見出し画像

【プレビュー】第31節 ジュビロ磐田 VS RB大宮アルディージャ


磐田の主なデータ

7位 14勝6分10敗
45得点 38失点

得点数:3位
ゴール期待値:7位
チャンスクリエイト数:7位
シュート数:11位
枠内シュート数:3位
シュート決定率:1位
ボール支配率:1位
1VS1勝利数:1位
パス数:2位
パス成功率:1位
ドリブル数:2位
ドリブル成功率:1位
スルーパス数:6位
クロス数:1位

失点数:12位
被ゴール期待値:18位
被シュート数:14位
クリア数:20位
空中戦勝利数:19位
こぼれ球奪取数:17位
*順位はいい方から


大宮と共に、PO圏を争っている磐田。

ゴール期待値やチャンスクリエイト数、シュート数が若干低いのを、パスやドリブル、クロス、1対1等、個の能力で補って、得点が上振れしている感じ。攻撃力は非常に高い
ご存知の通りパス保持サッカーがメインのため、ボール支配率はリーグ1位。

ともあれ、攻撃面は流石といったデータが並ぶ。
ただ、これらの値をのきなみ押し上げていたであろう、右WGのクルークスは夏に引き抜かれてしまっており、彼の穴はどこまで埋められているのだろうか?

一方の守備は正直いまいちなデータ。被ゴール期待値も悪くシュートも結構撃たれてしまっている。失点数もリーグ平均以下で、守備面の向上は磐田の課題。
また、全体的に高さが足りなく、空中戦も強くない


前回の対戦

2025/5/31
第18節
大宮 VS 磐田 2-2
得点: 4’:倍井、35’:ラッソ、69’:豊川、90+4‘:ペイショット
@NACK5スタジアム
*DAZN観戦*

点の取り合いになったこの試合。
豊川のゴラッソで逆転した大宮だったが、最後の最後に左からのクロスをペイショットの頭で合わせられ、残り2分というところで勝ち点2を失ってしまう。

とにかくこの試合は、クロスを上げられまくった右WGのクルークスがスペシャル過ぎた印象が強烈に残っている。クルークスがボールを持てば、必ずゴール前に高精度のクロスが上がってくる始末で、大宮としては彼にやられまくってしまった。



前節の磐田 (VS 藤枝MYFC)


第29節の対今治FC戦に引き続き、二戦連続磐田の試合を見ることに。そういえば前半戦の磐田対藤枝 (第15節)も見ていたなー。



磐田の基本陣形はいつもと変わらず4-2-1-3

クルークスが抜けた右WGには、トップ下を担っていた角がコンバート。トップ下には、今夏加入のグスタボ・シルバが入った。
トップには古巣対戦となる渡邉が入り、左WGには強力なドリブラーの倍井が入る。SB松原と倍井の左サイドの攻撃力は、磐田の大きなストロングである。

今治戦で負傷した為田に代わって、右SBには川口がスタメン。また、累積出場停止の江崎に代わってリカルド・グラッサがスタメンでCBに入り、ファンデンベルフとCBコンビを組む。

大宮と前回対戦した5月くらいの磐田はビルドアップ時、明確に左SBの松原を高い位置に上げて、2CB+右SBの3枚で後ろから繋いでいくような感じだったが、近々の2試合では、そこまで極端な左肩上がりってわけではなかったかな。
両SBを均等に上がらして2CBでビルドアップすることが多かった。足下の技術があるGK三浦を上がらせてビルドアップに参加させることもあり。
*2CB+右SBの3枚で繋ぐことも勿論あり

ただ、左右SBの比較でいうと、やはり左SBの松原の方が高い位置を取る事は多かった。倍井に預けてオーバーラップしてクロス上げたり、中に入っていって逆サイドのクロスに合わせにいくなど、松原の長所を活かした攻撃面での役割が随所に見られた。
前回対戦でも書いたけど、全体的に高さに弱みのある磐田としても、182 cmの松原の高さをゴール前で活かしたいって狙いは多分にあると思われる。

