【登録セキスペ】令和7年秋午後問4の解説(情報処理安全確保支援士試験)
このNoteは「セキスペ令和7年秋午後問4」の解説です。
後半がフリーダムすぎましたね。難しく考えずシンプルで。どんな幼稚な解答であっても ”空欄よりはマシ” で。

思い返せば前半は、従来の過去問、よりも更に簡単でした。後半の難しさ/自由さがあるので、点数調整でしょうね。
最近気になるのが「サイバーセキュリティ経営ガイドライン ver.3.0 >pdfへのリンク」など仕様が出てきます。NISTのなんたらとか、暗号スイート、CVSSなどなど。
問題文にサラっと出したら読んでおけってことなんですかね。
私はSCPMIIを97点で独学合格し、IT専門学校で授業しています。このNoteには、授業で教えていること以上の情報を詰め込みました。

一所懸命に作ったので、信頼して下さったら嬉しいです。
それでは始めましょう!
※このNoteは2026秋本試まで全編無料公開します。本試以降は有料マガジンに組み込まれます。従来はXリポスト割引をしましたが、リポストを即消すなど、ヒトを踏みにじる悪質な行為があるため取りやめました。どうぞご容赦ください。
今回のメモ書き | CBT対策
SCは2026年度からCBT(PC試験)に移行予定とのこと。
新しい問題, 試験1ヶ月前に、CBT的に解くと良いですね。勿論、普段は紙解きの方がお薦めです。
私が今回メモ書きしたのは以下。量はなかったです。

それよりも仕様と用語が気になりました。大きくは解答に絡みませんでしたが、「次はノーヒントで出すからな」って作問者の宣戦布告だと思ってます。
CISO=最高情報セキュリティ責任者(NTT社)
サイバーセキュリティガイドラインver.3.0(IPA)
設問1ab | ノーヒントだけど よくある
模範解答は
a:「未知の」
b:「暗号化」
【空欄a=未知のマルウェア】について。
「パターンマッチング」による検知はいわば指名手配。既知のマルウェアのパターンなので、「未知」のマルウェアは検出できません。「亜種」でも検知できない方向ですね。
【空欄b=暗号化された添付ファイル】について。
「添付ファイル」が「暗号化」されてると、既知マルウェアでもパターンが全然違う形になっています。他にも「圧縮」も別解になるかも。
「圧縮」でデータ構造やファイルサイズが変わるので、検知を回避する解答が出たことがあります。>【登録セキスペ】令和4年度秋期午後2問2設問4(4)klmの解説Note
「サンドボックス」は、外部から隔離された"砂場"。マルウェアなどを動作させ観察します。
>【SG】令和01年秋問22のNote
>【SG】平成30年春問23のNote
>【SG】平成29年秋問14のNote
挙動を見るので、コードのパターンなどの見た目で検出できなくても、検知できます。
【空欄b=暗号化】された添付ファイルを検知できないのは。解答して動作しているわけでない、ということかな。あまり深い意味はないです。復号されて活動すれば、挙動から検知されるでしょう。
別解 | ポリモーフィック型, 亜種
私はaを「ポリモーフィック型」と解答しました。まさか「未知」なんて言葉が解答できるとは。
「ポリモーフィック型マルウェア」は、自身で暗号化/復号を行うマルウェア。見た覚えがありました。>【NW】マルウェアのNote(令和05年春午前2問16)
他にも「亜種」が、パターンマッチング非対応でよく解答になるのですが、表2の記述が「亜種マルウェア」となるのは微妙かなと。
「コードが改訂されたマルウェア」などは通るかもしれませんね。「アップデートされたマルウェア」とか。
どこまでパターンが残っているかの問題にはなるので「検知できない」と強く言えない気はしますが。分からなくて、思いついちゃったらとりあえず解答すると良いです。
まだ序盤なので時間を掛け過ぎずそこそこで次へ。また余り時間ができたら考えましょうか。
設問2(1)cde | Iパスレベル, 別称あり
模範解答は「回避」「移転」「保有」
※順不同
多分、別称もOKでしょう。今までのIパス/FE/APでも表記売れが見られたので。>【Iパス】リスク対応のNote
低減, 軽減:リスクが顕在化する確率・損害規模を小さくする対策
回避:リスクを完全に回避します。個人情報漏えいを完全回避するには、個人情報を「取り扱わない」のが一番
移転, 転嫁, 共有:保険加入などをして社外組織とリスクを共有・移転します。
保有, 受容:特に対策しません。発生確率や規模が小さい場合、判断します。
設問2(2) | 工程と領域に忠実に
以下のように、工程に忠実にしていけば正解できます。






