【Vol.9】AI時代の転職活動|あなたの経験は、どんな未来に転用できる?
あなたの「しあわせ×キャリア」を応援!
株式会社KEY ROLE 代表、ウェルビーイング心理教育ナビゲーターの兼吉ともこです。
このマガジンでは、転職支援15年の経験をもとに、AIを活用した転職活動の方法を様々な角度からお伝えしています。
今回は、少し視点を変えたお話をしたいと思います。
「自分には何もない」と感じている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
AIが経歴を整理すると、何が出てくるか
転職活動でAIを活用すると、職歴から次のようなスキルを抽出してくれます。
<職歴>
・業務改善
・マニュアル作成
・プロジェクト推進
・関係者調整
このような「どんな職場・職種でも活かせる力」のことを、ポータブルスキル(持ち運べるスキル)と言います。
これはこれで正確です。
でも、スキル名が並んでも、それがどんな未来につながるかが見えない。
そこに、もう一歩踏み込む必要があります。
AIは「重要そうなもの」を選ぶ。
人間は「大切にしたいもの」を選ぶ。
ここで、私自身の体験をお話しさせてください。
今年から、友人のYouTubeチャンネルの編集を手伝い始めました。
ショート動画を作るとき、20分の動画を1分以内に編集します。
AIを使った自動編集サービスもあります。
でも、AIが選ぶのは「再生数が伸びそう」「盛り上がっている」「話題性がある」場面です。
私が選ぶところは違います。
「この話の本質はここなんだよね」という部分です。
迷わず、バンバン削除して、1分以内に仕上げられる。
「なぜ、こんなに楽に出来るんだろう」と考えたときに、気づいたのです。
15年以上、職務経歴書に「簡潔に、大切なことを」書くお手伝いをしてきたからだ、と。
応募者の話を聞き、強みを見つけ、余計な情報を削り、相手企業に伝わる形に編集する。
実は、動画編集と転職支援は、全く違う仕事に見えて、本質的には同じことをしていたのです。
AIは「何が重要そうか」を選ぶ。人間は「何を大切にしたいか」を選ぶ。
転職活動も、全く同じです。
AIに職務経歴書を見せると、「売上〇〇万円達成」「MVP受賞」「マネジメント経験」を強調するかもしれない。
でも本人が一番伝えたいのは、「顧客との信頼関係」かもしれない。
AIは可能性を見つけてくれる。そして、意味を決めるのは、自分です。
AIと対話して、「経験の再解釈」をしてみる
では、具体的にどうすればいいか。実際にAIと対話してみましょう。
ステップ① 経歴をAIに整理してもらう
AIへの問いかけ例
「私はこれまで○○という仕事をしてきました。
この経験から見える本質的な能力は何ですか?
また、この能力はどのような分野に転用できますか?」
例えば「経理10年」の方なら、こんな答えが返ってきます。
AIが見つける本質的な能力
・数字から異変を見つける力
・正確性・細部への注意
・リスク管理
・業務設計力
転用できる可能性のある分野
・内部監査
・業務改善
・プロジェクト管理
・データ分析
「経理しかできない」から、広がります。
ステップ② AIの答えを参考に、自分で対話する
ここが一番大切なところです。
AIの回答を見て、こう問い直してみてください。
自分への問いかけ
・AIは『リスク管理』と言っているけど、私が意識してきたのは『ミスが起きない仕組みを作ること』かな
・『数字から異変を見つける力』というより、『誰も気づいていない問題を先に見つける力』かもしれない
この「ズレを感じる感覚」こそが、あなたの自己理解です。
AIはあくまで鏡。
映った像を見て、「これは私のことだ」「これは違うかも」と感じる、その感覚の中に、本当のあなたがいます。
「何ができますか?」より「どう活かせますか?」
多くの人は、AIに「私は何ができますか?」と聞きます。
でも、もっと価値ある問いがあります。
「この経験は、どんな分野に転用できますか?」
「自分には何もない」と感じている方の多くは、本当に何もないのではありません。自分の経験を、別の角度から見られていないだけです。
これは、私がずっと大切にしてきた「しあわせ×キャリア」の考え方とも深くつながっています。
外的な条件ではなく、自分の内側から「本来の自分」を見つけていくこと。AIはその際に、強力な助っ人になってくれます。
参考までに、私とAIのやりとりを一部ご紹介します。
※事前に自分の仕事内容やSNSリンクなどをAIに共有しておくと、より精度の高い回答が得られます。日頃からAIと対話している方は、そのまま聞いてOKです。
私:私の経験は、どんな分野に転用できますか?
AI:かねともさんの経験から見えてくる本質的な能力は、大きく3つです。
① 本質を見抜く力
転職相談・ウェルビーイング・note発信・YouTube編集
すべてに共通するのは、「この人は結局、何に悩んでいるんだろう?」「この経験の本質は何だろう?」を見つけることです。
② 言語化する力
難しいことを分かりやすく伝える力。「しあわせ×キャリア」という言葉に複雑な概念をまとめられるのが、その証です。
③ その人の価値を発見する力
職務経歴書を書くことではなく、その人が気づいていない価値を見つけることが、一番の強みだと思います。
これらを活かせる分野として、インタビューライター・コンテンツプロデューサー・コミュニティ運営・講座開発などが考えられます。
一言で表すなら、「人と可能性を編集し、プロデュースする人」が一番しっくりくるかもしれません。
このやりとりが、このnoteマガジンを始めるヒントになりました。
「求人紹介ではなく、経験を再編集して、未来の可能性を見つけること」
AIのこの言葉が、背中を押してくれたのです。
あなたの経験には、未来の種がある
今の仕事が、この先なくなるかもしれない。
AI時代になると、そんな不安を感じることもあります。
でも、本当に大切なのは、今の仕事の名前や、会社名・肩書ではなく、その仕事を通じて培ってきた力です。
あなたが積み重ねてきた経験には、まだ気づいていない未来の可能性が眠っているかもしれません。
ぜひAIに、
「私の経験は、どんな未来に転用できますか?」
と聞いてみてください。
きっと、自分では思いつかなかったヒントが見えてくるはずです。
このシリーズでは、転職活動の各場面で「AIとどう対話するか」を、一緒に考えていきます。
まだ読んでいない方は、ぜひ、Vol.1〜8もあわせてご覧くださいね。
【Vol.1】AI時代の転職活動|AIに職務経歴書を貼り付けて大丈夫?入れていい情報・いけない情報
【Vol.2】AI時代の転職活動|AIと対話しながら、自分らしいレジュメをつくる方法
【Vol.3】AI時代の転職活動|AIで仕事はなくなる?データから見えてきた"本当に価値が残る力"
【Vol.4】AI時代の転職活動|世界と日本のデータから、今の転職市場のリアルを知る
【Vol.5】AI時代の転職活動|「自分の軸」と「企業の軸」を、AIと一緒に繋ぐ方法
【Vol.6】AI時代の転職活動|「なんか違う」は、あなたの価値観を教えてくれるサイン
【Vol.7】AI時代の転職活動|「見つけてもらう」転職活動。SNS発信✕AI活用法
【Vol.8】AI時代の転職活動|AIの「幻覚」を知っていますか?転職活動で気をつけたいハルシネーション
あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。
