「センスがないから無理」?絵やデザイン力は鍛えて伸ばせる(実例入り)
こんにちは、shizです。
コンポジターとして、ハリウッド映画のCG制作の仕事をしています。
最近、YouTubeで「iPadだけでもこんなにデザイン作業できる」という動画を見ました。
「キャリアにもつながるよ」みたいな内容で面白かったんですが・・・動画より気になったのはコメント欄。
「こういうのってセンスがある人じゃないとムリでしょ」
「私には生まれつきのセンスがないから無理、関係ない…」
それを見た私。
え、生まれついたセンスがなければオワコンってこと?
私自身、「絵が好き」というのは小さい頃からありましたが、
「絵作りのプロとしてやっていけるセンス」なんて生まれつきあるはずもなく。
たしかに、生まれ持った向き・不向きというのはあると思います。
しかし、正しい方法で練習すれば、いくらでも伸ばせます。
これは絵やデザインに限らず、音楽、スポーツ、語学だって同じ。
大谷翔平選手が「野球のセンスがある」だけでメジャーに行けたわけじゃないですよね?
今回は、私が自分で意識してやってきたことを共有します。
経験からも、はっきり言えます。
センスとは、育てるものです。
[CG制作の例] センスを磨くための4ステップ
① 基本のセオリーを知る
絵やデザインには、ある程度“王道のルール”があります。
レイアウトの黄金比(三分割法など)
視線誘導のコツ(光のしくみの理解、補色の使い方、配置)
カメラやレンズの仕組み(カメラの動き、レンズボケなど)
こういうのは、教本でもネットでもちゃんと学べます。
私が実際に読んだ、おすすめ教本。技術が進化していっても普遍の知識です。
カラー&ライトを読んだ時の私のノート↓

② 優れた作品を研究
好きな作品を分析してみる
教本の作例をじっくり観察してみる
優れた作品は①の基本を抑えています。(たまに、ワザと基本を無視することもありますが、それはあくまでも基本を理解したひとがやること。)
私はキャリアの前半、コマーシャル作品によく関わっていたので、参考用にかっこいい作品集めに勤しみました。
今ならYoutubeのプレイリストを作ると思いますが、Youtubeはまだメジャーじゃなかった時代。ネットやStash(当時はDVD販売)でかっこいい映像を集めまくって自分のコレクションにしました。
html形式にまとめたものがまだ残っています。↓
ハードディスクに入れた、自分だけのオフライン閲覧用アーカイブです。

データベースに入れてるこの作品を例に挙げると、レイアウトの仕方、キラッと光るフレア、ビネット、カメラのブレ演出、そして音楽やカット割りなど「かっこよく見せるポイント」多数。こういう研究を繰り返しました。
(古いけど、今見てもかっこいい。)
実際の映画を作例として学べる教本の紹介はこちら:
③ 自分で試してみる
学んだ知識は、どんどん実際の作品に使ってみること。
私の場合は仕事の映像作りで実践していきました。
何かを学ぶ上で「自分でやってみる」というのはとても大切です。
教本を見て「はぁー学んだ!」と満足して終わってしまうAさん、学んだことを手探りながらも実践するBさん、どちらが伸びるかは一目瞭然です。
④ フィードバックをもらって改善する
他人の視点は、自分では気づけない部分に気づかせてくれます。
仕事の成果物として上司やクライアントからフィードバックを受ける
仲間・先生に評価をお願いする
作品をSNSに上げて評価をお願いする
改善→再挑戦のサイクルを繰り返すことで、確実にセンスは育っていきます。
おわりに:「センスがない」で思考停止しない
「絵が下手だから向いてない」
「デザインセンスがないからムリ」
そう思って最初からあきらめるのは、本当にもったいない。
センス=知識、実践、継続です。
映画を独学で学んだトム・クルーズも言っていました。
「The derivation of art is skill」(アートは技術の積み重ねから生まれる)
たとえば「今日は、絵を見るときに、構図の基本ルールに注目する」など、
ひとつづつ意識してみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
関連記事
いいなと思ったら応援しよう!
ご支援いただけると大変励みになります。
いただいたご支援は本代など勉強に役立てて、知識として皆さんにお返ししていきたいと思っています。