ヌープ(9)遺跡の異変
◆(9)9月15日 11時40分 遺跡の異変
「あんまり、こちらには近寄らない方がいいわよ。ヌル遺跡付近は、通信障害が酷いから」
レイラ・バーナムは隣の席で言った。
ヘリを操縦している、ウィリアム・ソロコフは、「わかっているよ。あの遺跡には、ヘリどころか徒歩でも入りたがる人間はいない。あの調査隊の事件以来……でも、今日は、まったくノイズが入らないな」と答えた。
「ちょっと見て!!」
レイラが言った。
「なんだよ! 近寄るなと言ったり、見ろと言ったり……」
ウィリアムは、目を疑った。石造りでできた遺跡に白いものを確認した。遺跡の広範囲の石から白い何かが、植物なのかキノコなのか、そんなようなものが、無数に生えてきていた。
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■第1部 ノイズ
(1)石板/(2)あるひき逃げ/(3)ある娼婦の死/(4)通信障害/(5)アンティークショップ/(6)襲撃/(7)遺跡/(8)石/(9)遺跡の異変/(10)石板のメッセージ
