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日報を続けたら、ちゃんと楽になる日が来る~日報が、上司と部下を同時に育てた話~

これまで、
日報が「交換日記」になった話をしてきました。
今回は、その裏側。
時間と、しんどさの話です。

正直に言います。
日報は、楽な取り組みではありません。

部下のためになると分かっていても、
自分の仕事が終わらない中で向き合うのは、
なかなか大変です。

「これ、いつまで続けるんだろう」
「本当に、意味はあるのかな」

そんなことを考えながら、
それでも日報を続けていた時期がありました。

今日は、
「しんどい時期を越えたら、ちゃんと楽になる」
その話をしたいと思います。



忙しいマネージャーほど、日報が重くなる

当時、私の部下は10人いました。

一人の日報を読むのに、短くても5分。
それを10人分。
毎日、50分です。

忙しい時期になると、この50分が本当に重たい。

自分の仕事を早く片付けたいのに、
日報を読んで、コメントを書いて、
気づけば今日も自分の仕事が終わらない。

「今日はもう、一言でいいかな」
「スタンプだけにしようかな」

そんな弱い気持ちが、何度も頭をよぎりました。

それでも、私がやめなかった理由は、とてもシンプルです。

部下は、忙しくても時間を作って書いてくれている。
それなのに、
上司の自分が「忙しいから無理」は、
フェアじゃないわけです。

もし私が手を抜いたら、
「忙しい時はやらなくていいんだ」という空気が
部下に伝わってしまう。

それだけは、したくありませんでした。


日報が続いた理由は、「楽しさ」にあった

もう一つ、大きな理由があります。

それは、
私自身が、日報のやりとりを楽しんでいたことです。

部下が書いてくれるのは、
立派な報告ばかりじゃありません。

「今日はこんなことがありました」
「正直、ちょっと疲れました」

そんな、何気ない日常。

それを読んで、返事を書く。
管理というより、会話です。
指示というより、やりとりなんです。

気づけば私は、
「やらなきゃ」ではなく、
「ちょっと見てみようかな」という感覚で
日報を開くようになっていました。

朝、出勤してメールを処理したあと、
無意識に日報を開いている自分に気づいたとき、
「あ、もう習慣になってるな」と思ったのを覚えています。

「あぁ、これはもうただの日報じゃないな

この頃から、私はそう思うようになっていました。


日報が「交換日記」になったとき、部下は変わり始めた

途中から、私はこの日報を
「交換日記日報」と呼ぶようになりました。

理由は単純です。
やっていることが、完全に交換日記だったから。

部下は、毎日日報で
「今日、自分が何をやったか」を振り返ります。

それに対して、私はコメントを返します。

長文じゃなくていい。
無理に褒めなくていい。

ただ、
「それをやったんだね」
「ちゃんと読んでるよ」

その一言が、部下にとっては承認になります。

これを繰り返すことで、
部下の中に、少しずつ変化が起きていきました。

「自分は、ちゃんと考えて仕事をしている」
「自分の行動を、見てもらえている」

そう感じられるようになるのです。

すると次は、
「自分で考えて動いていいんだ」
という感覚が芽生えてきます。

実際、部下の言葉は変わっていきました。

「これ、やってもいいですか?」から、
「これ、やっておきました」へ。

自分で考え、行動し、
それを聞いてほしくて、また日報に書く。

承認される。
嬉しい。
だから、またやってみたくなる。

このループに入った部下は、
半年もすると、明らかに変わります。

最初は数行だった日報が、
枠いっぱいに書かれるようになる。

このような部下が、
どんどん増えていったのです。

そのとき、私は確信しました。

これはもう、
「やれと言われたから」じゃない。
心から楽しんで書いているんだな、と。


続けたら、ちゃんと楽になる日が来る

交換日記日報は、正直、時間がかかります。
楽な方法ではありません。

でも、半年ほど続けると、
上司の仕事は、確実に減っていきます。

部下が、自分で考え、判断し、動くようになるからです。

確認や指示が減り、
任せられることが増える。

最初は時間を奪われる。
でも、続けると、ちゃんと返ってくる。

だから、今しんどいあなたに、これだけ伝えたい。

義務感でやらなくてもいいんです。
完璧なコメントも、長文もいらないんです。

ただ、
部下とのコミュニケーションを
一緒に楽しもうとすること。

それだけでいいんです。

もし今、
「正直きついな」と思いながら
日報と向き合っているなら。

大丈夫です。
その疲れは、無駄になりません。

続けたら、ちゃんと楽になる日が来ます。
私は、それを何度も現場で見てきました。

ゴールは、もうすぐそこです。
ぜひ、ゴールまで頑張ってみてください。


📘 この連載について

このnoteは、
「日報」を通じて、部下との関係が変わっていった
実体験をもとにした連載です。

これまでのお話はこちらから読めます。

  • 第1話|たった5分の日報が、部下を自走させた。指示しないマネジメントで起きた2週間の変化
    👉こちらからどうぞ

  • 第2話|~日報は「薬」と同じ?~2週間で部下が変わる「プラシーボ効果」の魔法
    👉こちらからどうぞ

  • 第3話|日報がうまくいかなくなった理由―マネージャーの正論が招いた失敗談
    👉こちらからどうぞ

  • 第4話|~「読む側」も、こんなにしんどい~日報マネジメントの誰も言わない本音
    👉こちらからどうぞ

  • 第5話|日報が「交換日記」になった瞬間~管理をやめたら、部下との信頼が深まったマネジメントの話~
    👉こちらからどうぞ

  • 第6話|日報を続けたら、ちゃんと楽になる日が来る~日報が、上司と部下を同時に育てた話~
    👉こちらからどうぞ

  • 第7話|~部下が「文句」を書き始めた日~日報が“安心・安全な場”になったサイン
    👉こちらからどうぞ

  • 第8話|~「任せるのが怖い」から抜け出せた理由~交換日記日報が教えてくれたマネジメントの本質
    👉こちらからどうぞ

  • 第9話|~「任せるのが怖い」から抜け出せた理由~交換日記日報が教えてくれたマネジメントの本質
    👉こちらからどうぞ

  • 第10話|日報をやめようと思った日に、部下がくれた言葉~交換日記日報が報われた瞬間~
    👉こちらからどうぞ


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