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実らない片思い──妻とポロンの切ない関係



 前にも話しましたが、うちには猫がいます。


 やんちゃなミヌエットの男の子
『ポロン』は何にでも興味津々。

 知らない人にもスリスリ、目新しいものには果敢に遊びを挑んでいました。


 ただ、なぜか妻には──


 これは、そんなポロンと妻との、
少しだけ切ない話です。




「ポロン、こっちおいでー、
ポロンちゃーん」



と妻が呼んでも、
目の前にいるポロンが反応することは、
ほとんどありません。

耳やしっぽすらピクリとも動かさず、
見ている私が妻に気を使うほど、


ポロンは妻を完全に無視──


結婚30年。
私ですら妻にしたことのない対応を、
わずか3歳のポロンは易々と成し遂げていました。


ちなみにポロンは、
誰が呼んでも100%振り向いて近づきながら「にゃあ」と可愛さを振りまいて、

寝ているとき以外は、
誰かの後をずっと追いかけるほど、
その“可愛いがられる術”というものを
身に付けていました。


とくに娘を好きなようで、帰宅すると玄関まで行って、「にゃあ、にゃあ」。

お風呂に入れば、早く出てーとばかりに戸をガリガリ引っかいて待つほど。



なのに、妻には──


まるでその存在すら感じていないかのようにガン無視。

「にゃあ」すら言わず。




ある日、

妻とソファに並んで座り映画を観ていると、ポロンはちょこちょこと寄ってきて、私の膝の上にちょこん

ゴロゴロと喉を鳴らしながら、
くつろぎ始めました。


それを横で見ていた妻は、
一旦映画を止めて、ポロンを呼びながら、わざわざ来てもいいようなスペースを作りましたが、

──まったく、見向きもされず。


何度呼んでも、
ポロンは私の膝の上でゴロゴロ。


しまいには妻も、「なんで?💢と。

映画にも集中できないので、

私がポロンを抱えて妻の膝に乗せてあげれば、足が触れるか否かのほぼ同時に、ポロンは飛んで逃げていく始末。


──その後は、
すっかり切ない映画鑑賞に。





けれど妻は今日も、



「ポロン、こっちおいでー、
ポロンちゃーん」



それにはピクリとも反応せず、
ポロンは爪研ぎをガリガリと。



今のところ、
妻の片思いが実る兆しはなさそうです。




※私にもポロンが、
なぜそうなのか分からずです。

もし心あたりがある方いましたら、
教えてもらえたら幸いです。




実らない片思い
──妻とポロンの切ない関係【完】




ポロンが家族になった日 



▼妻vsポロン




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