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「判断渋滞にハマる社長」と実存合理性


実存合理性  第6回

タイトル絵:経営の判断渋滞(社長の実存合理性と小話)


こんにちは。
Secondoプロデューサーの内本です。

前回の記事では、
#05 「探偵社長」と実存合理性の中で
意思決定の仕組みについて説明しました。

この中で屋外広告看板の場所選びについて書いてます。まだ、お読みになっていなかったら是非読んでみてください。

今回は、なぜ社長によって判断の精度がこんなに違うのか?
社長の悩みにお応えしていると、いつも不思議に思うことがあります。

それは、
同じ情報を見ているのに、判断がまったく違う社長がいるということです。

・正しい判断をする人
・なぜか外してしまう人

この違いはどこから生まれるのでしょうか。


あなたも実存合理性をビジネスに活かしませんか?
詳しくは、Secondoまでお問い合わせください。


判断力は「頭の良さ」ではない

よく、「この社長は頭がいい」
「この人はセンスがある」と言われます。

しかし実際の経営現場では、
判断力は知識の量では決まりません。
むしろ、判断の構造で決まります。

判断が遅くなる社長の特徴

判断が遅くなる社長には、ある共通点があります。
それは、検討項目が多すぎること。

例えば新しい施策を考えるとき、
・利益はどうか
・市場はどうか
・競合はどうか
・リスクはどうか
・社員はどう思うか
・世の中の流れはどうか

すべてを並べて検討する。
もちろん大切なことです。
しかし、判断材料が増えるほど、決断は複雑になる。

私はこれを「判断渋滞」と呼んでいます。

判断が速い社長の特徴

一方で、判断が速い社長もいます。

この人たちは、判断基準が少ない。
とてもシンプルです。

例えば
・これはうちの会社らしいか
・これは顧客の役に立つか

このように判断の物差しがはっきりしている。

だから
・決断が速い
・行動が速い
・修正も速い

という特徴が出てきます。




ここで、実際の事例を一つご紹介します。


ある建設会社の社長です。
この会社はクリニック、介護施設、倉庫、工場、住宅、学校、幼稚園、駅など様々な建築を主力にしている総合建設会社です。

経営としてはとても堅実。
しかし、この社長には一つの悩みがありました。

それは、住宅事業でした。

会社の売上の中で、住宅は利益は他事業と比較すると小さい。
むしろ、時間も手間もかかる。

社員からも、「やめたほうがいいのでは」
という声が出ていたそうです。

数字だけ見れば、確かに合理的な判断は、
住宅事業をやめることです。

しかし、Secondoは、それを軸にブランディングや発信をしませんか?とアドバイスしました。

なぜか。
実はこの住宅の仕事は、クリニックや介護施設、工場などの施工主(経営者)から「自宅もお願いできますか?」と頼まれることが多かったからです。

そして、その住宅は、普通の住宅ではありません。

・車好き社長のガレージ住宅
・楽器演奏と日常から開放できる社長の防音住宅
・家とエクステリアにこだわる建築家住宅
・親との同居にこだわる介護経営代表の二世帯住宅など

つまり、経営者の人生そのものを設計する住宅です。

住宅単体で見れば、利益効率は決して高くありません。

しかし、この経験が別の事業に思わぬ影響を与え始めました。

例えば
・小さめの介護施設の動線設計
・クリニックの快適な空間設計
・企業オーナーの感性に合う建築提案

住宅で磨かれた感覚が、他の建築の質を引き上げ始めたのです。
ここで、この社長はアドバイスの意味に気づいていただけました。

「うちの会社の強みは、建物ではなく
“経営者の人生に寄り添う総合建設企業”なのではないか」

つまり住宅は、利益事業ではなく、会社の感性を磨く軸の事業だったのです。ターゲットもアレコレではなく、経営層向け住宅。
かといって高級志向ではない。

市場調査を経験されている方なら、
ご存知のように
富裕層=お金をやたら使う人たちではない。
慎重にお金に向き合い、自分たちにフィットする価値だけを受け入れる人たちです。

Secondoのワークでは、このような「社長の意思決定の理由」を
実存合理性という視点で整理していきます。

数字だけでは説明できない判断の中に、
その社長の価値観や存在理由が隠れているからです。

住宅事業はまだ初期段階ですが、
今ではそれを会社のブランドの軸として発信しています。

つまり、最初は「儲からない趣味の事業」に見えたものが
会社の思想を表す事業に変わりつつあるのです。

このように、社長の判断には、「経済合理性」だけではなく
もう一つの合理性があります。

それが実存合理性です。


経営者の直感の正体

よく、「この社長は直感が鋭い」と言われます。
しかし直感は不思議な能力ではありません。

直感とは、経験が瞬時に整理された状態です。

例えばベテランの料理人は、
味見を一口するだけで
「塩が足りない」と分かります。

これは、経験が整理されているから。

経営も同じです。
ただし、ここで一つ条件があります。
それは、経験が整理されていること。

整理されていない経験は、ただの記憶です。
整理された経験は判断力に繋がります。

軸があると経験が整理される

ここで社長の軸力が試されます。
軸がある社長はすべての経験を同じ物差しで見ています。

すると
・成功
・失敗
・顧客の反応
・市場の変化

すべてが判断データになります。
これが積み重なると情報を見た瞬間に「これは行ける」、「これは違う」と分かります。

これが直感の仕組みです。

問題は、整理が出来ない社長です。
ここからが、
Secondoの出番です。

あなたは、整理できていますか?


軸があると行動が加速する

社長の軸が定まると何が起きるか。

判断が速くなります。
判断が速くなると行動が増える。
行動が増えると当然、失敗の経験も増えます。

この失敗と小さな成功経験のサイクルが回りだすことで判断の精度が上がります。

これが経営が加速する仕組みです。

また、この失敗を構造として
理解している人と、していない人とで
判断の精度差が広がります。

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もう一つ重要なことがあります

ここで、Secondoのセミナーでご紹介しているデータをご紹介します。
一般的なコンサルティングでは、戦略実行率は約18%と言われています。

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「なるほど、いい戦略ですね」と思っていても
ほとんど実行されない。

なぜか?理由はシンプルです。
その戦略が自分の軸ではないから。

さらに、Secondoワークから引き出された軸と戦略は、
実行率が5倍差というデータが出ています。

なぜなら、社長が腹落ちしているから。
外から与えられた戦略は「やらされる」になります。
しかし、自分から出てきた戦略は、「やりたい」になる。
この違いは、とても大きい。


経営は意思決定のOSで決まる

つまり、経営とは能力でも知識でもなく
意思決定のOSで決まります。

社長の軸が定まると
・判断が速くなる
・行動が増える
・経験が増える
・直感が磨かれる

そして結果として、経営が加速する。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
毎日楽しく更新しています。


次回予告

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