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【5分で分かる中学社会】南アジア②インドとICT産業 中1地理

 前回、インドがイギリスの植民地になったことを学びました。今回は植民地の影響を考えます。
 みなさんは魔術師ラマヌジャンを知っていますか?。アニメの主人公のような超天才人物です。詳しくは記事で解説します!


1:植民地の影響

 インドはイギリスの植民地になったため、イギリスの影響を受けました。その一つが公用語です。公用語とは、政府が公式に使う言語のことです。教育や裁判など公的な場で使う言語を指します。

 インドの人口は世界一でしたね。(2023年に中国を抜きました。)人口はなんと約14億5千万人もいます。(人口の記事を参照)

 これだけの人がいると言語や方言がものすごい数になります。言語だけで約30、方言は約2000以上あるそうです!

 そこでインドでは公用語を定めることにしました。インドの公用語はヒンディー語英語です。インドの公用語が英語なのはイギリスの影響ですね。

 インドのように一つの国でたくさんの言語が使われている国を多言語国家と呼びます。

 また、インドはイギリスに対する激しい独立運動をしたことでも有名です。その運動の代表的な人物がガンディーです。

 ガンディーは「塩の行進」など様々な独立運動を展開し、インド独立の父と呼ばれています。(詳しくは歴史で勉強しましょう。)インドの紙幣にはガンディーの肖像画が描かれています。

ガンディー

2:英語の影響

 インドの公用語が英語になったことはインドにメリットをもたらしました。それはインドでIT産業がさかんになったことです。(ICT産業と呼ぶ場合もあります。)特にインドのベンガルール(バンガロール)という都市でIT産業が発達しています。

 ITとは”Information Technology” (インフォメーション テクノロジー)の略で日本に訳すと「情報技術」です。インターネットを思い浮かべると良いですね。

 ITの会社といえばGoogleやMicrosoftを思い浮かべると思いますが、それらの会社のCEO(最高経営責任者)はなんとインド出身です!現在のIT業界はインド人が引っ張っていると言ってもよいかもしれません。

 では、なぜインドでIT産業がさかんになったのでしょうか?それには大きく4つの理由があります。

 一つ目の理由は公用語が英語だったこと。これによりアメリカやヨーロッパとスムーズにコミュニケーションができました。

 二つ目の理由は時差です。(時差の記事を参照)アメリカとインドの時差は約10時間あります。つまりアメリカが朝の時にインドは夜、アメリカが夜のときにインドは朝です。この地理的な条件が有利に働きました。

 例えば、アメリカで夜まで仕事をしたプログラムのデータをインドに送信します。インドは朝なので、そのプログラムをさらに作って夜まで仕事ができるのです。インドが夜になると、作ったデータをアメリカに送ります。アメリカは朝ですからこれから夜まで働けます。

 こうして、実質的に24時間体制で仕事を進めることができました。時差のメリットを生かして、インドでIT産業が発展していきました。

 三つ目の理由はカースト制度の問題です。(カースト制度の記事を参照)
 ヒンドゥー教が広がるインドではカースト制度がいまだに強い影響力をもっています。カースト制度では伝統的に就職しやすい職業が身分に応じて決まっていました。

 しかし、IT産業は新しい分野の産業なのでカースト制度の影響を受けにくかったのです。そこで、身分が低く貧しい人々の間でIT産業は人気となり、発展していきました。

 四つ目の理由はインドは伝統的に数学が強いことです。ゼロの概念を発見したのはインドですし、小学校では九九を20の段まで習うそうです。
 IT産業に数学は不可欠ですから、インドと相性が良かったのですね。

 以上をまとめると、インドでIT産業が発展した理由は

①公用語が英語であること。
時差によりアメリカと24時間体制で仕事ができること。
③比較的新しい産業でありカースト制度の影響を受けにくかったこと。
④インドが伝統的に数学が強かったこと。

の4つが挙げられます。

 余談ですが、インド数学界にはラマヌジャンという大天才がいます。ラマヌジャンは数式を直観で思いついたそうです。その数式は「夢の中で女神様が教えてくれた」と言っています。

 ラマヌジャンについてはこの動画で分かりやすく説明されています。約11分の動画なのでお暇なときによかったらご覧ください。

3:まとめ

・インドはイギリスの植民地になった。
→公用語はヒンディー語と英語

英語の影響もありインドでICT産業が発展
理由
①公用語が英語であること。
時差によりアメリカと24時間体制で仕事ができること。
③比較的新しい産業でありカースト制度の影響を受けにくかったこと。
④インドが伝統的に数学が強かったこと。

次回はインドの農業について学びましょう。
練習問題はこちら


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