「イランがホルムズ海峡に機雷を撒いた」は嘘です
アメリカ財務長官「イランや中国などのタンカーは現在も通過しており、ホルムズ海峡に機雷が敷設されていないことを確認」
何度も言うけどホルムズ海峡に機雷は無い
— 桃太郎+2 (@momotro018x) March 14, 2026
アメリカ財務長官「イランや中国などのタンカーは現在も通過しており、ホルムズ海峡に機雷が敷設されていないことを確認」https://t.co/b3WGFWHpkd
この情報を広めたアメリカ自身が、この情報は嘘だったと認めました。
しかしその後再び 4月11日報道
米国政府が「イランがホルムズ海峡に散布した機雷の位置をロストした」と発表
アメリカ当局によると、海峡への機雷敷設は「無秩序に」行われた行為だと述べており、情報によると、イランはそれぞれの機雷がどこに敷設されたのかを明確に把握していないという。 CBSの報道によると、米当局は同国が2000個から6000個の機雷を保有していると推定している。
以前アメリカ政府が嘘だったと認めた機雷の話を再び持ち出してきた。
はたしてこれは本当だろうか?
10ヶ国がホルムズ海峡通過している

くわしくはこちらの記事にまとめてますが、米国政府が言う「イランが機雷を撒いて、なおかつイラン側も機雷の場所を把握できてない」のであれば、自ら被害に遭う可能性もありますが、船は海峡を通りまくってます。
そして未だに機雷の被害報告は一件も出ていません。
イランが機雷を認めたと報道
ここで変化があった。
イラン副外相カティブザデが、機雷敷設自体は認めたと4月11日報道。
そしてイランがこちらの機雷要注意ゾーンを示した地図を公開した。

イランはこれまで機雷の存在を認めていなかった。その間ずっとアメリカ政府は「機雷はある」とずっと発表していた。 そしてイランも一転して認めたと思ったらこの地図を発表。 だがこの地図をよく見てほしい。
ホルムズ海峡は30キロ幅ほどあるが、水深の深さの関係上、大型タンカーが通れる場所は6キロ幅ほどしかない。 よって通過管理がしやすいが、小型船などはオマーン側の海岸沿いギリギリを通過するということも可能になっている。
だがその場所を機雷ゾーンとして発表している。 つまり機雷の脅威を利用して、無断通過を阻止する戦略として「機雷の噂」を利用した。つまりイランにとって都合の良いルートを使わせるためにアメリカ政府の嘘を利用したと見るのが濃厚。
そして繰り返しますが、船は通りまくってるにもかかわらず、未だに機雷の被害報告は一件も出ていません。
本題
「イランがホルムズ海峡に機雷を撒いた」は嘘です
イランがホルムズ海峡に機雷を蒔いたとかいう情報を信じ込んでる人が多いですが、トランプのいつものデマをそのまま無批判に報じる西側メディアのプロパガンダを鵜呑みにするのはやめてくれ。
アメリカ政府によって一方的に「機雷を撒いた」と言われてしまってるイランだが、そもそもが、これをやるとなると、一番損失を被るのが当のイランなんですね。
なぜかというと、そもそもイランが一番望んでることは「味方国だけを通す。敵国を通さない」これが一番メリットが高いんです。
逆に「全ての船を通す or 海峡を完全封鎖する」 これがもっともデメリットが高い。
「安価だが対象は無差別」というのが機雷の最大の特徴だから。
たとえばベトナム戦争で蒔いた機雷は未だに全部回収できてない。 機雷を撒くということは、イラン自身も範囲や期間がコントロール一切できなくなる。
例えば仮に数百個の機雷をもし蒔いたとしよう、ホルムズ海峡は海流(潮流)が激しいので流され移動しまくるだろう。
そしたら、なんやかんやあって終戦したとしても、機雷を全部回収しないと以前のような通常運行には戻らない。
その間、イラクやサウジやUAEやイランの石油収入はずっとゼロのまま。
中国ロシアとも石油取引でせっかくうまくやっていたのに、その取引すらも機雷を全部回収するまでは出来なくなるという事。 こんなことを何も考えずにヒャッハー言いながら無思考に機雷をバラ撒く?
