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観戦記 第10節 松本山雅FC VS RB大宮アルディージャ

概要

第10節
2026/4/12
松本VS大宮 4-1
大宮得点: 40'聖
岐阜得点: 16'村越、42'安永、45+4'加藤、57'加藤
@サンプロアルウィン
*現地観戦*




大宮陣形


Sub: 笠原 ガブリエウ 茂木 神田 和田 石川 松井 日髙 健勇

前節から1人交代で、日髙からカプリーニに代わった。山本がトップ下かなと思ったけど、カプがトップ下、山本の右SHとなった。
山本とカプの立ち位置の理由はちょっとわからず。結果論にはなるんだけど、攻撃時は2ST気味になるんで、カットインを使えるカプと山本の位置は逆の方がよかったと思うんだよね。

ビルドアップの基本は聖残しの3バック可変の3-4-2-1 (*いつもより聖は上がり目だった?)。これはミラーとなる松本の3-1-4-2の、ハイプレス&ショートカウンターに対抗する感じの予想通りのやり方。ただ、松本はハイプレス時に右WB小田を聖にぶつけてきていて、中々3バックビルドの優位性を活かすことができていなかった。


松本印象



スタメン・布陣は前節のいわきFC戦と同じ3-1-4-2
アンカーにタックル自慢の深澤が入って攻守のバランスを取り、右WBには高さはないながら空中戦の強い小田が入る。
トップはちょこまか動くと共にパンチ力ある左足とロングスローを持つ村越と、体の強さと強烈なハイプレスを持ち合わせた加藤の2トップ。

戦術は徹底したハイプレス。*詳細はプレビューに詳しく
2トップが2CBに、2IHが2DMFに、2WBが2SBにと、前線はマンマーク気味に強烈なプレスをお見舞いする。特にファーストプレスマンとして加藤が猛烈なプレスを見せ、大宮のビルドアップを規制しまくっていた。

ボールの取り所はサイド。大宮の2ボランチに2IHがべったりマークしてボールを出させず、パスの出しどころに困ったCBがSBに出したとこへWBがすぐさまプレスして取り切る感じ。SBには困ってロングを蹴らせてもOK。
今日は聖が最終ラインに残る形が多かったんだけど、松本も左右アシンメトリーに小田を前線まで上げて、聖に入ったところを徹底的に潰しにきていた。

松本のロングボールのターゲットは、前節と似たように最前線の加藤と右WBの小田だったが、GKの第一優先は小田であり、ほとんどのゴールキックを小田目がけて蹴っていた感じだった。
元々小田が空中戦に強い事もあるが、加藤VS西尾 (村上)と比べ、小田VS聖の方が勝率が高い事を見込んでの選択だったかと。現に、小田が競り勝った後のセカンドを、多く松本に拾われてしまっていた。

プレスにしろ空中戦にしろ、今日は小田に対して聖がミスマッチになってしまっていて、前半押されてしまった一因になっていた。


試合展開 前半


強風とはいかないまでも、今日はそこそこの風が吹いていて、前半は大宮が風上に。

そんな中、前半はことごとく松本がペースを握る

先述の通り、徹底した前線からのプレスで大宮のビルドアップの自由を奪う。松本はとにかく寄せが早く、大宮のボールホルダーにパスの出しどころを考えさせる時間を与えず、サイドにパスを誘導。更にサイドでのWBの寄せも早く、そこで奪い切ったり、精度のないクリアを蹴らせる感じ。
このクリアが前線で繋がれば良かったんだけど、前半はほとんどサンデーのとこで収まらず、また松本のCBの監視の下、裏抜けもままならなかった。

ロングボールも散見された前半戦だったけど、狙って蹴ってたっていうか、松本のプレスに困って蹴らされていた面が強かったかな。

松本は代名詞の縦に速い攻撃。GKから繋ぐことは少なく、基本的に今日は右WBの小田めがけたロングキックを撃って、セカンドをマイボールにしていた。ここはプレビューで危惧していた通り、高さに分がある聖とのミスマッチを突かれた感じ。

また、序盤は左サイドからの村越のロングスローで、大宮を押し込むこともできていた。


そんな感じで松本ペースで進んだ序盤戦だったが、16分に中盤で深澤がタックルでボール奪取後、即座に前線に浮き球パス。これを受けた村越が意表を突いてミドルシュートを放つと、甘いコースながら難しいバウンドになってグローバーが目測を誤り、ゴールに決まってしまった。
う~ん、カウンターのきっかけとなった、1つ前のスローイングを与えてしまったのもグローバーの足下のミスからであり、ミスが2つ続くとやられる可能性も多くなってしまうってもんだよね。
奪ってから即座に前線に入れた深澤は、石崎イズムが染み渡っている事を表したかのようなプレーを見せてくれた。


