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「小さなCEO」よくある質問

天井のない働き方 ⑥

第6回 よくある質問

ここまで、5回にわたって「小さなCEO」の話をしてきました。

はじめてここを開いた人のために、一度だけ、短くまとめます。

小さなCEOは、使われる側から、率いる側へ、回る働き方です。
自分の会社をつくって、若手とチームを組む。
案件も、人も、事務も——足場は、はじめリツアンが持ちます。

だから、稼ぎが、2階建てになる。
1階は、自分が現場で稼いだ分。
2階は、若手を育てて、受け取る分。
この2階が、自分の働く時間とは切り離して、積み上がっていく。

そして、育った若手は、いつか、自分も社長になる。
社長が、社長を、生んでいく。

——それが、ここまでの話です。

このあとは、読んでいて浮かんでくる疑問に、ひとつずつ、正直にお答えします。
いいことも、そうでないことも、隠さずに。


Q1. リツアンの「小さなCEO」とは、どんな働き方ですか?

小さなCEOとは、フリーランスのエンジニアが自分の会社をつくり、若手とチームを組んで働く形のことです。リツアンSTCが提案している働き方です。

ひとりで、誰かの下に入って働く。
それが、これまでのフリーランスでした。

小さなCEOは、そこを、ひっくり返します。

自分が、会社をつくる。
若手を率いて、チームで、仕事を受ける。

使われる側から、率いる側へ。

とはいえ、「会社をつくれ」と言われても、身構えますよね。
案件は? 人は? 事務は? ——ふつうは、その全部を、自分でそろえないといけない。

そこを、はじめはリツアンが支えます。
だから、いきなり丸腰で飛び込む、という話じゃないんです。

くわしい仕組みは、このあとのQ&Aで、ひとつずつ開けていきます。


Q2. 小さなCEOになると、なぜ収入の「天井」を越えられるのですか?

小さなCEOの収入が伸びるのは、稼ぎが「2階建て」になるからです。自分が現場で働いた分に、若手を育てて受け取る分が、上に乗ります。

フリーランスの稼ぎは、突きつめると、単価 × 自分が働いた時間。

でも、時間には、限りがあります。
1日は24時間。どれだけ頑張っても、そこは増やせない。
だから、この形のままだと、いつか頭を打つ。これが「天井」です。

小さなCEOは、ここに、2階を乗せます。

1階は、これまでどおり、自分が現場で稼いだ分。
2階は、若手を育てて受け取る分。

大事なのは、この2階が——
自分の働く時間とは、切り離して、積み上がっていくこと。

時間の天井は、そのまま。
なのに、その上に、稼ぎが伸びていく。

これが、「天井を越える」ということです。


Q3. フリーランスエンジニアの仲介(エージェント)とは、どんな仕組みですか?

フリーランスエンジニアの仲介とは、案件を探す会社(エージェント)が、あいだに入って、エンジニアと企業をつなぐ仕組みです。エンジニアは営業をしなくても、案件を紹介してもらえます。

エンジニアが、企業と直接契約する。それが、いちばんシンプルな形です。

でも、自分で営業して、契約して、というのは、なかなか大変です。
そこで、あいだに入るのが、仲介会社(エージェント)です。

案件を探してきて、契約や請求のやりとりも、代わりにやってくれる。
エンジニアは、仕事に集中できる。

その代わり、仲介会社は、手数料(マージン)を受け取ります。
企業が払うお金の一部が、あいだで引かれて、残りがエンジニアに渡る。

便利な仕組みです。
ただ——ひとつだけ、知っておいてほしいことがあります。

その「あいだで引かれる額」、あなたは、正しく見えていますか。

——その話は、次の問いで。


Q4. リツアンのフリーランスは、他社と何が違うのですか?

リツアンSTCのフリーランスがほかと違うのは、仲介料を固定にしていることと、「元単価」まで見せていることです。エンジニアが、自分がいくらで取引されているかを、確かめられます。

前の問いで、こう書きました。
あいだで引かれる額、正しく見えていますか、と。

多くの仲介では、エンジニアに伝わるのは「あなたへの支払いは◯◯円」まで。
その手前——企業がいくらで発注したのか、という「元単価」は、見えないことが多いんです。

元単価が見えないと、引かれている額が高いのか安いのか、確かめようがない。

リツアンは、そこを、変えました。

ひとつ、仲介料を、月6.5万円の固定に。
もうひとつ、元単価と商流を、本人に見せる。

だから、引かれている額も、その割合も、自分の目で確かめられます。

法律で、元単価を見せる義務は、ありません。
それでも見せているのは、納得して働いてほしいからです。

「見せる」。
それが、リツアンのフリーランスの、いちばんの特徴です。


Q5. リツアンのフリーランスの仲介料はいくらですか? なぜ固定なのですか?

