【実家じまい】プロローグ#5此岸と彼岸〜納棺式・火葬〜私たちは「行ってらっしゃい、お母さん」と言えた【飯子さんちの実家じまい】

引井田飯子(ぴいた・ぱんこ) 40代
主婦コミックエッセイストです。
この記事は、実家じまいの体験記・プロローグです。
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今回は【プロローグ#5】をお送りします。
今回は納棺式から火葬場のお話です。
辛くなってしまう、という方もいらっしゃるかもしれません(´・ω・`)
▷止めおてく、という方
ここまで来てくださってありがとうございますm(__)m
笑える漫画もやってます\(^o^)/>コチラ
▶読む!という方
ありがとうございます!(TдT)
どうぞ最後までお付き合いくださいm(__)m
では、始めます
もうすぐ母が棺桶に入れられてしまう(2024年の日記より)
葬祭会館で過ごす夜はふけていきました。

葬祭会館はとても快適で、まるで自宅のようでした。
我々は明日、「家族葬」というスタイルで
こぢんまりとした葬儀を行います。
我々が寛いでいる、まさにこのお座敷で。

快適過ぎて寝過ごしました。
線香はすっかり消えていました・・・・
3人も泊まっていたのにね・・・
さて、昼には遺影が出来上がりました。

前の日、写真を提出したのですが、写真選びは実に困りました。
普段、いくら年とは言え、遺影にするつもりで写真なんて撮っておかないものです。
表情が良くても変な服を着ていたり^^;
ようやく選んだのはデイサービスの見知らぬおじさんと共に
「イエ〜〜〜イ」ってピースしてる写真。(遺影だけに・・・)
苦肉の策で写真の合成サービスを利用したのですが、合成とは思えない出来に一同大満足でした。
まったりしている間にも
葬儀の準備が着々と整っていきます・・・・

午前中には母方の従妹が来てくれました。
幼い頃はよく一緒に遊んだものでしたが
今ではすっかり疎遠になっていました。
にもかかわらず、遠くからわざわざ来てくれて、
母の為に涙を流してくれたのです。
ありがたい・・・
にしても・・・

OTTOと兎美子は時間になってもまだ来ません。
本来OTTOは時間キッチリに来る男として有名。今もその件を姉たちに自慢していたというのに・・・・
何かあったんでしょうか?
と、思っていたら珍しく遅れてやって来ました。

いったいどうしたのでしょう・・・??


何?

「急ぐな危険!」
きっと仏様のお導きに違いありません。
OTTOと兎美子が来て程無く、花や盛り籠等のお供えが次々と運ばれ、祭壇が出来上がりました。

いよいよ、納棺式が始まります。
遂に母が棺桶に入れられてしまうのです・・・・
納棺式
出席者は本当に身近な親族ばかり。
司会は葬祭屋さん。
お坊さんが来て、ありがたいお経を読んでくれました。

皆で順番に母の身を清めます。
働きづくしだった手や足を
優しく拭いてあげました。
次は「死に装束」を着せてあげます。

ボル子とは似ても似つかぬ可愛い娘。
今から行く死者の国で迷わぬよう、旅支度をしてあげるのです。
手には手甲、足には脚絆や足袋、を着せてあげます。

ご遺体は丁寧に扱いましょう。ましてやレディーです。
皆で母を棺に納めます。

姉ムビ子がチョイスしてくれた副葬品も一緒に納めます。
母の一番近くにいてくれた
ムビ子姉ちゃんのチョイスならば間違いあるまい。
やや多すぎる気がするけれど・・・・

婆ちゃん亡くなったの平成元年
天国で入歯、もういらない
最後に、母を花で飾ってあげます。

花は心を込めて!
丁寧に入れましょう!!!!
ムビ子といい、ボル子といい・・・・
こういうとこで育ちがわかってしまうというものです。
(育てたのお母さんだけど・・・・・)

