外構工事で独立したら、会社を長く続けるために一番大切なこと
仕事が増えれば、会社も順調になる。
私も、会社経営に関わり始めた頃は、そう考えていました。
しかし、経営を続ける中で気付いたことがあります。
仕事があることと、会社が安定していることは同じではありません。
売上が増えても、会社が長く続くとは限らない。
会社を長く続けるために、私が一番大切だと考えているのは、適正な利益を残すことです。
利益を残すというと、単にお金を増やすことのように聞こえるかもしれません。
しかし、利益は経営者のためだけにあるものではありません。
会社を守り、働く人を守り、次の仕事に備えるために必要なものです。
今回は、私が会社経営に関わる中で感じてきた、利益を残すことの大切さと、会社を長く続けるための考え方についてお話しします。
売上が増えても、会社が強くなるとは限らない
仕事が増えると、どうしても売上に目が向きます。
「今月は忙しかった」
「去年より売上が増えた」
もちろん、売上が増えることは大切です。
しかし、売上が増えたからといって、利益まで増えているとは限りません。
仕事が増えれば、材料費、外注費、人件費、燃料代、車両や重機の費用も増えていきます。
売上だけを見ていると、たくさんの仕事をしているのに、思ったほど利益が残っていないことがあります。
忙しいことと、会社が安定していることは別です。
私は、経営を続ける中で、こう考えるようになりました。
売上は会社を動かします。
利益は会社を守ります。
売上があるから仕事ができる。
利益が残るから、会社を守り、次に必要な判断ができる。
その両方があってこそ、会社は長く続いていくのだと思っています。
利益は、会社の未来を守るためにある
利益を残し、それを会社の中に積み重ねていくことで、古くなった車両や機械の入れ替えや、急な故障、修理にも備えられます。
従業員が安心して働ける環境を整えることもできます。
必要な設備を導入したり、新しい仕事に挑戦したりすることもできます。
反対に、利益をほとんど積み重ねられていなければ、何か一つ想定外のことが起きただけでも、経営が苦しくなります。
利益は、その年の結果として残るだけのものではありません。
会社が次の一歩を選ぶための力になります。
設備を増やす。
人を育てる。
新しい仕事に挑戦する。
今の会社を守る。
利益があるからこそ、会社には選択肢が生まれます。
だから私は、利益は会社の未来を守るための備えだと考えています。
忙しいときほど、冷静に判断する
仕事が増えると、人を増やしたくなります。
車両を買いたくなります。
機械や設備も増やしたくなります。
会社が成長するためには、必要な投資もあります。
しかし、今の忙しさだけを見て判断すると、仕事が減ったときにも、人件費や車両費などの負担は残ります。
一度増やした固定費を、すぐに減らすことは簡単ではありません。
だからこそ、会社は忙しいときほど冷静に判断する必要があります。
「今、本当に必要なのか」
「一年後も使い続けるのか」
「仕事が減っても維持できるのか」
「投資した分を、どのように回収するのか」
そこまで考えたうえで、判断することが大切です。
投資をしない方がよいということではありません。
会社を成長させるためには、必要な時期に投資することも重要です。
大切なのは、勢いだけで増やすのではなく、その後も維持できるかを考えて決めることです。
すべての仕事を受けることが、成長とは限らない
仕事の依頼をいただけることは、ありがたいことです。
独立したばかりの頃であれば、できるだけ断りたくないと思うこともあるでしょう。
しかし、受注を増やすことだけが会社の成長ではありません。
現在の人員で、責任を持って施工できるのか。
決められた工程で納められるのか。
必要な利益を残せるのか。
すでに受けている仕事に影響しないか。
そこまで考えたうえで、仕事を受けることも経営者の判断です。
無理な受注を続ければ、働く人の負担が増え、会社全体に余裕がなくなります。
目の前の売上を増やすために、会社が長く続けられない状態になってしまっては意味がありません。
もちろん、今までより大きな仕事や新しい仕事に挑戦することも必要です。
ただし、挑戦することと、準備がないまま無理を続けることは違います。
仕事の量だけではなく、利益、人員、工程のバランスを見ながら受注する。
それが、会社を守りながら成長するために必要な考え方だと思います。
経営者の仕事は、今と未来の両方を見ること
現場で良い仕事をすることは、独立後も変わらず大切です。
しかし、経営者になれば、今日の現場だけでなく、その先の会社についても考える必要があります。
一か月先、二か月先の仕事。
これから必要になる人員。
車両や機械を入れ替える時期。
一年後に目指す会社の形。
さらに、その先にどのような会社を残したいのか。
すぐに答えが出ることばかりではありません。
それでも、将来の会社を考えながら、今の仕事や投資について判断することが大切です。
目の前の売上だけで判断するのではなく、その判断が将来の会社にどのような影響を与えるのかを考える。
それも、経営者の大切な仕事だと思っています。
最後に
会社を長く続けるために、私が一番大切だと考えているのは、適正な利益を残すことです。
利益が残るから、会社を守ることができます。
働く人を守ることができます。
必要な設備に投資し、次の挑戦を選ぶこともできます。
目指したいのは、売上だけが大きい会社ではありません。
利益を残し、無理のない判断を積み重ねながら、責任を持って仕事を続けられる会社です。
会社は、一日では育ちません。
一つひとつの経営判断が、少しずつ未来の会社をつくっていきます。
経験は、最高の教科書。
一つひとつの経験を、次の誰かの力へ。
RooFraでは、これからも現場と経営のリアルを発信していきます。
次回は、
「外構工事を主軸にする私が、基礎工事も大切にしている3つの理由」
についてお話しします。
外構工事を主軸にしている私が、なぜ基礎工事も大切にしているのか。
そこには、単に仕事の種類を増やすというだけではない、会社全体を考えた理由があります。
