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実写版『ヒックとドラゴン』登場ドラゴン解説&考察まとめ

実写版『ヒックとドラゴン』6月13日米公開!

2010年に公開されたディーン・デュボアとクリス・クリスサンダースが共同監督を務めたドリーム・ワークス作品『ヒックとドラゴン』。その実写版が2025年6月13日に全米公開される。そんな実写版『ヒックとドラゴン』の最新予告編が2025年2月12日に公開された。

実写版『ヒックとドラゴン』は監督、脚本、プロデュースをアニメ版『ヒックとドラゴン』で監督を務めたディーン・デュボアが務めることが発表されている。また、音楽もアニメ版『ヒックとドラゴン』からジョン・パウエルが続投するなど、アニメ版『ヒックとドラゴン』のファンは見逃せない作品になっている。

注目度の高い実写版『ヒックとドラゴン』だが、最も注目すべきは最新のCG技術と大量の爆薬で再現される骨格や体格の異なる様々なドラゴンだろう。本記事ではアニメ版『ヒックとドラゴン』未視聴の人も安心安全なネタバレなしのドラゴン解説をしていく。

これを機にドラゴンの設定を観直したら面白い発見もあるかもしれない。それでも物足りない方には最後にネタバレありの解説もしているので、最後まで読み進めていただきたい。

ネタバレなし!実写版『ヒックとドラゴン』に登場するドラゴン解説

ナイト・フューリー(Night Fury)

Credit: Universal Pictures

ドラゴンたちの生態をまとめたドラゴンガイドに、唯一「戦わずに逃げろ」と記されているドラゴン。「稲妻と死神の間に生まれた子ども」とも呼ばれ、その姿を見て生きて帰ったバイキングはいない。ヒックと図らずも友情を育むトゥースは数少ないナイト・フューリーの生き残りである。

タイプはアタック・タイプ(Strike Class)で、全長は約8メートル(26ft)、翼幅は約14メートル(45ft)、体重は約800kg(1776lbs)と中型の黒いドラゴンである。急降下攻撃が得意で、小回りが利く。スピードは音速を超えることもあるが、長距離を飛ぶのは苦手である。姿を見た者がいないため悪魔のようなイメージを持たれるが、実際には黒猫に翼が生えたような体格をしている。

半固形のアセチレンと酸素を混ぜ合わせた火球を吐けるのが武器。アセチレンと酸素が混ざって発生する酸素アセチレン炎はとても広い爆発範囲を持ち、その温度も3000℃に達することから現実では溶接などに用いられる。

デッドリー・デンジャー(Deadly Nadder)

Credit: Universal Pictures

ハンタータイプ(英語表記はTracker Class、媒体によってはトラッカータイプ、追跡タイプとも呼ばれる)のドラゴンで、青い鳥のような外見を持っており、前足が翼に変形したティラノサウルスのような体格をしている。その美しさから自惚れ屋な性格をしているが、一方で短気で凶暴でもある。

全長は約9メートル(30ft)、翼幅は約13メートル(42ft)、体重は約1180kg(2600lbs)とナイト・フューリーに近い中型のドラゴン。その炎はマグネシウム100%で白く眩い。一直線に噴射されるデッドリー・デンジャーの炎は鉄をも溶かすほど強力だ。

通常時は黄色い目をしているが、炎を吐くときは黒い目に変わっていることから実写版『ヒックとドラゴン』では眩しい炎に適応するため瞬膜を閉じていると考察できる。これは『シン・ゴジラ』(2016)でも見られた演出で、デッドリー・デンジャーをより生物らしくするのに一役買っている。

Credit: Universal Pictures

デッドリー・デンジャーで警戒すべきなのは炎だけではない。尻尾に生えた棘を百発百中で飛ばすことができる他、嗅覚も優秀で30メートル先の敵の臭いも嗅ぎ分けることができる。

グルーサム・グロンクル(Gruesome Gronckle)

Credit: Universal Pictures

岩石タイプ(Boulder Class)のドラゴンで、全身瘤だらけで分厚い皮膚を持つ。全長は約4メートル(14ft)、翼幅は約5メートル(18ft)とナイト・フューリーやデッドリー・デンジャーと比較すると小型だが、体重は約2590㎏(5700lbs)と肥満体型のドラゴンである。カバに小さな翼が生えたような奇妙な体格をしている。

岩石を食べることがあり、噛み砕いた岩石と酸素、へプタンを混ぜ合わせた火球を吐く。へプタンは引火性が極めて高く、肌に触れるだけでも危険である。炎の色は食べた岩石によって異なり、複数の岩石を食べて新しい物質を生むこともある。しかし、一度に吐ける火球は6発までで、それ以上は弾切れになってしまう。