母方の従妹、ショキちゃんも来てくれました。
午前中お参りに来てくれた従妹のお姉さんで、私とは同級生です。

ショキちゃんとは幼い頃は何かと張り合ったものでした。
40年ぶりくらいに会いました。
母たちの優しく、良き時間を
一緒に過ごした仲間、従姉妹・・・・
ショキちゃんも母を思って涙を流してくれました。
母の血が流れる従姉妹
本当にありがたい・・・・
いよいよなのだなぁ・・・・
亡くなっちゃってはいるものの、
母の亡骸は今ここにある。
でも・・・
いよいよ明日は火葬されて・・・
本当に消えちゃうんだよなぁ・・・・
やはりぐっとくるものがあります。
ふと眺めると

母からは子ども同然に育てられたという
父方の従姉、不二子ちゃんも来てくれました。
オンちゃんたちもいます。
ありがたい
皆が見守っているよ・・・

親しかった皆に見送られ、
母は旅の支度を終えました。
不思議な出来事
納棺式の後は、「通夜振る舞い」が行われました。
母の思い出を語りながら、皆でお寿司をつつきました。

このとき、実は従姉妹のショキちゃんも不二子ちゃんも母上を亡くして間もなかったのです。
お互いの母の最期を重ね合わせて語り合いました。
母を亡くしたのは我々だけじゃないんですよね。
その間、とにかく明るいボル子は喋り通しでした。
その夜。
この日の寝ずの番は
ムビ子、OTTO、兎美子、そして私。
この葬祭屋さんに寝泊まりするようになって早や2日目。
すっかり居心地が良くなってしまいました。

今日も頑張りましょう。
とりあえず献杯!
すると・・・・

祭壇の方から、電子レンジみたいな音が。
忘れた頃に、また
チ〜〜〜〜〜ン・・・・

全く怖くない・・・・
母らしといえば母らしい、
控えめな謎の音がけっこうな間、鳴り続けました。
会話に入りたかったのかな・・・?
行ってらっしゃい
明日はいよいよ火葬。
キレイなカバーに包まれた、立派な位牌もやって来ました。
母と過ごす最後の夜なのです・・・。
寝ずの番にも気合が入ります。

気合い入れ過ぎて

早速母のコートを焦がしてしまいました。
朝になりました。
参列者が揃い、お坊さんにお念仏を唱えてもらったら
いよいよ火葬場へ行きます。

喪主ムビ子は母と共に霊柩車へ。
親戚一同はマイクロバスへ。
遺影を託された私と、骨壷を託されたボル子はOTTOの車へ。
それぞれ乗り込みます。

母を乗せた霊柩リムジン行列は
実家の辺りを周り、火葬場へ向かいます。
実家が見えてきました。
「もう、この家には母はいないのだなぁ・・・・」
と思うと、実家が急によそよそしく見えました。
この風景、母はどのように見ているのでしょうか・・・
久々に外に出られて喜んでいるかなぁ・・・・
途中、近所の人が道端に出て
手を合わせてくれていました。
何処までも続く田んぼ道。
今日ばかりは
何処までも続いて欲しい田んぼ道。
火葬場に着いてしまいました。

いよいよ、母が旅立ってしまうのだ・・・・
お母さんが、消えて無くなっちゃう・・・・

その時!私は思い出した。
「お母さんを置いて行くばかりで、お母さんに『いってらっしゃい』と
言ってあげられなかった・・・」
という、ムビ子姉ちゃんの言葉を・・・
今こそ、その時なんじゃないか??
恥ずかしがってなんかいられない!

大きな声で叫んだよ
すると・・・・

ムビ子姉ちゃんも
「行ってらっしゃい!!」って
大きな声で叫んだよ

ムビ子姉ちゃんも
ボル子姉ちゃんも
私も、皆でお母さんに
「行ってらっしゃい」が言えたよ

お母さんが
「行ってきます」って
言ってくれてるような気がした。
「魂は既に天国に行っていて、残された体は入れ物」そう分かっていても、
体が消えて無くなってしまうというのはとても悲しく、淋しいことでした。
母が本当にこの世からいなくなってしまうのですから。
でも、最後の最後に姉妹皆で「行ってらっしゃい」を言えた時、居なくなるんじゃなくて、旅に出たんだなぁ!と思うことが出来ました。
皆で見送ることが出来て、本当に良かった!
次回【#6】は火葬のその後を描きます。
最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました!m(__)m
引井田飯子(ぴいた・ぱんこ)でした〜〜〜\(^o^)/
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