設問3f | 選択肢が良かったのでは
模範解答は「図3中の(け)の箇所に、追加でFW」
【空欄f】のある表4-3は、「社内の一般PCにマルウェアの感染が広がった後」に「SCADAに感染」が広がるのを懸念してます。
守るべきはSCADA。
表4-3で、一般PCとSCADAにマルウェア対策ソフトが導入されているので、【空欄f】は端末対策よりは経路対策かなと。
一般PCからSCADAに通信が要るかを図4で確認、要らない。図4-4(2)で、SCADAへはUSBメモリで試作用NCプログラムを移すので。
図3で経路対策を考える。
一般PCからSCADAの通信経路で食い止めるには、FWがスムーズ。
設置場所は、(え)と(お)と(く)と(さ)、(け)、(し)の3択。
(え)(お)(く)(さ)の4か所に置くよりは、(け)や(し)の1か所に置くだけが楽。
(け)だと、守れるのはSCADAだけ。(し)だと他も念のため守れる。設問文の「できるだけ効果が高いもの」かなぁ。
ちょっとモヤっとしますが、模範解答は理解できます。「図3中の(け)の箇所に、追加でFW」
設問3g | 自由すぎるかなぁ
模範解答は「USBメモリを接続したときの動きを確認するためのソフトウェアを導入した、社内LANから切り離された検査用PC」
USBの検査用PCなんて思いつかないですね。今後の解答カードにします。>長文問題を解く6つのテクニックNote(6-4)
直接的なヒントではないですが、匂わせで表2に「サンドボックス型マルウェア対策」で挙動を観察させる手法がありました。
とはいえ着想は偶然ですね。模範解答を見てから、"そういえば問題文に似たこと書いてたね"と思うぐらい。
もう少しヒントや選択肢などのやり方があったと思います。とはいえ、文字数無制限の作文なので色んな別解を受け入れるのでしょう。
別解 | 流行語を考える「EDR」
私は【空欄g=EDR】を導入する、と解答しました。
端末を監視し異常や不審な動きがあれば、ネットワーク切断・プロセス終了させる。
>【SC】令和4年秋午後2問2の解説Note の16頁末でも
「定義ファイルに登録されていないマルウェアも検知したいと考え~EDR~を提案した」とあります。
解答に困ったら流行語/最新技術を考えるのはお薦め。SCのノーヒント問題の模範解答になっていることが多いです。>長文問題を解く6つのテクニックNote(6-3)
ゼロトラスト:従来の境界防御(FW)ではなく、情報への全アクセスを信頼せずに疑う
SIEM:各機器のログを収集・分析し管理者に通知
CASB:各社員のクラウド利用の可視化
EDR:端末を監視し異常や不審な動きがあれば、ネットワーク切断・プロセス終了
DLP:機密情報を自動的に特定し、送信や出力などを検知しブロック
別解 | 過去問の解答を使う
「USBメモリ」でのマルウェア感染は、しばしば問題になります。ネットワーク隔離しても侵入/感染されるので。
「USBメモリ」が出てきたら、紛失/盗難/持出しによる情報漏えい。データ受け渡しによるマルウェア感染を疑います。▶印をして下さい。>長文問題を読む6つのテクニックNote(3-3)
「USBメモリをマルウェア対策ソフトでスキャンする」という模範解答がありました。>【SC】令和元年度秋期午後2問2設問4(3)の解説Note
過去問の模範解答を流用するのも、ノーヒント問題には有効です。模範解答を×にはできないでしょう。>長文問題を解く6つのテクニックNote(6-4)
表1でSCADAに「マルウェア対策ソフト」が既に導入されてるので、そのままでは解答にならない。
表1で「パターンマッチング型のマルウェア対策ソフト」なので、表2から「サンドボックス型のマルウェア対策ソフト」と発想するのはテ。
私は「USBメモリをリアルタイムスキャンする」と解答しました。解答としては弱いですが。マルウェア対策ソフトのスキャンのタイミングが定期/リアルタイムって明記がなかったので。
>【SC】令和4年秋午後2問2の解説Note の15頁でも「マルウェエア対策ソフトを導入しており、リアルタイムスキャンとスケジュールスキャンを実施している」とわざわざ書いてあります。
>【SC】令和7年秋午後問3の解説Note でも表1に「リアルタイムスキャンを有効」とわざわざ書いてありました。
パターンマッチング型で検知できないかもですが、検知できるマルウェアをリアルタイムスキャンで検知できるのは、スケジュールスキャンより早期発見になります。
苦肉ではありますが、空欄よりはマシで。
設問4(1)hi | 復旧はアプリとデータ
模範解答は
h:「SCADA内のNCプログラムをバックアップ/リストアするための媒体とソフトウェア」
i:「SCADAにNCプログラムをリストアする手順」
表6に書かれているのが、全てアプリで、生成されたデータの類の復旧がない。
図4-4手順で、NC-PCで生成しSCADAに保存した「NCプログラム」で工作が実施されます。
模範解答で「NCプログラム」に注目したのは理解できます。
とはいえ発想がキビシイですね。【空欄h】が2つとも「リカバリメディア」なので同じようにできないかなぁと考えるんですかね。
もうちょっとチェックリストとかヒントがあっても良いかなぁと。
文章の捉え方を変えた
屁理屈で捉え方の問題ですが、表6左の「~PCがマルウェアに感染」「SCADAに感染が広がり」の「後」の対策だけでなくてもシナリオを止められれば良いかなと。
「一般PC~NC PC」への感染対策。
「SCADA」への感染対策。
の二点でも良いかも。
模範解答のように「SCADAに感染」が広がった後の対策のみが認められるなら、甘んじて×を受けます。
【空欄f】【空欄g】のような書き方を真似て。
h:「図(け)にIPSを設置する」
i:「IPSを設置/運用する手順」
やっつけ解答ではありますが、空欄よりはマシ。
設問4(2)jkl | ノーヒントで自由すぎる
模範解答は
j:「マルウェアに感染した一般PCが、正常な通信を妨害するパケットを大量に送信して、SCADAと工作機械の間の通信ができなくなる」
k:「SCADA, 工作機械及び製造監視用PCだけの独立したLANを更正するためのネットワーク機器」
l:「SACADA, 工作機械及び製造監視用PCをL社のネットワークから切り離す手順」
【空欄f】で(け)にFWを導入した際、"SCADAとかは外部と通信するのかな"とちょっと考えました。
多分マルウェア対策ソフトやOSの脆弱性修正プログラムでインターネットへアクセスはしそうだなと。社内の他PCとの通信は不要なんですよね。現状NC-PCからUSBメモリでNCプログラムを輸送しているので(図4-4)。
あとは図3右上の「製造監視用PC」が工作機械を監視するために、通信します(表1のSCADA項)。だから【空欄k, l】に含めているんですね。
模範解答みたく、製造課のSCADAや工作機械を別ネットワークにする対策は理解できます。
【空欄j】は通信以外のマルウェア感染でも構わないでしょう。【空欄k, l】のネットワークを別にする結論に繋がる被害であればOK。
ネットワークを別にする対策は過去問に出ています。来客用WiFiをルータでインターネットに直接接続し、社内は別回線でFWから出ています。>【SC】令和5年午後問2の解説Note

