59日目:日本最古級の飲料ブランド-三ツ矢サイダー美味しいよね
あれ美味しいよね

こちらは、記事を書いてる間に我慢できなくなって買った三ツ矢サイダーですw
実は三ツ矢サイダーって、添加物の類がとても少ないってご存知ですか?
なんで三ツ矢のマークなのか気になったことはありますか?
そもそもサイダーって元はりんごの醸造酒のことで、でも三ツ矢サイダーにはリンゴは使われてないってご存知ですか?
実は世界に誇れる隠れたブランド、三ツ矢サイダーについて手繰ってみましょう。
始まりの明治維新
時は開国を果たしてしばらくした明治時代。
日本の西洋化を進める中で、海外の技術者や外交官を積極的にお招きしていたそうです。
その時にに勧める飲み物として、西洋では一般的で日本に足りないものがあったそうです。
それがミネラルウォーターや炭酸水。
ならばそれを日本でも採れる場所を開発しようというプロジェクトが立ち上がったそうです。
そこで過去に鉱泉(鉱物成分やガスを含んだ湧水のことらしいです)が出ていた記録を探して、兵庫県は平野に不思議な温泉についての記録があることを発見したそうです。
平野鉱泉の再発見

平野鉱泉に、明治政府が派遣したウィリアム・ガウランドという造幣技師が訪れたそうです。
ウィリアム・ガウランド氏が鉱泉を調査したところ、「日本で見つかった天然炭酸鉱泉としては、飲料用に極めて優秀」という評価が下ったそうです。
なんでも当時の西洋でも通用するレベルだったとか。
そんな平野鉱泉の記録があるのは、時をさらに遡り平安時代。

当時の源満仲という武将が、信託に則り住む場所を決めるために矢を射ったそうです。
その矢が当たった場所には九頭龍がおり命中したとか。
その矢を見つけてきた人に三ツ矢の紋と領地を与えたとか。
さらには、源満仲が鷹狩りをしていた時に、傷ついた鷹が不思議な湧き水で傷をいやしたとか。
その様な伝承が残っていたそうで、地元では湯治などにも利用させていたそうです。
このような物語をリスペクトし、のちに商品化した際に「三ツ矢」と名付け、現代まで受け継がれているそうです。

そして商品化へ

平野鉱泉の価値が知られると、三菱社(のちにアサヒ飲料に吸収)の川久保久之という方が指揮をとり、濾過したものを詰めて「平野水」という名前で売り出されたそうです。この時はまだ単なる炭酸水だった様子。つまるとこウィルキンソン。
その後ブランドとしての名前を決める際に、地元の伝承から三ツ矢平野水と命名して名前だけ変えたそうです。
ここで急展開。なんと三ツ矢平野水が、皇室御用達の品になったそうです。でもまだ炭酸水。
そこから10年ほど経った1907年、ついに砂糖やサイダーフレーバーエッセンスを加えたそうです!
…サイダーフレーバーエッセンスって何?
どうも水に味をつける香料はこの時代からあったらしく、その中でもシャンパンの様な味を目指してサイダー(=シードル≒リンゴ風味)を加えたそうです。
もちろん本当の意味のサイダーでは無いです。フレーバーです。
でもこの時に、三ツ矢印平野シャンペンサイダーという名前に変わったそうです。
シャンペンでもサイダーでもないw
ここで、現代まで続く三ツ矢サイダーの原型が出来上がりました。
あとは、戦時中砂糖なしになったり、いつの間にか天然鉱泉でなく工業的な炭酸水になったりしたそうですが、伝えたいと思った物語はこの当たりまでなので割愛します。
商業的に見た三ツ矢サイダー
あ〜三ツ矢サイダー美味しい(書いてる時に一口飲んだ筆者の声)
……すみませんふざけました( ˙꒳˙ )
さて、日本では大人気で誰もが知ってるこんなに美味しい三ツ矢サイダーですが、実は世界シェアは全くと言っていいほどないそうです。
理由は、日本と海外の炭酸飲料文化の違い。
炭酸水をそのまま楽しむ文化や、炭酸をアクセントのひとつとしてスパイス等味の濃い飲料(コーラやスプライト)を飲む文化はあっても、淡い甘みや仄かな香りで炭酸水を楽しむ飲み方はあまりないそうです。
あとは、サイダーって名前が本来の意味からすると詐欺も良いとこって問題もあったそうですね。
何より、現在三ツ矢サイダーを販売しているアサヒ飲料は、海外展開している商品を沢山持っているので、態々三ツ矢サイダーをグローバル化する必要がなかったという都合もあったみたいです。
三ツ矢サイダーのブランド