なお、松原と縦の関係の倍井はこの試合、結構中に入っていっていて、ゴール中央でボールを受けてる事が多かった。やっぱりフリーでボールを持たれると怖いプレイヤー。

クルークスという巨大兵器が抜けた右WGは、筑波大ルーキー(福井と同期!)のが務める。*角は前半戦の個人的ベスト11にも選出してる
クルークスの移籍前は、角はトップ下で自由に動きまくって、パスをうまく引き出し、磐田の前線のハブ役として非凡な才能を見せていたけど、今はWGをやってるんだー。

どっちかというとパサータイプの印象の角なので、クロッサータイプのクルークスとは、WGでの役割は異なっていた印象。*どちらもドリブルが得意なのは共通事項だけど
WGクルークスはサイドにべったり張り付いて、左右の足からバンバンクロスを上げるのが主な任務だった。一方、WG角は結構中央にも入っていって、トップ下時代のようにパスのレシーバーになったり、得意の裏抜けで味方のロングパスからCB裏を狙ったりしていた。
先述した右SBの役割の若干の変更も、縦関係を組むWGの特性に合わせた微調整だったのかなと、ここ2試合を見て思った。

まぁ、磐田の試合を全部見てはないので、全くの見当違いかもだけど…。


さて試合展開。
磐田も藤枝もどちらもボール保持していきたいチーム同士だが、この試合、試合を優位に進め続けたのは藤枝

いつものようにGK北村を上げて、2CB+GKの3枚でビルドアップする藤枝に、人数で足りなくなる磐田の前線のプレスは全く噛み合わない。
また藤枝はショートパスの前進だけでなく、ロングパスもいつもより多かった印象。特に上がりがちな磐田の左SB松原の裏をロングパスで結構狙っていて、藤枝の右サイドの高い位置での基点作りに繋げられていた。

とにかく長短織り合わせた藤枝のパス攻勢に、試合開始から翻弄され続けた磐田。

そして押され続けいていた14分。中盤のプレスで藤枝にボールを奪われ、ポジトラカウンターからアルビレックス新潟から帰還したFW矢村が、ストライカーらしく豪快にシュートを決めて藤枝が先制。
藤枝は押せ押せの時間帯で、幸先よく得点が奪えた。

守備で藤枝にやられていた磐田であったが、得意のビルドアップでも藤枝のハイプレスに大苦戦
磐田の2CBはFW矢村を中心に強いプレスをかけられ、得意の短いパス回しのリズムを崩される。この辺りは後ろから繋げるCB江崎 (パス数リーグ2位)の不在も大きかったのかも。
また、ビルドアップでボールが入った磐田の両SBに対しては、藤枝の両WBが積極的に潰しにいく。角と倍井という非常に怖いWGのマークを捨てて前に出て、勇気を持ってSBを潰しに行った藤枝。
このように前から強く来る藤枝のプレスに、磐田は中々ビルドアップして前に運べない時間がずっと続く。

ならばと磐田が活路を見出したのが、藤枝のCB脇。
藤枝のWBが前目にプレスに来てる状況の場合、藤枝のWBとCBの間には大きな空白が生じることになるため、そこで角や倍井がボールを受けられれば、相手CBと1対1になれると共に、藤枝の中央の守りを弱らせることもできる。
そのため磐田は、フィード精度の高いファンデンベルフを中心に、最終ラインから藤枝のCB脇にロングボールを送る事が多くなっていく。
ただ、この狙いも藤枝のプレスで最終ラインが押し下げられてしまい、ゴールとの距離が空いてしまい、あまりうまく行っていたとは言えず。

結果、長短どちらのパスでも、磐田の攻撃はなりをひそめてしまった。

…が、磐田は25分、藤枝のパスミスを奪ってショートカウンターを発動させ、最後はグスタボ・シルバが決めて同点に追いついた。
全く攻め手に欠いていた中、相手のミスを見逃さずに得点できる点は、さすがの磐田の攻撃力であった。
一方の藤枝としては、やってるサッカー的にカウンターに弱くなりがちなんだけど、全く磐田にチャンスを作らせていなかった中で、不用意なミスからの失点というのが悔やまれる。

