ってこうして出来上がっていくのか〜と、興味深く勉強になりました!!
この後どうなっていくのかも興味があります✨
貴重な機会をありがとうございました!!
企画は無事終了し、とても良かったと沢山の方より感想をいただきました。参加して下さった方々、本当にありがとうございます。

岡本: いいご意見をいただいて、その案が本の中に採用されたら面白いですよね。
みく: 私も、他の人の視点にすごく興味があって。それを知りたいな、と思ってます。
岡本: そうですよね。他の人の企画や意見を見て、自分がどう感じるかを突き詰める──それが編集の仕事でもありますし。クローズドのコミュニティにはなりますが、入っている方はぜひ聞きに来てほしいし、参加してほしいですね。
みく: はい。お願いします。
岡本: それから、今スペースでもみくさんといろいろ企画を進めています。2月9日(月)12時からは、ちょうど今リスナーとして来てくださっている茨木彩菜さんとの対談もセッティングしていますので、こちらもぜひ。
みく: よろしくお願いします。
岡本: お二人とも「書く」をテーマに本を執筆されていますからね。茨木さんは『文章力ゼロでも書ける人になれる、国語力の磨き方』という本を書いてくださっていて、その本も含めて対談していきたいと思っています。

みく: そうですね。密かに憧れていたので。お話しできるのが楽しみですね。
岡本: おかげさまで、今爆売れの本としてね。
みく: ですよね。すごいですよね。
岡本: 2月9日も同じ時間で、みくさんの対談がありますので、お付き合いいただければと思います。
みく: そうですね。あと、渋谷さんとの対談もありますよね。
岡本: そうですね。渋谷さんはその翌日、2月10日火曜日の同じ時間にスペースイベントを開催します。
2日連続でみくさんと僕は喋れる。今、盛りだくさんでみくさんに動いていただいてますが、体調に気をつけて。
みく: 喋る勉強もしたかったし、ちょうどよかったです。
岡本: リスナーの皆さんも、お昼時のお時間をいただきましてありがとうございました。
みく: 皆さんありがとうございました。
【完】
やっと……ついに完結しました。長い連載に最後までお付き合いしてくださったみなさま、本当に長くなっちゃってすいません……。ありがとうございました!
【告知①】
現在、 #書く人生のはじめかた という書籍を発売中です。
もし読了いただけましたら、Amazonレビューやnote・Xなどに感想いただけると泣いて喜びますー。
【告知②】
2\6 20:00〜ライターのなつくまさん、三枝さんとスタエフで「本の未来」についてトークします。もしよければ、ぜひご参加いただけると嬉しいです。
ラジオ「STOORY PLANET」ですが、1回目のコラボは、2/26 20時〜で、私とみくまゆさん(@mikumayutan)さんと(三枝徹さん(@TMWeb7 )に決まりました。トーク内容は「本の今と未来」です!
— 夏野久万(なつくま)/東京のフリーライター (@natukumaco) February 18, 2026
※「私×みくまゆさん×大崎沙織さん」回は3月開催予定です。詳細後日お伝えしますね。 pic.twitter.com/msWMGZFSmb
【出版関連のXスペースはこちら】
他の著者さんや、私の他のXスペースはこちらで紹介されていますので、気になる方はぜひリマインダーの設定を宜しくお願いします。
