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窓越しの空 #82|付き添い入院メンタル記録③

少し前、  
長女の付き添いで入院していた。

前回の話はこちら↓


4日目、6:00。

アラームを鳴らさず目を覚まして、
カーテンをそーっとあける。

窓越しに空を見るのが習慣になってきた。

スマホのカレンダーを見て、
見たって仕方ない天気予報を見る。

昨日まで晴れていたはずなのに、
今日は薄黒い雲が空を覆っている。

晴れは長くは続かなかった。

救急車のサイレンの音が、
少しずつ近づいてくる。

寝息だけを立て、静かに寝ている娘。

ぐっすりなのか、ぐったりなのか。


窓際の椅子に、
膝を抱えるようにして座る。

今日は外は暑いのだろうか。

多分、肌寒い。

半袖の私の、想像でしかないけれど。

私にできることといえば、
眺めていることくらい。

ある意味、
自分のためにやってるんだと思う。

点滴のアラームが鳴って、
どっこいしょと腰を上げて
ナースコールを押す。

看護師さんが点滴の閉塞を直してくれる。

これくらい。

扉の向こう、足音が近づいてくる。

ノックがされて、朝ごはんが運ばれてきた。

今日は食べられるだろうか。

期待も虚しく、結局全部私が食べた。

朝ごはんを下げる。
下げる場所はもう分かっている。

日勤の看護師さんが挨拶に来てくれた。 

やっぱり知ってる人。

また窓際の椅子に戻る。

ここが私の定位置。
すでにお尻が痛い。

空調の機械が、
ボオオオとなる音だけが続く。


お昼ごはんが来た。

娘を起こして好物のオレンジだけ、
せめて…と口に運ぶ。

私の手は払いのけられ、
スプーンは音を立てて床へ落ちる。

思わずため息が漏れる。

仕方なく、
残りを自分の口へと運ぶ。

食べ終わって、また椅子に戻る。

キョロキョロと意味もなく、
一応部屋を見回していた。

「これ、いつまで続く?」

思わず漏れた私の言葉だけ、
空気と消えた。

また規則正しく、胸が上下する娘。

眉間に皺を寄せたまま、
胸の奥だけがゆっくりと撫で下ろされる。

部屋がだんだん暗くなってきた。

カーテンをシャーっと閉める。

外で看護師さんの足音と、話し声がする。

多分夜ご飯が来る。

わからない。


続きはこちら↓

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