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本能寺の変1582 【重史142】 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

【重史142】 『日本史』 

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→【シリーズ】
 信長の甲斐侵攻 光秀と長宗我部元親 本能寺への道  
その一因 目次大 概説大 目次中 →
 1時代の風潮 2光秀という男 3光秀と光慶 
 4光秀の苦悩 5志向の相違  +信長の油断 →
 3 (1)光秀の素性 (2)光秀の年齢 (3)光秀の嫡男 
見えてきたもの 目次大 目次中 +240607 
【人物】 
*◎=重要ヶ所 P=重要Point 史=史料 ✓=チェック済
 そ=その一因 テ=テーマ別 
*加筆修正 

【重史142】 そ第11話㉙

①通常二万五千人が働き、少ない時でも、一万五千人を数えた

②彼は多数の石像を倒し、頸に縄をつけて工事場に引かしめた。

③信長は、ほとんどつねに、座るために虎皮を腰に巻き、

④一兵士が、戯れに一貴婦人の顔を見ようとして、

⑤信長は、一同の面前で、手ずから彼の首を刎ねた。

⑥少なくとも、二、三年はかかると思われたものを、 

⑦彼は、ほとんどすべてを七十日間で完成した。

                        『日本史』


 永禄十二年1569、四月十四日。
            156900414

  信長は、己の勢威を天下に知らしめた。
  空前の大工事。
  都には、大勢の人々たちが集まった。

   彼(信長)は、公方様のために、新たな城とはなはだ広大で華麗な建築
   の宮殿を造った。
   彼は、そのために、三街の面積の地所を収用し、
   建築作業に従事するために、日本の諸侯およびすべての貴族が集まっ
   たので、通常二万五千人が働き、少ない時でも、一万五千人を数えた
   という。
                            (『日本史』)

  信長は、合理主義者。
  石像を破壊し、石材として用いた。

  有名な場面である。

   信長は、籐杖を手にして、作業を指図した。
   建築用の石が欠乏していたので、
   彼は多数の石像を倒し、頸に縄をつけて、工事場に引かしめた。
   都の住民は、これらの偶像を畏敬していたので、
   それは、彼らに驚嘆と恐怖の念を生ぜしめた。
                            (『日本史』)

  信長は、虎皮を腰に巻き、粗末な衣服を着用していた。
  同上。

   信長は、ほとんどつねに、座るために虎皮を腰に巻き、
   粗末な衣服を着用しており、
   彼の例に倣って、
   すべての殿および家臣の大部分は、労働のために皮衣を着け、
   建築の続行中は、
   何びとも、彼の前へ、美しい宮廷風の衣裳をまとって出る者はなか
   った。
                            (『日本史』)

  多くの見物人が、信長を見ていた。
  
   建築を見物しようと望む者は、男も女もすべて草履をぬぐこともなく
   彼の前を通る自由が与えられた。
                            (『日本史』)

  信長は、正義感が強い。
  空気、一変。
  普請現場に、緊張感が走った。
  フロイスは、それを見ていた。

   ところで、かつて建築作業を行っていた間に、
   一兵士が、戯れに一貴婦人の顔を見ようとして、
   その被り物を少し上げたことがあった時、
   信長は、たまたまそれを目撃し、ただちに一同の面前で、
   手ずからそこで彼の首を刎ねた。
                            (『日本史』)

  義昭の御所は、七十日余で完成した。
  そうしている間に、工事が終わった。
  フロイスは、その速さに驚愕している。

   だが、この建築の際、きわめて驚くべきことは、
   彼が
   信じることができぬほどの短期間に、それを成就したことである。
   すなわち、少なくとも、二、三年はかかると思われたものを、
   彼は、ほとんどすべてを七十日間で完成した。
                            (『日本史』)

  信長は、冗漫を赦さない。
  「少なくとも、二、三年はかかる」、とある。
  それに、比すれば、驚異的な速さ。
  正に、突貫工事だった。


 【引用】 そ第11話㉙



 ⇒ 次へつづく

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