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涙なんか出ない #76|付き添い入院メンタル記録①

少し前、  
持病のある長女がまた入院した。

もう何回目の入院か、覚えてはいない。

入院は毎回私が付き添っている。

正直、
もう慣れたつもりでいた。


夕方。 

その日は家族で家にいた。

多分、入院になる。

そう思いながら、
明日の朝まで過ごせる準備をした。

祝日だったから、  
救急に電話をかけて受診。

案の定、入院になった。

ぐったりとしている長女を抱えて、
再び車に乗り込む。

夜道、入院先の病院へ、  
車を走らす。

対向車が通るたびライトに照らされながら、ただハンドルを握った。

壁にかけられた千羽鶴。  
複雑だけど、もう道に迷わなくなった院内。

また、ここに来てしまった。

個室の病室に着いたころ、  
気づけば0:00を回っていた。

娘の寝顔を横目に、  
小さなあかり一つ。

持ってきたパンを食べる。

味がしない。

すっかり慣れた手つきで、  
枕も掛け布団もない簡易ベットを組み立て、一応横になる。

あくびが止まらない。

眠れない。


点滴でやっと少し落ち着いたようで、  
鼻息を立てて寝ている娘。

娘の頬を撫でた。

硬すぎるベットの上、  
体を小さく丸める。

拳を握ったまま目を閉じる。

感情だけ、
瞼の裏で駆け巡った。

涙なんか、出なかった。




※娘は今は退院していて、
今日も元気に学校に行っていました😊

ですのでこれは、付き添い入院中の“心の動き”を、その時の温度のまま書き留めていた記録です。

特殊な状況ではありますが、そこで感じていたことは、案外誰にでも当てはまる感覚なのかもしれないと思い、書いてみました。

これから、間に他の記事を挟みながら、
何記事か続くシリーズのようになりましたが、お付き合いいただけたら嬉しいです☺️


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