リツアンSTCのフリーランスの仲介料は、月6.5万円の固定です。案件の単価がいくらでも、この額は変わりません。

ふつう、仲介料は「単価の◯%」で決まります。
だから、単価が上がるほど、引かれる額も増えていく。

リツアンは、そこを、固定にしました。

単価80万でも、150万でも、いただくのは6.5万円。
率でいうと、100万で6.5%、150万なら4.3%。
単価が上がるほど、実質の率は、下がっていきます。

なぜ固定か。理由は、ひとつです。

単価が上がったのは、あなたが伸びたから。
リツアンの手柄じゃ、ありません。
だったら、取り分を増やす理由が、ないんです。

そして、元単価を見せているので——
その6.5万円が、単価の何%にあたるか。
あなた自身で、計算して、確かめられます。

※仲介料・実効率は記事公開時点のものです。実効率は「6.5万円 ÷ 単価」で算出しています。


Q6. フリーランスの「元単価」や「商流」を見せるとは、どういう意味ですか?

「元単価」とは、クライアント(あなたを受け入れる取引先)とエージェントが結んだ、契約上の単価のことです。「商流」とは、その仕事が何社を経由してあなたに届いたか、という流れのことです。リツアンSTCは、この両方をエンジニア本人に見せています。

たとえば、クライアントとリツアンが「100万円」で契約したとします。
これが、元単価。

そこから仲介料が引かれて、残りが、あなたに渡る。
契約単価がいくらで、そこから何が引かれるのか——それが、見えます。

もうひとつが、商流です。

その仕事は、たいてい、いちばん最初の発注元(エンドユーザー)から、いくつかの会社を経て、あなたに届きます。
あなたが、何次請けの位置にいるのか。
それが、見えます。

ひとつ、正直に書いておきます。
いちばん最初の発注元が、大もとでいくら払ったのか。その金額までは、リツアンにも分かりません。
分かるのは、リツアンがクライアントと結んだ契約単価と、商流の段数です。

そこまでを、隠さず見せる。

見えれば、確かめられる。
確かめられれば、納得して、選べる。

それが、「見せる」ということです。


Q7. フリーランスエンジニアに、社会保険や待機中の保証はありますか?

フリーランスエンジニアには、会社員のような社会保険や、案件が切れたときの待機保証は、原則としてありません。会社に雇われていない働き方だからです。ここは、正直にお伝えします。

会社員なら、健康保険も、厚生年金も、雇用保険もある。
病気やケガの手当も、失業したときの給付もある。
案件が切れて待機になっても、待機中の保証があります。

フリーランスには、それが、ありません。

そのかわり、会社の負担がかからないぶん、報酬に回しやすい。

つまり——どっちがいい、という話じゃないんです。
守りは薄いけれど、身軽で、報酬は高くなりやすい。
その全部を引き受けて、自分で選んでいる。それが、フリーランスです。

ただ、ひとつだけ。
その損と得を、正しく計算できていますか。

引かれている額が見えないまま、リスクだけ背負っていないか。
——そこは、一度、確かめてみてほしいんです。

(案件が切れたときの備えについては、小さなCEOのほうで、別に用意があります。Q17で。)


Q8. 小さなCEOで会社をつくるとき、営業・採用・事務はどうするのですか?

小さなCEOでは、会社経営に必要な「営業・採用・事務」を、はじめはリツアンSTCが用意します。だから、いきなり全部を自分でそろえる必要はありません。

会社をつくって、SESの事業をやる。
そう聞くと、壁が3つ、見えてきます。

ひとつ、案件を取ってくる、営業。
ふたつ、エンジニアを集める、採用。
みっつ、契約や請求を回す、事務。

ふつうに独立するなら、この3つを、全部、自分でそろえないといけない。
——これが、いちばんの壁です。

小さなCEOでは、そこが違います。

案件は、リツアンが取ってきて、あなたの会社に渡します。
だから、はじめは、自分で営業しなくていい。

人は、リツアンの若手を、あなたのチームに派遣します。
だから、はじめは、自分で採用しなくていい。

事務は、立ち上げのうちは、リツアンが支えます。
契約も、請求も、こちらで。

つまり、営業マンも、採用担当も、求人費も、事務員も、はじめはいりません。

あなたが集中するのは、ひとつ。
任された仕事を、成功させることです。


Q9. 小さなCEOのお金の流れは、具体的にどうなっていますか?

