外構工事で独立したい人へ。最初に伝えたい5つのこと
「いつか独立したい。」
この言葉を、現場で何度聞いてきたか分かりません。
私自身も、建設業に携わる中で、現場の仕事だけでなく、会社経営にも関わるようになりました。
現場では、施工技術が評価の大きな基準になります。
しかし、独立すると求められるのは、技術だけではありません。
見積もり、営業、材料の手配、資金管理、お客様との打ち合わせ、職人との調整。
これまで会社の誰かが行っていた仕事も、自分で考え、判断する必要があります。
利益を残すこと。
人を守ること。
信用を積み重ねること。
独立とは、「仕事をする人」から「仕事をつくり、事業を続けていく人」になることだと、私は感じています。
このnote「RooFra」では、外構工事での独立や建設会社の経営について、私自身が現場や経営で経験してきたことを発信していきます。
私は、すべての人に当てはまる正解を知っているわけではありません。
ただ、実際の現場や会社経営に携わる中で、感じたこと、失敗したこと、うまくいったことがあります。
その経験が、これから独立を目指す方や、すでに独立して経営に悩んでいる方の参考になればと思い、発信を始めました。
ここからお話しする5つは、私が会社経営に関わる中で、「もっと早く知っておきたかった」と感じていることです。
1.技術があるだけでは、仕事は続かない
独立するうえで、施工技術はもちろん大切です。
ブロックをきれいに積める。
現場の高さや勾配を正確に出せる。
図面を見て段取りができる。
こうした技術は、独立後も大きな強みになります。
しかし、技術が高ければ、必ず経営がうまくいくとは限りません。
独立すると、現場以外にも多くの仕事があります。
見積書を作る。
お客様に説明する。
材料や重機を手配する。
請求書を出す。
入金や支払いを管理する。
次の仕事につながる営業をする。
腕の良い職人であることと、仕事を継続できる経営者であることは、少し違います。
独立を考えるなら、技術を磨くだけでなく、数字を見る力、人に伝える力、仕事を段取りする力も身につけていく必要があります。
2.売上よりも、利益と現金が大切
独立すると、どうしても売上に目が向きます。
「今月はこれだけ仕事をした」
「大きな工事を受注できた」
もちろん、売上は大切です。
しかし、売上が大きくても、材料費、外注費、人件費、重機代、燃料代などを差し引いて利益が残らなければ、仕事を続けることはできません。
さらに注意したいのが、利益が出ていることと、手元に現金があることは別だという点です。
建設業では、材料代や外注費を先に支払い、工事代金が入金されるのは後になることがあります。
帳簿上は黒字でも、支払いに必要な現金が不足することはあります。
独立する前から、
「いくら売れるか」ではなく、
「いくら残るのか」
「いつ入金され、いつ支払うのか」
を考える習慣が必要です。
3.安く受注することが、営業ではない
独立したばかりの頃は、仕事がないことに不安を感じます。
そのため、相場より安く見積もりを出したり、無理な条件でも引き受けたりしてしまうことがあります。
しかし、安く仕事を取ることだけが営業ではありません。
安い金額で受注できても、利益が残らなければ、道具の修理や車両の入れ替えはできません。
自分の生活を守ることも、従業員や協力業者を守ることも難しくなります。
また、一度安い金額で引き受けた仕事の単価を、後から上げることは簡単ではありません。
適正な価格を提示し、その金額になる理由をきちんと説明する。
これも、経営者として大切な仕事です。
見積もりは、ただ金額を並べる書類ではありません。
現場の条件を読み、必要な材料、人員、日数、経費、リスクを考え、利益を残すための設計図だと思っています。
4.信用は、小さな行動の積み重ね
建設業では、人とのつながりから仕事が生まれることが多くあります。
元請会社からの依頼。
知り合いからの紹介。
以前工事をしたお客様からの再依頼。
こうした次の仕事につながるのは、技術だけではありません。
時間を守る。
連絡を返す。
約束したことを守る。
現場をきれいにする。
問題が起きたときに、逃げずに対応する。
当たり前に見えることを、当たり前に続ける。
その積み重ねが信用になります。
信用は一日ではつくれませんが、一度の不誠実な対応で失うことがあります。
独立後も仕事を続けていくためには、「またこの人に頼みたい」と思ってもらえる行動を積み重ねることが大切です。
5.最初から完璧な経営者はいない
独立を考えていると、不安になることもあると思います。
見積もりが作れるだろうか。
仕事を取れるだろうか。
お金を管理できるだろうか。
失敗したらどうしよう。
ですが、最初からすべてを完璧にできる人はいません。
現場の仕事も、最初から何でもできたわけではないはずです。
先輩に教わり、失敗し、経験を積みながら技術を身につけてきたと思います。
経営も同じです。
分からないことは調べる。
詳しい人に聞く。
失敗した原因を振り返る。
同じ失敗を繰り返さない仕組みをつくる。
大切なのは、分からないことを放置せず、学び続けることです。
RooFraで発信していくこと
このnoteでは、外構工事での独立や経営について、次のような内容を発信していく予定です。
独立する前に準備しておきたいこと
開業資金や運転資金の考え方
仕事の取り方
見積もりと原価管理
利益を残すための考え方
現場の段取りや工程管理
職人や協力業者との付き合い方
実際に経験した失敗や学び
専門用語を並べるだけではなく、できるだけ現場で使える形で伝えていきたいと思っています。
うまくいったことだけでなく、失敗したことや難しかったことも書いていくつもりです。
最後に
独立は、自由になることだけではありません。
判断する責任も、お金を守る責任も、人を守る責任も増えます。
それでも、自分たちが手がけた仕事が形として残り、お客様に喜んでもらえたときのやりがいは大きなものです。
私自身も、たくさんの人に教えてもらいながら、経験を積んできました。
だから今度は、自分が学んだことを、これから独立を目指す人や、すでに独立して悩んでいる人へつないでいきたいと思っています。
このnoteが、誰かの挑戦を後押しできたら、それ以上にうれしいことはありません
経験は、最高の教科書。
一つひとつの経験を、次の誰かの力へ。
RooFraでは、これからも現場と経営のリアルを発信していきます。
独立は、一歩踏み出す勇気も大切ですが、勢いだけでなく、事前の準備が大切です。
次回は、
「外構工事で独立するには、いくら必要なのか」
について、実際に必要となる資金や、その考え方をお話しします。