ここまでの説明を読むと肥満体型で鈍重なイメージを持つかもしれないが、ハチドリのように羽ばたくことでホバリングができるなど小回りの利くドラゴンである。しかし、性格はのんびり屋で、素早く飛べるのに飛行中に眠って山に衝突する、海に落ちるなどの事故もしばしば。その原因の一つに視力が悪いことがあげられる。実写化に伴い、名前に「Grusome(ゾッとする)」が追加された。

ダブル・ジップ(Hideous Zippleback)

Credit: Universal Pictures

二つの頭を持つミステリー・タイプ(Mystery Class)のドラゴンで、緑色の長い首と長い尻尾を持つ。全長は約20メートル(66ft)、翼幅は約12メートル(38ft)、体重は約2720㎏(6000lbs)と比較的大型のドラゴンである。

硝酸アンモニウムと無水ヒドラジンを混合させた可燃性ガスを左の頭が吐き、右の頭が可燃性ガスに着火することで爆発を引き起こす。硝酸アンモニウムは化成肥料にも用いられるが、爆発事故を起こすことがあり、そういった意味では一番生々しい炎を吐くドラゴンかもしれない。

あまり見せることは少ないが、自分自身で可燃性ガスをばら撒き、自分の尻尾を咥えて転がり、燃えるボーリング玉のように敵をなぎ倒すことがある。現実的なようでファンタジーな習性を持っていることから、ダブル・ジップはミステリー・タイプに相応しいドラゴンと言えるだろう。

モンスター・ナイトメア(Monstrous Nightmare)

Credit: Universal Pictures

翼幅が約21メートル(61ft)、全長は約19メートル(68ft)、体重は約2270㎏(5000lbs)というファイヤー・タイプ(Stoker Class)の大型の真っ赤なドラゴン。前足は翼に変形しているがデッドリー・デンジャーとは異なり四足歩行で歩く。

Credit: Universal Pictures

灯油(ケロシン)をゲル状にして吐き、その炎はナパームのように燃え広がるので厄介。追い詰められる、もしくは興奮状態になるとその炎を纏って攻撃してくる。

モンスター・ナイトメアと戦うことのできるバイキングは最強のバイキングのみだと言われており、恐れ知らずのバイキングたちすらモンスター・ナイトメアを恐れている。性格は短気で怒りっぽく、考える前に炎を吐いて物事を解決してしまうと言われることも。

テリブル・テラー(Terrible Terror)

Credit: Universal Pictures

モンスター・ナイトメアと同じファイヤー・タイプ(Stoker Class)のドラゴンだが、翼幅と全長が約1.8メートル(6ft)で体重は約9㎏(20lbs)と小型の黄緑色のドラゴンである。トカゲに翼が生えたような見た目をしており、群れを成して行動するが喧嘩が絶えない。その様子はドラゴン界のチワワと言えるだろう。

怒るとプロパン由来の大きな炎を吐くが、それ以外は自分の眼球を舐めるなどトカゲそのものである。群れが集まりはじめると歌をさえずりバイキングの安眠を妨害するなど、鳥に近い習性も持ち合わせており、ドラゴンの多様性を体現してくれる。

実写版『ヒックとドラゴン』に登場する可能性のあるドラゴンを考察

ここまで、実写版『ヒックとドラゴン』に登場するドラゴンについて、ネタバレなしで解説してきた。実写版『ヒックとドラゴン』はアニメ版「ヒックとドラゴン」シリーズに忠実なものになると監督のディーン・デュボアが語っており、第1作『ヒックとドラゴン』に登場するドラゴンが実写版『ヒックとドラゴン』でも登場すると考察できる。これについては以下の記事が詳しい。

その一方で、実写版『ヒックとドラゴン』は、アニメ版『ヒックとドラゴン』にはなかったオリジナル要素を取り入れたことをアスティ役のニコ・パーカーが語っている。それについては以下の記事が詳しい。ディーン・デュボア監督も「最初の映画は急いで作ったので、とても誇りに思っていますが、もっと良くできた部分もあります」コメントしている。

そのため、オリジナル要素にも期待が高まる実写版『ヒックとドラゴン』だが、その本予告編映像で多くのドラゴンが飛ぶ中、アニメ版第1作『ヒックとドラゴン』には登場しなかったドラゴンと思われるシルエットが確認できた。それでは、そのシルエットについてもネタバレなしで考察していこう。

ランブルホーン(Rumblehorns)

Credit: Universal Pictures

「ドラゴン界の猟犬」という異名を持つのがランブルホーンだ。ハンタータイプ(Tracker Class)で、全長は約3メートル(11ft)、翼幅は約9メートル(30ft)と中型のドラゴンで、体重も約500㎏(1100lbs)である。しかし、ランブルホーンを侮ってはいけない。