小さなCEOでは、自分が現場で働いた分に、若手を育てて受け取る「育成費」が加わります。この記事で説明したモデルケース——3人チームで単価をそろえた例——では、あなたの会社(A社)に月106.5万円が残る計算になります。実際は、チームの人数も単価も育成費も案件ごとに変わるので、金額はこの通りではありません。

わかりやすく、この記事のモデルケースとして、3人チームで見ます。
Aさん(あなた)と、若手のBさん・Cさん。
話をシンプルにするため、3人とも単価は月100万円にそろえます。

クライアントは、3人分で、月300万円を発注します。

まず、Aさん自身の100万円分。
これは、フリーランスと同じ。
リツアンが仲介料6.5万円をもらい、残りの93.5万円が、A社に入ります。

次が、小さなCEOの本番。Bさん・Cさんの200万円分です。
この200万円について、リツアンは仲介料をもらいません。まるごと、A社へ。

そして、A社が、この2人をリツアンから受け入れます(派遣)。
このとき、A社は、ひとりにつき6.5万円を、自分の取り分として受け取ります。
これが「育成費」です。

計算すると、こうです。

A社に入るお金 …… 93.5万(本人)+ 200万(B・C)= 293.5万円
A社から出るお金 …… 187万円(B・Cの派遣料)
差し引き、106.5万円。 これが、A社に残ります。
(あくまで、このモデルケースでの数字です。人数や単価が変われば、金額も変わります。)

中身は、Aさん本人の分が93.5万円。育成費が13万円(6.5万×2人)です。

フリーランスなら、稼ぎは93.5万円まで。それが天井でした。
小さなCEOでは、そこに育成費が乗る。
それが、天井の「外」です。

※金額は、仕組みを説明するためのモデルケースの一例です。実際の金額は、案件やクライアントとの契約によって変わります。単価は説明のため3人とも100万円にそろえていますが、実際は経験によって変わります。


Q10. 小さなCEOの「育成費」とは何ですか?

育成費とは、小さなCEO(Aさん)が、若手を育てるチームリーダーとして受け取るお金のことです。若手ひとりにつき、いくら、という形で、A社の取り分になります。

ここが、いちばん間違えやすいところなので、ていねいに書きます。

Q9のお金の流れで、6.5万円が、2回、出てきました。
でも、この2つは、まったくの別ものです。

ひとつめの6.5万円は、リツアンの「仲介料」。
Aさん自身が現場で働く分から、リツアンがいただく取り分です。

ふたつめの6.5万円は、Aさんの「育成費」。
若手のBさん・Cさんを育てる分として、Aさんが受け取る取り分です。

同じ6.5万円でも、もらう人が、逆。
かたやリツアンの取り分、かたやAさんの取り分。ここだけ、間違えないでください。

もうひとつ、大事なこと。

育成費は、若手の給料から引くお金では、ありません。

若手は、リツアンの社員です。
その給料は、雇い主であるリツアンから、きちんと払われます。
育成費は、若手が負担するんじゃなくて、A社が商流の中で受け取る分なんです。

だから、若手が損をして、Aさんが得をする——そういう話じゃ、ないんです。


Q11. 小さなCEOになると、自分の手取りはいくらになりますか?

正直にお伝えすると、手取りが具体的にいくらになるかは、この記事では言えません。会社に残るお金と、あなた個人の手取りは、別のものだからです。

Q9で、3人チームなら会社(A社)に月106.5万円が残る、と書きました。
でも、これは「会社に残るお金」であって、「あなたの手取り」ではないんです。

そこから、自分の給料を決めて、経費を払って、税金を納める。
その残りが、手取りになります。
だから、会社の作り方しだいで、変わってくる。

それに——僕は、税理士の資格を持っていません。

あなたの手取りが具体的にいくらになるか。
法人にすると、税金でどう変わるか。
そういう個別の計算は、税理士さんだけが答えられる、専門の領域です。
資格のない人間が、そこに踏み込むわけには、いきません。

だから、金額を言いたくても、言えないんです。

法人化の細かい損得は、税理士さんに聞くのが、いちばん確かです。
「どこに相談すればいいか分からない」——そこは、いっしょに探します。
ひとりで、抱えなくて、大丈夫ですよ。

※「会社に残るお金」と「個人の手取り」は異なります。会社に残る額から、役員報酬・経費・税・社会保険料等を差し引いた後が、個人の手取りです。税務の個別相談は税理士の業務です。


Q12. 育成費は決まった金額ですか? 自分で決められますか?