ここでやっとタイトルの話題になりますが、いくつかの炭酸飲料の発売年を並べてみます。
・三ツ矢サイダー……1884年
・ドクターペッパー……1885年
・コカコーラ……1886年
・ペプシ……1893年
・ファンタ……1940年
・スプライト……1961年
・ついでにアサヒ飲料の設立……1982年
三ツ矢サイダーって、他のどの有名所よりも古い炭酸飲料なんてす。
これは、創った会社が頑張ったと言うより、綿々と受け継がれてきた歴史があるそうです。
細かくは私が追いきれなかったので割愛しますが、三菱社からアサヒ飲料までの間に、相当数の会社が挟まっているそうです。
色々な会社が、総じて140年間も引き継いできた味。それが三ツ矢サイダーなんです。
さらにもうひとつ。今の三ツ矢サイダーを担うアサヒ飲料は、「アサヒの清涼飲料の歴史は三ツ矢サイダーから始まります」とホームページに書かれているほど大切にしています。
「130年以上愛されてきた国民的炭酸飲料」と銘打っているブランドを、「1881年にガウランドが評価した“理想的飲料鉱泉”の思想を、現代技術で再現し続ける」というテーマで持ち続けているそうです。
だからこそ、日本中で愛されるか故に、天然の鉱泉から工業的な炭酸水に置換えることはあれど、美味しく飲める炭酸水を常に目指しているそうです。
そんな三ツ矢サイダーの謳い文句が「水と香りが宝物」。
水に加えているものは、炭酸と、果実由来の香料と、果糖ブドウ糖と、酸味料だけ。
あの飲みやすく美味しい炭酸飲料は、こんな思いが込められているんです。

結び
三ツ矢サイダーって、いつからあるブランドだと思ってましたか?
私は、まさかコカコーラよりも古いとは夢にも思いませんでした。
それも、創業社から離れて、幾つもの会社に引き継がれる形で。
これは、140年間日本に愛され続けて、日本が守り育んできた飲料と言って差し違えないのではないでしょうか。
自分の作ったものが、これだけ長い間、大勢の人に愛される。
こんな将来最高ですね✨️
私の人生で達成したい目標に、またひとつ。
三ツ矢サイダーのように長く大勢に愛される物を世に送り出すという、素敵な夢が加わりました。

最後までご覧頂きありがとうございました٩( 'ω' )و
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※画像はイメージです
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過去にフレーバーを使っていたというだけで、名前と実態が別物のサイダー。
でも、実は日本の料理ってそういうものが意外とあったりするんです。
例えばカルボナーラ。これって現地イタリアの人から見ると、こんなものはカルボナーラじゃないと言われるレベルで違うことご存じでしたか?
いつの時代も、ほのかに甘く飲みやすい炭酸水で、のどを潤す体験を提供してくれるサイダー。
このような体験を保ち続けるって、それ自体がとても強いブランドになるそうです。
サイダーは、様々な人が間に入りつつ、現代まで守られてきました。
良いものであっても、守ろうとする人や繋ごうとする人がいなければすたれてしまうもの。
それは日本酒も同じこと。
近年作っている酒蔵が減っている日本酒を、世に広めようと奮闘している男の奮闘です。
サイダーは日本国内の会社で引き継がれてきましたが、中国には国単位で技術や理念が引き継がれてきたビールがあることご存じですか?
「1881年にガウランドが評価した“理想的飲料鉱泉”の思想を、現代技術で再現し続ける」という理念が、目標が、憧れが、三ツ矢サイダーを現代まで導いてきました。
これは人生も同じで、憧れひとつで人生の方向性は大きく変わっていくと思うんです。