ありえないから。
イランが望んでるのは海峡の通行をコントロール下に置くこと。 だが機雷をバラ撒くことはアンコントローラブルな状況にするわけで、 イランとしても一番困る状況になるということ。
そもそも機雷を蒔いたという情報はアメリカからしか出てない、イランは一切そのことへの声明は出してないから。
匿名の情報筋2名による「イランが機雷を設置したところを見た」とかいうよく分からない情報が広まってるだけ。
そもそもホルムズ海峡というのは「33キロ幅」あるが、実はほとんどが浅瀬であり、巨大で重量があるタンカーは深く沈み込むため、実際、海峡を通行できるルートは「6キロ幅」しかない。
要は海底がV字型になっているということ。 だからイランとしたらこんなに監視しやすい場所はない、目視でも確認できるレベル。
だから機雷をまく必要なんて全く無いということ。 あまりにも何も考えずにこの情報を信じ込んでる人が多すぎるので、現実をみてくれ。
そもそもイラン戦争が始まってから、イラン軍は最適解なことしかやってきてない。「なんでこんなことやるの?」みたいな馬鹿な行動は一個も取ってない。
たとえば戦争勃発直後にイランが、ドバイ・サウジ・イラク・シリアをミサイル攻撃していて、その国々が「なにもしてないのにイランに攻撃された‥」と抗議声明を出していたが、実態は、その国に設置された米軍基地の対空レーダーを破壊することが目的だった。
そして実際、15基ある内の8基が破壊されている。 そして大使館も破壊したことで米国大使も国外脱出した、なので現在は上記の国々はもう攻撃する必要はなくなった状況。 これらはメディアでは一切報道されないがアメリカに都合が悪い情報だからというだけで事実だ。
こういったように、イランが問題行動をとったと思われることは基本的にトランプのデマで、のちに覆ってる。 たとえば
「イランが核武装しようとしてた」←IAEAがデマだと認定
「小学校空爆はイランの自作自演」←アメリカ軍の誤爆でした
「イランが先制攻撃しようとしてた」←アメリカ国防総省がそんな予兆は無かったと認める
「関係ない国を無差別に攻撃しだした」←各国にある米軍基地のレーダーを破壊、米軍の防衛システムを無力化させた
こういったように、世間に広まってるイランの問題行動は、基本的にメディアやSNSで広まったデマが多い。
スマート機雷について
アンチから指摘があったので解説しますが。 現代戦においては、意図的に味方と敵を区別するスマート機雷というのも存在します。 なのでホルムズ海峡においてもスマート機雷を設置してるのではないか?という声も一部ではあります。
だが前述した通り、そもそもが、海峡の幅が、たった33キロ幅しかないのと、タンカーが通れる水深が深いルートが、3.7キロ幅しかないのと、そもそも海峡とか以前に北部全体の土地がイランの領土なので地上から監視がめちゃくちゃ楽勝なんです。 なので、電源消費が激しく短期間しか敷設出来ないスマート機雷を水中に仕込んでおく意味は無いんですね。
スマート機雷ってほぼドローンでしょという話 そもそも目視で監視できるほど狭い範囲なわけで、そもそもイランにとって標的は非武装で石油をたっぷり積んだゆっくり進む船なわけだから、レーダー監視して、敵を発見してから地上から飛ばしても余裕で間に合うわけです。
特に、普通の機雷と違って、あくまでコントロール可能な機雷というのは傍受もされやすいです。 電波を発してるのをレーダーで察知すればいいだけの話なので。 「察知できる」ということは「察知されやすい」という事。
イラン政府とイスラム革命防衛隊(IRGC)の関係
高市支持者がよく言ってる「ホルムズ海峡にいるイスラム革命防衛隊(IRGC)はイラン政府の言うことなんて聞かない」というやつ。
まともに説明しだすと数千文字になるので簡単に説明しますが、ハメネイ師はいわゆるハト派で、軍の意見と衝突することが多かった。 外部からみてぎこちなかったのはそのせい。 しかし現在の最高指導者モジタバ師はもともとIRCGの資金調達などを担ってる中心人物。 つまり現在のイランはかつてないほど「政軍一体」となっているわけです。
なぜ最高指導者と軍の主要大幹部ら40名以上が一度に殺されたにもかかわらず、即対応で周辺国の米軍基地に報復攻撃し、イスラエルのアイアンドームを突破できたのか? ということ。
そもそも機雷の話は「IRCGはバカの集まりだ」という設定で成り立ってるが、イラン戦争が始まって以降、米国イスラエルという世界最大の軍事国家にイラン一国で対抗できている状況からみても、あまりにも機雷の話だけが極端にバカ扱いされすぎてる。
結論
つまり問題はイランとの交渉ということ。
機雷は無いので、あとはイラン政府との交渉次第で、日本は中東石油ルートを確保できます。
地雷撤去のために自衛隊派遣されるとかいうデマはやめてください。論点はそこじゃないんで。
この記事は以上になります。
ぜひこちらの記事も読んでいただきたい、日本がどう交渉してどう立ち回るべきからを解説してます