育成費に、決まった額はありません。いくらにするかは、小さなCEO(あなた)自身が決めます。リツアンSTCは、この値付けに口を出しません。

Q9では、例として6.5万円を使いました。
でも、あれは、あくまで一例です。

未経験の子は、じっくり育てる必要がある。だから、高めに。例えば7万円で。
経験のある子なら、低めでもいい。例えば2万円で。
そのあたりは、あなたが決めていい。

ただ——ここに、大事な仕組みがあります。

若手も、元単価を知っているんです。

クライアントがいくらで発注して、そこからあなたがいくら育成費を取るのか。
——若手にも、ぜんぶ見えています。

売る側と、買う側。両方に、情報がある。
だから、値段は、自然と、ちょうどいいところに落ち着いていく。
高すぎれば、若手は納得しない。安すぎれば、あなたが続かない。

これは、第1回の話の、逆なんです。

元単価が見えないと、いくらでも買い叩ける。値段が歪む。
それが、この業界の問題でした。

小さなCEOは、その逆をいく。
見えているから、歪まない。

リツアンが、あなたに元単価を見せてきたように。
あなたも、育てる相手に、見せる。

その「見せる」が、受け継がれていくんだと思います。


Q13. 若手はリツアンから来てもらうほかに、自分で採用してもいいのですか?

もちろん、自分で採用してもかまいません。小さなCEO(A社)が自前で人を雇い、その人をリツアンSTCの案件で働かせることもできます。むしろ、それができると、会社はもっと大きくなっていきます。

このときのお金の流れは、リツアンの若手を借りる場合とは、少し変わります。

リツアンがクライアントから、例えば100万円で受注する。
そこから、リツアンは仲介料の5万円だけをいただく。
残りの95万円を、あなたの会社(A社)にお渡しします。

ここでも、リツアンの取り分は5万円の固定。
単価が上がっても、増えません。

ただ、この場合。
その人を雇うのは、あなたです。
だから、給料も、育てる責任も、あなたが持つ。

そのぶん、大変です。
でも、そのぶん、会社は大きくなっていく。
——どちらを選ぶかも、あなた次第です。


Q14. 自社で採用した人をリツアンの案件で働かせる場合、リツアンのマージンはいくらですか?

自社で採用した人をリツアンSTCの案件で働かせる場合、リツアンのマージンは月5万円の固定です。案件の単価がいくらでも、この額は変わりません。

Q13で少し触れた、あの5万円です。
ここでは、なぜ5万円なのかを、お話しします。

思い出してください。
リツアンの若手を借りる場合、Aさんは育成費として、ひとり6.5万円を受け取っていました。

でも、自社で採用した人の場合は、リツアンは若手を用意していません。
Aさんが、自分で人を集めてきている。

つまり、リツアンがやることが、そのぶん減っている。
案件を取ってくることは、変わらずやる。でも、人をそろえる部分は、Aさんがやっている。

だから、取り分も、そのぶん軽くする。

ちなみに、SES企業どうしが人を融通し合う「ビジネスパートナー契約」では、こうした一人あたりの取り分は、月5万〜10万円あたりが、ひとつの目安とされています。
リツアンは、そのいちばん下、5万円に置きました。

やることが減れば、いただく額も減る。
——リツアンの取り分は、いつも、そういう考え方でできています。

※マージンは記事公開時点のものです。SES企業間のビジネスパートナー契約における一人あたりの取り分は、月5万〜10万円程度が一般的な目安とされます。


Q15. 小さなCEOは、若手を何人まで増やせますか?

