Jimmy Mcgriff - Fly Dude(1972)
72年頃からオルガンジャズの衰退が始まります。その理由としてかつて多く録音したブルーノートやプレスティッジの衰退、多く作られたが故の飽き、新型の電子キーボードが多く登場したこと、ソウルジャズからクロスオーバーへ人気が移ったなどがあげられます。そんななかでも比較的後半まで粘っていたのがグルーヴマーチャント。74年頃までオルガン一本の作品を作り続けていますが作品によってサイドマンを変えたり選曲を変えたりとマンネリ化を防ぐための努力が垣間見えます。本作ではギターにジョージフリーマンを起用。ギターを前面にだしたブルースになっています。
メンバー
ジミーマクグリフ:オルガン
ロナルドアーノルド:テナーサックス
ジョージフリーマン:リードギター
ジョントーマス:リズムギター
マリオンブッカー:ドラム
Everyday I Have The Blues
有名なブルーススタンダード。ベースを効かせたオルガンを土台にジャンプブルースっぽい演奏をしています。
Jumping The Blues
タイトル通りのジャンプ風のブルース。ここではジミースミス作としていますがジミースミスはこの曲をジェイマクシャンの作品としてクレジットしています。スミスばりの火を噴くようなアドリブが圧巻です。そしてフリーマンが初めてギターをアウトさせます
Healin' Feelin
レスマッキャンの曲でグルーヴホルムズのGrooveに収録されています。モダンなファンクに仕上げていてベースギターのような細かなベースラインやエフェクターをかけたリズムギターやアウトするギターが圧巻です
Cotton Boy Blues
ディープなゴスペル風のオルガンで始まるブルースナンバー。マクグリフはフィラデルフィア生まれですが、自身が愛するブルースのルーツである南部への印象を彼なりに表したのかもしれません。フリーマンの本職顔負けのブルースギターが印象的です
Yardbird Suit
チャーリーパーカーの曲ですがコッテコテのソウルジャズにアレンジ。おそらくジミースミスもやっていたのでそれでカバーしたと思います。ジョージフリーマンが一番のアウトを披露しています。フリーマンのアウトはそろそろアウトするぞ!するぞ!したー!って感じでめちゃくちゃ気持ちいいです
The Groove Fly
タイトル通りグルーヴしながらノビノビとした演奏が繰り広げられます。作曲したというよりザックリした打ち合わせをしてからとりあえずやってみようという感じで収録されたのでしょう。
It's You I Adore
ジョージフリーマン作。なんだか呑気なテーマを緩くスウィングしながら演奏しています。
Butterfly
フリーマンの変なギターが映える曲。このひしゃげたと言うかクシャクシャというか妙なトーンが癖になります
