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新燃岳に近いキャンプ場に行ってきました

※新燃岳の火山活動は続いています。訪問については現地の情報などを踏まえた上で、ご自身で是非を判断なさってください。規制地域に入ることは控えましょう。

宮崎・鹿児島両県にまたがる新燃岳で火山活動が活発化していますが、8月末に新燃岳がある霧島連山の麓に位置するキャンプ場を訪れました。

新燃岳では6月に大規模な噴火が発生し、噴火警戒レベルが2から3に引き上げられて以降、ニュースでは大きな噴煙が上がるたびにその映像が報じられ、鹿児島県や宮崎県で灰が降り積もる様子が伝えられてきました。

しかも出発の数日前にも大きな噴煙が上ったという報道があり、行く直前まで、正直なところキャンセルの選択肢も頭にありました。火口から数キロの場所で今の時期にキャンプなどしていいのだろうか……と考えましたが、キャンプ場が営業を続けていたこともあり、最終的に行くことに決めました。

霧島へと向かう宮崎道からは山から煙がでているのが見え、キャンプ場近くまでやってくると道路には少量の火山灰が積り、車で通った後ろを見ると灰が舞い上がっていました。

キャンプ場から見えた、噴煙をあげる山

そして、「東京大学地震研究所」と書かれた車両が頻繁に行き来する様子も、「ああ、まさに火山活動が起きているんだな」という緊張感を高めました。

結論から言えば滞在中は幸いなことに大きな噴火もなく無事に過ごせ、「行ってよかった」と思っています。ただそれは、無事にキャンプを楽しめたから、という単純な理由だけではありません。メディアの情報だけでは決して捉えきれない、別の「現実」を見ることができたからです。

キャンプ場ではスタッフがいつものように利用者を迎え入れ、周辺の町では人々が普段と変わらない生活を営んでいました。宿泊したバンガローの壁には、噴火時に溶岩流や火砕流が流れやすい方向と、避難すべきルートが詳細に記されていました。

その様子にはリアルさを感じると同時に、「危険は認識しているが、対策も講じている。安心して滞在してください」というメッセージのようなものも感じました。

近隣自治体では、新燃岳の火山活動によって減少した観光客を取り戻すため、宿泊割引キャンペーンを実施しているようです。また、報道による風評被害でダメージを受けた地元産業を支援するため、来るべき災害に備えるためのクラウドファンディングも始めています。

宮崎県高原町のクラファン概要抜粋。実際のページはこちら

キャンプ場でも、8月26日の火山防災の日に水蒸気爆発を想定した避難訓練を実施したり、防災月間の9月に防災をテーマとしたイベントを行ったりといった取り組みをしています。

地元の人々は、過去の災害を教訓とし、来たるべき事態に備えながらも、今を力強く生きている。そして、漠然とした「危険」に怯えるのではなく、「日常」と「本当に危険な状況」を明確に区別し、「正しく恐れる」ことを実践している、そんなことを感じました。

遠く離れた場所から手に入れる情報というのは、どうも恐怖が増幅されて伝わる傾向にあるようです。東日本大震災以降、「正しく恐れる」という言葉をよく耳にするようになりましたが、今回のキャンプを通じて、その意味を改めて考える機会を与えられたような気がします。



キャンプでの体験を通じて気づいたことや、仕事や日常で生成AIを触れる中で感じたこと、AIとの付き合い方について書いています。

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