若手の人数に、決まった上限はありません。2人でも、5人でも、10人でも。育てられるだけ、増やしていけます。人数が増えるほど、育成費も積み上がっていきます。

Q9で、3人チーム(若手2人)の例を見ました。
育成費は、6.5万×2人で、13万円でした。

これが、3人、4人と増えたら。
育成費は、19.5万、26万……と、積み上がっていきます。

ここで、思い出してほしいことがあります。

あなた自身が現場で稼ぐ分(例では93.5万円)は、変わりません。
なのに、育成費だけが、上に伸びていく。

これが、Q2で話した「2階建て」の、2階です。
自分の働く時間とは切り離して、稼ぎが伸びていく。

ただ——正直に言っておきます。

人が増えれば、そのぶん、まとめる手間も、育てる責任も、増えます。
「何もしなくても、勝手にお金が増える」わけじゃ、ないんです。

でも、稼ぎが、自分の働いた時間"だけ"で決まる状態からは、抜けられる。

そこが、いちばん大きい違いです。


Q16. 小さなCEOで作ったSES会社は、その先どう広げられますか?

小さなCEOで作るSES会社は、終着点ではなく、足場です。そこで力をつけて、コンサルティングや、自社サービスの開発、受託開発へと、広げていくことができます。

SES企業は、いちばん小さく、いちばん始めやすい形で、会社を持つ入り口です。

でも、そこで止まる必要は、ありません。

現場で力をつけて、コンサルティングの会社にするのもいい。
自分たちのサービスを作る会社にするのもいい。
受託開発に、広げてもいい。

SES企業は、その全部への、足場なんです。

そして、その先へ進みたくなったときも——
リツアンは、力になります。

まず、小さく始める。
会社を回しながら、次の景色を見つけていく。

「天井のない働き方」というのは、稼ぎの天井だけの話じゃ、ありません。
会社をどこまで育てるか。その天井も、自分で決めていい。

——そういう働き方の、入り口です。


Q17. 小さなCEOは、案件が切れたら収入はどうなりますか?

案件が切れても、すぐに収入がゼロになるわけではありません。小さなCEOには、次の案件を見つけるための備えが、いくつも用意されています。ここは、フリーランスがいちばん不安に思うところなので、丁寧にお話しします。

まず、知っておいてほしいことがあります。

「案件が切れる」と「収入ゼロ」は、イコールじゃない。

ひとつの案件が終わっても、同じクライアントの、別の仕事に移る。
そういうことが、けっこう、あるんです。

現場で信頼された人には、「次もお願いしたい」と声がかかる。
だから、「案件が終わった、はい無収入」とは、そう単純にならない。

そのうえで、備えが3つあります。

ひとつ。次の案件は、リツアンが探します。
リツアンは、案件を取ってくるのが仕事の会社です。その営業力を、あなたのために使います。自分ひとりで飛び込み営業に走る必要は、ありません。

ふたつ。案件情報の一覧を、あなたも見られます。
リツアンには「案件情報一覧」があり、どんな案件が、いくらで動いているか——社員と同じように、フリーランスや小さなCEOの方にも、いつでも開いています。
「そろそろ今の現場、終わりそうだな」と、いちばん早く気づくのは、現場にいるあなた自身。切れる前に、次の当たりをつけておけます。

みっつ。エンジニア同士で、聞き合える場があります。
リツアンには「エンジニアブリッジ」という、社員のエンジニアだけが入るコミュニティスペースがあります。
だから「あの現場、実際どうですか」と、直接聞ける。「こういう経験の人を探しています」と、声がかかることもあります。
営業担当を介さず、エンジニア同士で次の案件が決まる。それは、めずらしいことじゃないんです。

正直に言うと、「次がすぐ見つかります」とは、約束できません。
仕事ですから、タイミングも、ご縁もあります。

でも——会社が探し、自分でも動け、仲間にも聞ける。
このぜんぶが、あなたを支えます。

ひとりきりで、丸腰で次を探す。
フリーランスの、あの心細さとは、まるで違うと思います。


Q18. 自分が率いる若手が「待機」になったら、給料は誰が払うのですか?

若手が待機になっても、その給料を払うのはリツアンSTCです。小さなCEO(あなた)が、肩代わりすることはありません。

理由は、はっきりしています。

若手は、リツアンの社員だからです。
あなたの会社の社員では、ありません。

だから、その子が待機になっても、給料を払うのは、雇っているリツアン。
あなたが負担することは、ないんです。

若手が現場にいるあいだだけ、あなたは派遣料を払う。
抜けたら、その支払いも、止まります。

社長になるとき、いちばん怖いのが「人件費のリスク」です。
人を雇えば、その人に仕事がなくても、給料は払い続けないといけない。

そこを、リツアンが引き受けます。

これが、小さなCEOを、小さく始められる理由の、ひとつなんです。


Q19. フリーランスの法人化に、リスクや費用はありますか?