ランブルホーンは抜群の嗅覚を誇り、数㎞先の獲物の臭いも感じることができる。ニジイロクワガタのような色の鱗とコーカサスオオカブトのような角を持ち、その体当たりは岩をも砕く。その見た目と体格、力強さも相まって空飛ぶサイと言えるだろう。

炎の燃料はドラゴンマニアのフィッシュをもってしても不明だが、噛み砕いた岩石と燃料を混ぜ合わせた火球は長距離にいる相手にも当てることができる。長距離まで飛ばせることと、ぶつかったら爆発を引き起こすことから炎のミサイルとも形容される。

スクリル(Skrill)

Credit: Universal Pictures

アタック・タイプ(Strike Class)のドラゴンで、凶暴な性格とその性質から飼いならすことは不可能とされている。全長は約7メートル(22ft)で、翼幅は約12メートル(40ft)、体重は約816㎏(1800lbs)であり、容姿はデッドリー・デンジャーによく似ている。

デッドリー・デンジャーによく似ているとは書いたが、その棘は金属質であり、棘を利用して嵐から雷を吸収する。スクリルは青い稲妻を吐き、電界を生み出すなど、雷を駆使することができる。また、電気を吸収するために電気ウナギを食べる数少ないドラゴンでもある。

冬眠するドラゴンでもあり、氷漬けになっても生き続けられる生命力を持つ。ドラゴンとしてはイレギュラーなことだらけのスクリルだが、シルエットだけだとデッドリー・デンジャーと判別することは難しい。ドラゴンの訓練をはじめたばかりのヒック達が対面しないことを祈るばかりだ。

サンダードラム(Thunder Drum)

Credit: Universal Pictures

海に暮らすタイダルクラス(Tidal Class)の大型ドラゴンで、火を吹かない代わりに近距離の人間を死に至らしめるほどの叫び声をあげる。全長は約40m(130ft)で、翼幅は約31m(102ft6in)、体重は約400kg(900lbs)と非常に大型。ウバザメやジンベイザメのような巨大な口を持つ。

絶叫を得意とするせいか、聴覚が鈍く、他のドラゴンの咆哮への反応が鈍いことがある。その一方で同種同士では特定の周波数でもあるのか、細やかなコミュケーションを取ることが可能。丸々とした体が特徴的だが実は風船のような構造で、空気を吐き出すことで薄っぺらくなり、水面を滑空することもできる。

寒い地域に卵を産む習性があり、サンダードラムの成体も寒冷地が得意。バーク島も寒冷地に近いこともあってか、群れで生息している。なお、他のドラゴンたちは産卵の時期になると温暖な島に群れで移動する。

ホットバープル(Hotburple)

ここまでランブルホーンにスクリルと解説してきたが、これらのドラゴンには共通点がある。それは『ヒックとドラゴン2』で活躍するドラゴンということだ。事実、2025年4月2日のシネマコンでの実写版『ヒックとドラゴン』の試写会後、実写版『ヒックとドラゴン2』が2027年6月11日に公開されることが発表された。

実際、ホットバープルの等身大模型が撮影現場に運び込まれている。ホットバープルはグロンクルの近縁種の岩石タイプ(Boulder Class)のドラゴンで、全長約7メートル(24ft)、翼幅約13メートル(42ft)、体重約2596kg(5724lbs)の平べったいグロンクルのようなドラゴンだ。

岩石とヘプタンを混ぜ合わせた火球を吐くグロンクルとは異なり、ホットバープルは金属鉱石とヘプタンを噛み砕いて混ぜた火球を吐く。その顎の力は強力で、ドラゴン用の檻の金属ですら噛み砕けるほどだ。しかし、寝ぼけた性格なのはグロンクルと変わりない。

新予告編で登場が明らかになったドラゴンについて解説

実は実写版『ヒックとドラゴン』が本国アメリカ以上に盛り上がっている国がある。それは南米ブラジルだ。実写版『ヒックとドラゴン』が世界で最初に公開される国は、実はブラジルだったりする。

そのため、ブラジルではテレビスポットも含め、実写版『ヒックとドラゴン』の新予告編が盛んに公開されている。アスティに焦点を当てた予告編の公開など羨ましい限りだが、ディーン・デュボア監督がヴァイキングたちのまとめたドラゴンブックを紹介する予告編で、新しいドラゴンたちが公開された。

ボーンクラッシャー(Boneknapper)

Credit: Universal Pictures

実写版『ヒックとドラゴン』のドラゴンブックはオリジナルのドラゴンが大部分を占めていた。その中にもアニメ版「ヒックとドラゴン」に登場するドラゴンがさらりと紹介され、ファンを喜ばせた。その代表がボーンクラッシャー(Boneknapper)だ。