失点後も松本のプレスに苦しみ、中々攻撃に転じれない大宮。振り返ってみると、8分の左サイドから中央に刺したパスから、右サイドの関口が突破&カプのシュートまで行けたシーンぐらいしか、うまくプレスを剥がしたシーンがなかったような前半だった。。。。


あと前半のチャンスは、36分のカプのアーリークロスを、山本が神トラップして撃ったシュートぐらいだったかな。
*このシーン、現地ではGKがファインセーブしたと思ってたんだけど、動画見たらCB宮部がゴールライン上で頭で掻き出してたんだ!めっちゃファインプレー!


ただ40分、聖のインサイドキックでのCKが、風の影響もありGKの頭を超えて、直接ゴールに吸い込まれた。
完全に押されていた中で、ラッキーな形で同点に追いつく。

CK対決が役に立った!




ともあれ、前半は完全に松本にやられていた中だったんで、同点で前半を凌いで、HTでの修正で後半勝負っていうのも悪くないかな、なんてこの時は考えていた。



しかし直後の42分、大宮の右サイドで関口が簡単に村越の突破を許し、上げられたクロスを中央で西尾につかれながらも競り勝った安永が、頭で合わせてすぐさま松本が勝ち越しに成功する。
まさに大宮の反抗意欲を叩き折るような失点になってしまい、今日の試合の流れ的に一番大きかったシーンに。

さらに前半ATには、カウンター気味に右に流れた安永からのスルーパスを受けた加藤が、グローバーとの一対一を難なく沈めて、リードを2点に広げる。
同点で前半凌げればからの、一点差で前半凌げればとなってしまってからの、予期しなかったような最悪な2点のビハインドになってしまい、大宮としては非常に苦しい展開に。

そして3-1のビハインドで前半終了。
とにかく松本のハイプレスにやられて、いいところがほとんどなかったような、点差通りの試合内容だった。

シュート数は「松本: 10VS 大宮: 5」ということで、松本が数値でも上回った。

そして何より、松本のやり方がハマっていた証左は、平均奪取位置が47.4mという数値。ハイプレスがハマり、非常に高い位置でボール奪取ができていた事がわかる。
一方の大宮は30mということで、いつものハイプレス&ゲーゲンが全くもってはまっていなかった感じに。大宮が本来やりたかったことを、逆に松本にやられてしまった前半であった。



試合展開 後半

最低2点を取るってとこと、松本のプレス対策に対してどうしてくるかなと考えを巡らしていたけど、宮さんが打ってきた手は泉→健勇の交代。2列目は左から山本、健勇、カプの並びとなった。

おそらく狙いとしては、前半、聖が小田に潰されていて、ほとんど機能していなかった左サイドの攻撃のテコ入れ。前半中に入っていくことが多かった泉(前半ほとんどボールに絡めなかった)と比較して、山本をサイドに開かせて高く上げることで、小田を相手陣地に押し込む感じ。小田は山本が気になって前に出て行きづらくなり、聖へのプレスに遅れるようになっていた(・・・と思う、たぶん)。

またカプも、トップ下から本来の右サイドに移ることで、中に入っていく得意なプレーが多くなっていた。
トップ下の健勇は、単独でロングボールの空中戦に勝率高く勝ってくれていたんだけど、今日はそのこぼれ球のセカンドを誰も拾ってくれていなかったなぁ・・・。


そんなで修正をして左右から上がれるようにもなってきた大宮だったが、58分にまたしても加藤が大宮の希望を打ち砕く。
ロングカウンターから左で運ばれた後、逆サイドのスペースを使われる。初撃の松村のシュートはグローバーが好守で弾くが、こぼれ球を加藤に豪快にゴールど真ん中に撃ち込まれて4失点目
試合的にはこれで完全に勝負有り。

61分にサンデー・小島・村上→日髙・神田・和田さんの交代。CB削ってどうするのかなーって思っていたら、ボランチの中山がCBに移動。CB中山は、リーグでは去年のAいわきFC戦以来(確か)1年ぶりということに。
大量ビハインド下という特殊状況ではありつつも、4バックでのCB中山はやらないと思ってたんで、個人的には意外な采配ではあった。

71分にはビルドアップを奪われてショートカウンターを喰らう、今日を象徴するようなダメダメなシーンを作られる。

終盤は松本もプレスをする必要性が薄くなり、引いて守るようシフトしてきたため、大宮もボールを持てるようになる。
*プレスを続けるスタミナ的にも、3点リードは松本にとっては守りやすくなって助かった