あります。正直にお話しします。小さなCEOは、ふつうに会社を立ち上げるよりリスクは小さいですが、法人を持つ以上、案件がなくてもかかる費用はありますし、「必ずうまくいく」ものでもありません。

まず、いいほうから。

小さなCEOのはじめのリスクは、ふつうにSES企業を興すより、うんと小さい。

案件探しも、人材探しも、事務代行も、リツアンが行います。
だから、人件費にかかる固定費は、限りなくゼロに近い。
むしろ、事務所も、自宅か、リツアンの各事業所に置けばいい。
だったら、事務所の家賃も、いりません。
お金は、入ってから払うので、資金繰りの心配も、少ない。

そのうえで、正直に言っておきます。

ひとつ。会社を持てば、案件がなくても、かかる費用があります。
法人の税金。税理士さんへの費用。こういうものは、かかります。

ふたつ。「損しにくい」のと、「必ずうまくいく」のは、別の話です。
いいチームを作れるかどうかは、あなた次第。
そこだけは、保証できません。

——でも、これだけは言えます。
はじめの一歩で、大きく転ぶ作りには、なっていない。
だから、まずは話を聞きにくるだけでも、いいんです。


Q20. 小さなCEOとして会社をつくるには、何から始めればいいですか?

まずは、リツアンSTCに相談することから始めます。会社をつくるのは、そのあとです。案件があるか、若手をつけられるか、見通しを立ててから動くので、いきなり無防備に飛び込むことにはなりません。

「会社をつくる」と聞くと、大ごとに感じますよね。
でも、大丈夫。ひとりでやるわけじゃ、ありません。

順番は、こうです。

まず、リツアンに相談する。
案件があるか。若手をつけられるか。あなたの場合、どう始められそうか。いっしょに見通しを立てます。

「これなら、いけそうだ」となってから、会社をつくる。
手続きそのものは、専門家に頼めば進みます。リツアンにも、提携している専門家がいます。

つくった後の、案件・若手・事務は、はじめリツアンが支えます。

ここで、大事なのが、順番です。

会社を先につくって、それから仕事を探す——じゃ、ないんです。
見通しが立ってから、会社をつくる。

だから、「作ったはいいけど、仕事がない」という、いちばん怖い入り方には、なりません。


Q21. リツアンの正社員(SES・派遣)でも、小さなCEOになれますか?

なれます。むしろ、リツアンSTCの正社員の方は、始めやすいかもしれません。リツアンがあなたの技術や仕事ぶりをすでに知っているぶん、より親身に支えられるからです。

理由は、シンプルです。

もう、あなたのことを知っている。
どんな技術を持っていて、どんな仕事ぶりか。
分かっているぶん、見通しも立てやすいし、支えも手厚くできる。
だって、もう、仲間ですから。

しかも、独立の準備は、リツアンに在籍しているあいだから始められます。

いきなり全部を手放して飛び込む、じゃ、なくていい。
働きながら準備を進めて、「そろそろ」と思えたときに、動けばいい。

実際に自分の会社として動き出すときの進め方は、あなたの状況に合わせて、いっしょに設計します。

——正社員だから、社長になれない。
そんなことは、ありませんよ。


Q22. フリーランスのままと小さなCEO、どちらを選べばいいですか?

どちらがいい、とは言えません。人によって、合うほうが違うからです。正直に、両方の向き・不向きをお話しします。

フリーランスのままが合う人。
プレイヤーとして、技術を極めたい。
自分の腕一本で、いい仕事をしていきたい。
人のマネジメントより、自分の手を動かすほうが好きだ。
そういう方には、フリーランスのままが、りっぱな選び方です。

小さなCEOが合う人。
自分の時間だけじゃ、稼ぎに限界を感じる。天井の外に出てみたい。
人をまとめたり、育てたりするのも、面白そうだ。
そういう方には、小さなCEOが、合うと思います。

どちらが上、という話じゃ、ありません。
いまの自分に、どっちが合うか。それだけです。

そして——もうひとつ、大事なこと。

一度やってみて、「やっぱり、ひとりがいいな」と思ったら、戻ってもいいんです。

リツアンは、行き来を、自由にしています。
フリーランスから小さなCEOへ。小さなCEOから、またフリーランスへ。
一方通行じゃ、ありません。

だから、そんなに重く考えなくて、大丈夫。
まずは、その時のあなたに合うほうを、選べばいい。

——選び直しは、いつでも、できますから。


Q23. リツアンは、なぜ小さなCEOという仕組みをやっているのですか?