同点に追いついた磐田だったが、その後もペースを握ることはできず、藤枝が押し続けた形で前半は1-1で終了。


そして後半。
開始早々の50分、CKから矢村が中央で合わせて藤枝が追加点をあげ、2-1に。
この試合、2得点で大活躍だった矢村だったけど、ゴール以外のシーンでもボールの受け方であったり、反転であったり、ザ・ストライカーって感じでレベルの高さを見せていた。藤枝としても、まさに王の帰還って感じ。

終盤は磐田がリスクを取って前線に人数をかけて攻撃に来る。
前線に長身のペイショットを入れて、後ろから早めに前線目がけてロングボールを入れて、パワープレーを仕掛ける磐田(大宮は最後これにやられた…)。
守りに入る藤枝に対し、シュートに行く機会も増える磐田であったが、79分のペイショットのヘディングという最大のチャンスも活かせず、同点に追いつけずに試合終了。
結果、藤枝に2-1で敗北した。

最終的なゴール期待値は「藤枝1.91 VS 磐田1.10」。最終盤にやっと押し返せて期待値も上昇させた磐田であったが、試合全体を見たら、相手のやりたい事を封じ続けた藤枝が勝者に相応しい試合であった。



大宮 展望

3連敗で8位まで順位を落とし、優勝戦線から大きく後退してしまった大宮。対戦する磐田はPO圏を争うライバルとなる。

そして、主力4CBが不在という緊急事態は依然進行中。
守備安定のために3-4-2-1は継続し、FC今治戦に引き続き、下口、福井、村上のCBになると思われる。
今治戦はタンキとMヴィニシウスを中央で潰すという福井の役割が大きかったけど、磐田戦はサイドで角と倍井を潰すという、下口と村上の役割が大きくなる。

藤枝は勇気を持ってWBが前から磐田のSBを潰しに行って、残ったCBでこの二人に対応していたけど、大宮も似たようにWBでSBを潰しに行くのか?それとも中央を固めて、WBでWGをケアするのか?

ちなみに前回対戦時は、下口をSB化させた4バック可変ミドルブロックを組んで、磐田の4バックに噛み合わすようにしていた(下口VSクルークス、関口VS倍井)けど、藤枝のやり方も是非参考にしてほしいっすね。
前々節の今治も、最初4バック可変ブロックで磐田に対応していた。

とにかく、磐田の両WGをどう潰しに行くのかが、磐田戦の一番の着目ポイント!

磐田のワントップの渡邉も、動き出しやレイオフなど各種レベルが高いので、マッチアップする福井の対応を見るのも楽しみ★

上では書ききれなかったけど、トップ下のグスタボ・シルバも、藤枝戦では2列目で自由に動いて色んなトコに顔を出し、おまけに技術も高くミスも少ない確実性が高いプレイヤー。3-4-2-1の大宮とは、システムの噛み合わせ的にフリーになりやすいので彼を目立たせてはいけない…っ!


対今治、対藤枝と、ここ2試合、相手のハイプレスに大分手こずっていた磐田。だいぶ涼しくもなってきたので、大宮も攻撃はハイプレスからのショートカウンターを中心に添えていきそう。そうなると鬼プレスの豊川の先発が最適なんだけど、今治戦では謎の不在だったのが気にかかる・・・。

ビルドアップでは磐田のSB裏目がけてロングボールを送って、サイドの高い位置で基点を作りまくるのが得策かなぁ。後は高さに分があるセットプレーで押し込めたらベスト。

勝利が欲しいシーズン終盤戦。内容は度外視しても、磐田に勝ってこのサバイバルレースに生き残ってほしいっすね!




って、ここまで書いたところで、テツさん解任!?

後任には貴重なレッドブル畑を歩んできて、前々から大宮入りもあるんじゃあないかと噂されていた宮沢さん!?

ちょっとこの辺りはまた日を改めて、何か書くかも・・・。
うげげげげげげげげ。


いいなと思ったら応援しよう!