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救急搬送2




※これは2月4日に起きた出来事と、
そのときの感情を、
そのまま記録しています。



てんかん重積により、
救急搬送された妻。


脳出血の再発ではなかったことに、
安堵するも。



『ぎゃいいー』



今まで聞いたこともないような、
あの奇妙な叫び声だけが、

耳に残っていた。







HCUの妻は、
鼻から呼吸器をつけていたが、
言葉は失ったままだった。


それどころか、
こちらの話す内容も分からず。



……?

今まで、てんかん重積でも、
こんなことなかったはず。

よほど酷かったのか?




そのまま続けて、

『脳出血じゃないってさ。
良かったね』



『てんかんだから大丈夫。
またリハビリすれば良いさ』




と、伝えると。




『あ……、あ……』


と言いながら、

首を少しだけ振っただけだが、
妻が何を言いたいのかは分かった。



……私の何を言ってることが、
分からない?




そして、妻は涙を
ポロポロ流しながら、



『あ……、あ……』

『あ……、あ……』



動く方の手を僅かに動かして。



不思議なくらい私には、
妻の言いたいことが入ってきた。



……もう、自分では何もできなくなる。



妻の顔には、
今までの自分には、
もう戻れないという。



── 不安と恐怖が満ちていた。





そのあまりに切ない姿に、
私の目頭も熱くなり、



『……大丈夫だから。大丈夫だって』



と伝えるのが、やっと,



……おそらく妻自身も、
今までに味わったことのない。



体の異常を感じていたのか。




もはや右半身だけでなく、
体の感覚すら、

私には妻自身が失っているように、
見えた。






……もう、
いつもの日常に戻れない?




てんかん重積の後遺症、
知的障害、身体の麻痺が頭をよぎる。


──その時は、

これまでの救急搬送とは違う、
そんな胸騒ぎがした。





そのまま、
HCUをあとにした。




……どうかお願いします。
これまで通りに暮らさせてください。




とだけ願い。








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