エンジニアが社長になり、その人が次の若手を育てる——その循環を、広げたいからです。リツアンSTCは、営業が主役のSES業界に、「エンジニアが主役」の会社を増やしたいと考えています。

正直に言うと、リツアンは、慈善でやっているわけじゃ、ありません。
仲介料でも、若手の派遣でも、ちゃんと儲けます。

ただ、大儲けするモデルでは、ないんです。

その代わりに、取りにいっているものが、あります。

若手が、育つこと。

若手がいちばん伸びるのは、研修でも資格でもない。
腕のいい人の、すぐ隣で、仕事をすることです。

小さなCEOになる人は、たいてい、腕に自信がある。
その隣で、若手は、技術を盗める。
それは、リツアンにとって、お金では買えない価値なんです。

そして——ここからが、本当の狙いです。

育った若手は、いつか、自分も小さなCEOになる。
その人が、また次の若手を、育てる。

社長が、社長を、生んでいく。
蕎麦屋の、のれん分けみたいに。

しかも、受け継がれるのは、技術だけじゃ、ありません。

リツアンが、あなたに元単価を見せてきたように。
あなたも、育てる相手に、見せる。
その「見せる」が、のれん分けされていく。

その流れが回れば——
営業が主役のSESじゃなくて、エンジニアが社長のSESが、たくさん生まれる。

主役を、現場に、取り戻す。

これが、僕たちのやりたいことです。

そして、巣立っていく会社が大きくなっていくのを、少し離れたところから、缶ビールでも飲みながら、眺めていたい。

——そんな日が来るのを、楽しみにしています。


むすびに——なぜ、全部を見せるのか

自分が、汗をかいて働いた仕事。
それを、知らない誰かが、外から抜いていく。

その構造を、正したい。
だから、全部を、見えるようにします。

見えたうえでなら、どんな判断にも、納得が生まれる。

判断は、人によって違います。
同じ人でも、成長やタイミングで、変わっていく。
だから、その判断そのものに、外野がとやかく言う権利は、ありません。

ただ、ひとつだけ。
判断する材料が、誰かに加工されているのは——絶対に、ダメなんです。

判断は、あなたが考えた、結晶です。
その結晶を邪魔するノイズは、僕たちが消す。

それが、リツアンの「見せる」の、意味です。


【この連載について】

  • 「小さなCEO」は、リツアンSTCが取り組む、エンジニアの独立・育成支援の枠組みです。本記事は考え方を説明するもので、収入や成果を保証するものではありません。

  • 記事中の金額は、モデルケースです。実際の金額は、案件や契約によって変わります。

  • 独立・法人化、契約・税務・労務については、専門家に相談されることをおすすめします。

  • 各種の制度・数字は、記事公開時点のものです。制度は更新されることがあります。

連載「天井のない働き方」全6回
リツアンのフリーランス事業と、その先にある「小さなCEO」——

エンジニアが、中抜きの外で正当に稼ぎ、時間の天井を越えていくための考え方を、全6回にまとめました。
気になる回から、どうぞ。


キャリアリターンのこと

フリーランスは、自由です。でも、ずっとこのまま、とも限らない。
——「そろそろ、会社員に戻ろうかな」。そう思う日が、来るかもしれません。

そのときのために、キャリアリターンがあります。

今すぐ動かなくて、いい。
フリーランスを続けながら、登録だけしておく。
それだけで、"戻れる場所"と"次の選択肢"を、先に確保しておけます。

登録は、無料。入社の義務も、ありません。
フリーランスのままでも、他社で働きながらでも、登録できる。
まなびBASE(無料eラーニング)やハンズオン研修で腕を磨きながら、自分のタイミングを、計れる。

正社員に戻る。またフリーランスに出る。あるいは、小さなCEOとして、作る側にまわる。
——どの道を選んでも、リツアンは、その入口でいます。

※ 将来の採用・年収を約束する制度ではありません。募集枠・期間は変わることがあるので、最新は下のページでご確認ください。

▶ キャリアリターン https://ritsuan.com/career_return2026/


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