「社長の軸探し」と実存合理性
実存合理性 第7回
タイトル絵:社長の正解探しの旅?(社長の実存合理性と小話)
こんにちは。
Secondoプロデューサーの内本です。
前回の記事では、
#06 「判断渋滞にハマる社長」と実存合理性の中で
「軸が定まると行動が加速する」仕組みについて説明しました。
クライアントに説明する際も「判断渋滞?!って何っ?、そうだね!」と腹落ちしていただける確率ほぼ100%の内容です。
まだ、お読みになっていなかったら是非読んでください。
今回のテーマ
「社長の軸」はいったい、どこにあるのか?
それは、人生の出来事の中から生まれます。
それは成功体験だけではありません。
むしろ多くの場合、
・うまくいかなかった経験
・理不尽だと感じた出来事
・悔しかった出来事
・人生の転機になった出来事
これは、後悔から来る出来事です。
実は、こうした中に社長の軸のタネが隠れています。
あなたも実存合理性をビジネスに活かしませんか?
詳しくは、Secondoまでお問い合わせください。
「軸」は、後悔から生まれてくる
人の心が激しく揺さぶられた出来事には、
その人の「価値観」が深く刻まれています。
たとえば、
「自分と同じ苦しみを味わう人を減らしたい」
「この理不尽な問題を、どうしても放っておけない」
「自分の苦い経験を、誰かの力に変えたい」
こうした想いは、単なるビジネスのタネではありません。
その人の人生から生まれた、意味のあるテーマです。
効率や利益だけでビジネスを考えると、
どうしても「儲かるかどうか」という市場合理性が中心になります。
しかし、人が本当に力を発揮するのは、
自分の人生と、深くつながったテーマに出会ったときです。
なぜならそこには理由ではなく、意味があるからです。
それは、「社会的に正しいか」ではなく、
「自分が生まれた意味として、必然かどうか」という合理性です。
フラグが立った時に「軸」が訪れる
実存合理性は市場分析の中から生まれるものではありません。
もちろん、経営コンサルタントやマーケターが外側から与えるものでもありません。
それは、社長自身が「自分は何のために、この人生を使うのか」という意味に気づいたときに生まれます。
その瞬間、これまでの人生の出来事が一本の線でつながり、
「いま」と「過去」「これからの未来」が意味を持って結びつく感覚が生まれます。
この体験をすると、まるで人生の中に
一つのフラグが立つような感覚が訪れます。
ここでいうフラグとは、「その方向に人生が進みはじめる兆し」、
あるいは、「目標が実現する可能性が大きく動き出した状態」のことです。
そして不思議なことに、そのフラグが立ったとき、
強みも、ビジネスモデルも、後から自然と整いはじめます。
なぜなら、それまで判断を曇らせていた
心のモヤモヤや迷いの霧が消えていくからです。
すると、自分が本来やるべきことや、
自分の強みが活きる仕事が、少しずつ見えてきます。
しかし、ここで一つ問題があります。
多くの社長は、実は自分の人生の出来事の中に
軸につながるヒントがあるにもかかわらず、
それをただの過去の出来事として片づけてしまいます。
そして本当のヒントがある場所ではなく、
まったく別のところに答えを求めてしまうことがあるのです。
社長軸を整理する
軸が見え始めると多くの疑問が出てきます。
多くの経営者は最初、「何を売るか」を考えます。
しかし、本当に重要なのは「どの型で売る人なのか」です。
例えば
・職人肌の人がSNSをやると疲れると感じる
・教育型の人が小売をやると苦しいと感じる
・コミュニティ型の人が単発販売をすると、自信を持って売れないと感じる
つまり、売る人と売り方の型が合っていない状態です。
Secondoでは、過去の成功しているビジネスモデル12の型と経営者の実存合理性に照らし合わせ、社長に合う「売り型」を逆算することで整理します。
そして面白いことに、Secondoでは、テストマーケティングの段階では、何百年も前からある古典ビジネス戦術シートを活用します。
Secondoが定義している古典ビジネスの売り型(販売構造)は、現在12型くらいです。
① 製造型:自分で作って売る。
② 小売型:商品を仕入れて売る。
③ 仲介型:人と人をつなぐ。
④ 行商型:自分から顧客に会いに行く。
⑤ 教育型:知識・技術を教える。
⑥ 専門家型:専門知識を提供する。
⑦ 滞在型:顧客が滞在する。
⑧ 興行型:人を集めて体験を提供する。
⑨ 金融型:お金を運用する。
⑩ 情報型:情報を扱う。
⑪ 保護型:安全・安心を提供する。
⑫ コミュニティ型:人の集まりを作る。
12の型を組み合わせたり、現代の便利なツールを活用し、ビジネスモデル型を焼き直しします。
あなたの売り型、売り出し型はあっていますか?
塗装会社の社長と実存合理性
塗装会社の社長さんから、創業の頃からお願いしている
「税理士さん」についてのご相談事例から
社長から会社がまだ小さかった頃、
その税理士は親身になって相談に乗り、
資金繰りや申告を助けてくれました。
社長にとっては、
まさに 創業を支えてくれた恩人です。
しかし会社が成長するにつれ、
少しずつ問題が出てきます。
・税務の提案が古い。
・資金戦略のアドバイスが弱い。
・新しい税制にも詳しくない。
・SNSをやったことがない。
・マーケティングの重要性を理解していない。
・ブランディングをコストと捉えている。
周りの経営者からは、「税理士を変えた方がいい」と
何度も言われたそうです。
社長自身も、うすうす感じていました。
それでも、決断できない。
「創業のとき助けてもらったのに」
「ここまで一緒にやってきたのに」
「変えるのは申し訳ない」
そんな思いが頭をよぎるからと……
そして判断を先送りしているうちに、ある問題に直面しました。
本来なら使えたはずのSNS広告宣伝活動費の助成金です。
税理士さんは、知っていても重要性を理解していなかったため
見逃していたのです。
結果として、
数百万円規模の機会損失が生まれてしまいました。
この話のポイントは、
税理士が悪いということではありません。
問題は、
社長が決断できなかったことです。
そしてその決断を止めていたのは、
過去への執着でした。
本来、経営判断は、「これからの会社にとって何が最適か」で
決めるものです。
しかし人は、過去の恩や成功体験に縛られると
未来の判断が曇ってしまいます。
社長の軸を探すときにも、同じことが起きます。
多くの社長は「これまでの成功体験」を基準に考えます。
すると、本当に大切な人生の出来事は見過ごされ、
逆に 過去への執着だけが残ることがあります。
過去の成功体験への執着68%
当社が実施した2024年社長の行動制限要因アンケート:(複数回答、n=47社 当社調べ)では、68%の経営者が、過去の成功体験への無意識の執着を持っています。
積み上げてきた経験は宝です。
でもそれが、可能性の扉を閉ざしている原因だったら?いかがでしょうか?

社長の軸は、過去の成功体験の延長線に
必ずしもあるわけではありません。
むしろ一度、その執着を手放したときに、
人生の出来事の意味が見え始めます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
毎日楽しく更新しています。
次回予告
「社長の軸が見えない理由」と実存合理性01
多くの社長が、軸を 自分ではなかなか見つけることができません。
なぜでしょうか?そこには大きな理由があります。
次回は、見えない理由を解説します。
「社長と実存合理性」シリーズは、日付順から読むと
思考がつながり、社長の頭の整理に便利です。
是非、日付順からお読みください。
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