ボーンクラッシャー(Boneknapper)は短編『ボーンクラッシャーの伝説』で登場したドラゴンで、ゲップを除き、ヴァイキングたちですら迷信だと思っていた。骨を集めて自分の鎧を作るという奇妙な習性を持つミステリー・タイプ(Mystery Class)のドラゴンだ。

この骨の鎧は強力だが、その頑強さはパズルのように繊細に組み合わせっていることによって成り立っている。そのため、ピースが一欠片でも無くなってしまうと、鳴き声も出せなくなってしまう。『ボーンクラッシャーの伝説』ではベルトの留め具になった骨を求めてゲップをつけ狙っていた。

ボーンクラッシャーは骨のピースさえ揃えば、二酸化炭素を大量に放出する赤い炎を吐き、雷鳴のような咆哮を轟かすことができるドラゴンである。また、この咆哮には求愛行動の意味もある。迷信とされていたため、体長・体重は不明だが、モンスターナイトメアを超える巨躯を誇る。

ウィスパーデス(Whispering Death)

Credit: Universal Pictures

全長約19メートル(63ft)、翼幅約5メートル(17ft)、体重900kg(2000lb)の長い蛇のような体と球形の頭部を持つ岩石タイプ(Boulder Class)のドラゴン。バーク島ではナイト・フュューリーに次いで恐れられているドラゴンでもあり、トゥースたちを追い詰めることもある。

回転する牙で地面を掘り進めるため神出鬼没。空中ではナイト・フューリーに匹敵するスピードで飛び、輪っかの炎を吐く。さらには尻尾の棘を飛ばすなど、これまで出現したドラゴンの特性をあわせ持つような強敵だ。

名前の通り行動は囁くように静かだが、出現前に稲妻のような音を立てることがあるので要注意。知能も高いので、敵対することは何としても避けたいところ。






⚠️ネタバレ解説&考察⚠️

以下の内容は『ヒックとドラゴン』のネタバレを含みます。実写版『ヒックとドラゴン』がアニメ版『ヒックとドラゴン』と同じストーリーとは限りませんが、ネタバレを避けたい方は目次に戻り、この個所を読み飛ばしてください。






本当によろしいですね?
それではお読みください。






レッド・デス

Credit: Universal Pictures

「ドラゴンの女王」という異名を持つボスドラゴンで、ヴァイキングとドラゴンが対立する原因となっているファイヤー・タイプ(Stoker Class)のドラゴン。全長約120メートル(400ft)、翼幅約170メートル(550ft)、体重約10トン(22,000lbs)という他のドラゴンを超える巨体を有している。

自分から狩りには行かず、普段は火山の火口に身を隠しており、奴隷にした数千頭のドラゴンたちに餌を集めさせている。餌が少なかったり、不満があればドラゴンごと捕食する凶暴性を持つ。レッド・デスと他のドラゴンの関係性は女王蟻と働き蟻そのものだと言えるだろう。

レッド・デスが恐ろしいのは巨体だけではない。レッド・デスは6つの眼を持っており、死角がない上、鋭い嗅覚で縄張りに入った敵対者を見つけることができるのだ。他にも溶岩にすら耐え得る珊瑚のようなフリルと鱗による防御力と、他のドラゴンを追い詰めるスピードを持つ。

メタンガスによる炎は火砕流のように一直線で、ヴァイキングたちの船を一撃で沈めてしまうほど強力。息を吸い込む力は飛ぶドラゴンを飲み込み、踏みつけだけで山を砕く。レッド・デスは無敵のドラゴンと言えるだろう。

しかし、レッド・デスはファイヤー・タイプ(Stoker Class)のテリブル・テラーと同じく口腔内が弱く、炎を吐く直前のメタンガスに着火されてしまうと昏倒してしまう。レッド・デスにとって攻撃の瞬間は最大の弱点でもあるのだ。






実写版『ヒックとドラゴン』日本公開日はいつ?

ここまで登場するドラゴンをネタバレなし(最後を除いて)で紹介してきたが、果たしてこのドラゴンたちをスクリーンで観ることができるのはいつなのだろうか。全米での公開日は2025年6月13日だが、日本の公開日は2025年秋となっている。

アニメ版『ヒックとドラゴン』を追ってきたファンならば、『ヒックとドラゴン2』が劇場で公開されず、署名活動を経てDVD及びBlu-rayで発売された苦い思い出があるが、今回は大スクリーンでヒクドラの世界を楽しめそうだ。

実写版『ヒックとドラゴン』が公開されるその日まで、半年ほど我慢しながら予告編を何度も見返す日々が続きそうだが、予告編からストーリーの変更点などを考察しながら楽しむのもまた一興なのかもしれない。

参考文献

Blu-ray『ヒックとドラゴン2』付録「フィッシュのドラゴン図鑑」

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