カプの持ち運びや聖のクロス、そしてテクニックや切り返しで、左サイドでマークを何度も剥がす山本など、おっ!と思わせる場面は作れど、決定的な枠内シュートまで持っていけず、そのままタイムアップ。*山本の剥がしは本当流石だなーって思って見ていた



結果、4-1という内容も結果も共に大敗となった。

シュート数は「松本: 17 VS 大宮: 13」で、思ったより大宮のシュートは多かったけど、枠内は僅か5本だった感じで、ゴールの匂いは薄かった。
ただゴール期待値は「松本: 1.22 VS 大宮: 1.09」ということで、試合見た感覚よりも差はなかった感じで、期待値1.22で4点もとられてしまったかーってデータでもある。

大宮のボール奪取位置は34.2mと前半から4m回復も、いつもより低めのデータで、狩りがうまくいってなかった感じ。
一方の松本のボール奪取位置は39.7mとなり、後半に引いてきたため、前半の47.2mから後退はしたけど、こちらは狙い通りにボール奪取がうまくいっていたと思われる。

大宮の支配率は67%となったが、試合を支配していたという感じは全くなかった。



雑感


完敗の巻!


去年のいわき戦のように、前からマンマーク気味に激しく来る松本のプレスに対して打開策を見出せないまま、時間が過ぎ去った感じ。
松本の寄せの速さに面くらい、受け手に優しくない無理矢理なショートパスだったり、単純なパスミスであったりが、今期でも突出して多かった。

後半からの修正はともかく、前半は松本のハイプレスに対して何が狙いだったのかがほとんど見えてこなかった印象。松本のやり方はスカウティングでわかってたはずなのに、頑なだったビルドアップのショートパスも、ロングボールも中途半端で、何を狙っていたのかな?って感じ。同じくハイプレスのいわき相手には、結構ロングボール使ってたんだけどなー。

長野パルセイロ戦の前半もボランチを抑えられて、ビルドが安定しなかった今日の似たような感じだったんだけど、そういう状況下でもショートパスでのビルドアップがどこまで通用するか試してみた…って事も、もしかしてあったかも (あってほしい)。

まぁあくまで素人目線ではあるんで、実際は当然対策練ってたハズなんだろうけどね。



開幕戦ではパス&ゴーで松本のプレスをいなせてたけど、この試合だけ見ると、大宮のビルドアップの進化より、松本のプレスの進化が上回ったって感じでしたね。
自分が知ってる一昨年の霜田さんのパスサッカーから、短期間でここまでガラリとサッカーを変えて、その意識を選手に落とし込んだ石崎監督はさすがの一言!狙った通りの今日の勝利は、松本の選手にも大きな自信に繋がったと思われる。

大宮としては、内容が悪いなりにも同点で凌げればだったけど、要所要所で追加点を取られて、有利に試合を進められてしまったなー。

実際の内容と点差って乖離することもあるんだけど、今日は点差通りの完敗って感じ。
2点差以上つけられての敗北も、一昨年のAアスルクラロ沼津戦以来かー(確か)。あの試合も完敗だったけど、3バックに移行するきっかけになったりのシーズンのターニングポイントだったんで、同じように今日の完敗をまた糧にしてほしいっすね。

ただ、監督が「この敗戦で何かを変えるわけではなく、今まで積み上げてきたものを必ず信じられる力を、選手たちの背中を押せるように、ここから顔を上げて前を向いて、選手・スタッフとともに戦っていきたい」・・・と言っている通り、ゲーゲンとハイプレスを軸にしつつ、ビルドアップを向上させていくという、今シーズン積み上げている大きな大枠はブレずに続けてほしい感じ。
サッカーは相手もある事で、うまくいく事もあればいかない事だってあるわけだし、今日の完敗だけで自分達のやっていることへの自信や、信頼感は失わないでほしいっすね。

負けから学ぶチームが強くなれるはず!




おまけ

日曜開催ということで土曜に家から自転車で出発。碓氷峠を超えたりしつつ、180 kmほど走って小諸泊。


翌日も1,000 mの峠を越えつつ70 km弱を走って、2年ぶりのアルウィンに到着(計240 km)。一昨年は試合前に乗鞍を登坂して、クタクタの中で観戦したっけか。


すり鉢型で傾斜もあって見やすく、座席数も多い素晴らしいスタジアム。
スタジアムの見やすさは、サポが増えるのに非常に大きいポイントだよね。

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