567.経験や体験、実体験に根ざしたもの。こんなところに、共感の秘密がある気がします。【出版論第2章】「著作者になる!㊺」

「共感を得られる文章」と、「共感を得られない文章」
「共感を得られる文章」と、「共感を得られない文章」があります。
やはり、誰だって、せっかく精魂込めてまとめた文(note等)なのですから、読んでもらえれば嬉しいですし、何かのお役に立ったり、共感してくれたら嬉しいですよね。
そんな喜びがさらに創作意欲が増してくるパワーの元かもしれません。
人は誰もが、
「自分のことをわかって欲しい」
「自分のことを知って欲しい」
「自分の思っていることを伝えたい」と考えています。
もちろん、そんなことは必要ないんだ、という方もいるでしょう。
それはその人の考えなので自由です。
しかし、noteのみなさんは「物書き」「創作者(著作者)」なのですから、自分の表現の場としてこのnoteを選んでいる以上、共感してもらえることがある意味の財産でもある気がします。
しかし、「共感を得られる文章」と「共感を得られない文章」との大きな違いは何なのでしょう?
逆の立場に立って読者となった場合、共感する部分って何なのでしょう?
もちろん、自分に似ている部分、自分と重ね合わせて考えてしまう部分、自分も普段思っていた言葉、自分が必要としていたこと、などに共感を覚える気がします。
それが小説であっても、エッセイであっても単なるつぶやきや、詩や俳句、短歌などの言葉の一部が自分にとって必要な部分であったり、自分の経験や体験に重ねて見てしまうことが大半のように思えます。
どうでしょう?
これがその答えの一部に近くないでしょうか?
やはり、経験や体験なき机上の空論や、何かの本に書かれているものをそのまま自分の考えとして文にしたり、パクったとしても、体験がないのですから人の心には届かない気がします。
例えば、大失恋をしました。
その精神的ショックで立ち上がるので数年のときを要した。
どうしても、別れた彼女のことが忘れられない。
あのときに、こうすれば良かった、ああ言えば良かったと悔いと後悔だらけ。しかし、時間とともに冷静になり、悔いと後悔が感謝に変わった...などという体験などは誰しもが同じような思いをして来たかもしれません。
そんなとき、その作品を見て、
「ああ、自分だけではなかったんだ...」
「この作者はこんな風に頑張って乗り越えたんだ...」と、共感し、感動する。
これは、人の心を打つ文は、やはり作者の体験に負うところが大きいと感じています。
経験や体験のない文は読めばわかりますよね。
淡々と美しい文章、平坦、その人の息遣いや、心が感じられない。
特に、本だけの知識、本の受け売りのような事務的な分に感じてしまうのは私だけなのでしょうか?
自分の体験や経験、身近な人間関係、親子、兄弟姉妹、まさに、嬉しかったこと、怒ったこと、哀しかったこと、楽しかったことなどの喜怒哀楽こそ、著作権の独自性や創作性が輝く「味」の部分のように思えます。
著作物の定義は「思想または感情を創作的に表現したもの...」に著作権が発生しているように、感情(喜怒哀楽)が「創作的に表現したもの」の分野と言えるでしょう。
次回に続く~
文字数2,751文字

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