自由設定は低品質で構わない
発想できなくても、【空欄h】の時みたく、色々考えてみれば良いです。
別に大規模で深い攻撃でなくても、「メールの添付ファイルにマルウェアが仕込まれて、一般PCが感染してしまう」などでも構いません。
表4のシナリオそのままはダメでしょうが、少し削ったりして、シナリオをでっち上げるのが、試験時間内でできる現実的な方法かと。
他にも日常生活から着想しても構いません。>長文問題を解く6つのテクニックNote(6-2)
「メールの添付ファイルにマルウェアが仕込まれて、一般PCが感染してしまう」に「定期的にメールセキュリティの理解度を試すテストメールを送信し、結果を周知する」「添付ファイルを開いたかを集計するなどの作業手順(てきとー)」など。
学校や職場でありますよね。
まとめ
お疲れ様でした!
本試験中も後も模範解答が公開されても、手応えや自己採点に全く自信が持てなくて、合否発表までモンモンとしますね。
とはいえ、復習してみれば前半は必ず稼げるし、後半は品質無視して空欄にしないように「低発想」 をしていく練習にはなりました。高度試験/筆記試験では空欄は100%失点です。

「サイバーセキュリティ経営ガイドライン ver.3.0」の >pdfへのリンク は53頁。斜め読みでも良いので見ないわけにはいかなくなりましたね。
新SCならではの作問手法/布石の傾向のように思い始めました。
私の解説Noteには、復習を深めるお手伝いを沢山加えています。面倒臭いかもですが、出来る範囲だけでも役立てて頂ければ嬉しいです。
以上になります!
学習は大変ですが、私も解説を作っていきますので、少しでも役に立ったら嬉しいです。でわでわ。
\私の3ヶ月の学習履歴/
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