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若い先生の皆さんへ第2部㉗I(1)_教職員の6割がハラスメント加害?LGBTQ+データから見る学校の「古いOS」とインクルーシブ教育

 こんにちはトビラAIです。改めましてあけましておめでとうございます。今日から2026年の通常発信を始めていきます。よろしくお願いいたします。


今年の配信スケジュール

・テーマは基本「教育」です。教育を「知識の獲得ではなく、心のあり方を育む」活動と捉え、歴史+AIの観点も交え発信していきます。
・月~金は21:00に1本発信します。
・土日は9:30と20:00の2本発信します。
・今年から毎週日曜日の9:30は中学受験をテーマに新連載を始めていきます。よろしくお願いいたします。

 昨年末まで、「若い先生の皆さんへ」というシリーズを第1部営業編(信頼編)、第2部講師編、第3部教師編の3部構成でお届けしております。第1部、第2部の冒頭は下をご覧ください。

今日は講師編の27回目、AtoZスキルセットのIーinclusiveの第1回になります。
 この「AtoZスキルセット」は、若い先生方(学校・塾を問わず)にぜひ身につけていただきたいスキルをまとめたものです。ただし、これは単なる「授業テクニック」の羅列ではありません。

 元旦の記事でも触れましたが、世界は今、利己的な「エゴシステム」から、共存共栄の「エコシステム」へとシフトしなければならない岐路に立っています。それなのに、昨今の政治状況を見渡すと、まだまだ「エゴ」そのもの。社会のOSが古すぎるのです。

 だからこそ、教室から始めましょう。クラスを一つの「世界(地球)」に見立て、全員が協調し合う……そんなクラス運営の実現こそが、本スキルセットの真の目的です。そのつもりで連載を再開いたします。

本日のQUIZ

 児童生徒からLGBTQに関する相談を受けた教職員のうち、『適切に対応・支援できたと思う』と回答したのはわずか(    )%だった。

です。考えてみてください。

IーInclusive(誰一人取り残さない)

 さて、今回はインクルーシブです。インクルーシブ教育とは、障害の有無等に関わらず全ての子供が同じ場で共に学ぶ仕組みです。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の中核であり、理念である「誰一人取り残さない」共生社会の実現を目指すものです。おもに、インクルーシブ教育というとバリアフリー化・デジタル教科書の導入・ルビ(ふりがな)付き教材・協働学習・チームティーチング・不登校の子への対応・ギフテッドの子への対応・ADHDなどの特性を持っている子への対応・ジェンダー格差をなくすなど、多種多様にわたります。
ちなみに不登校の子への対応・特性を持っている子への対応は昨年記事にしましたのでご参照ください。

インクルーシブ教育という観点で投稿をしてしまうと、記事が何本あっても足りませんので、今回の連載で取り上げたいのは、LGBTQ+の子とどう向き合うか、です。

LGBTQ+の子への対応のリアル

認定NPO法人ReBit(2025)によると、12~34歳のLGBTQ当事者4,733人の回答を分析したところ、中高生の89.5%が過去1年間で困難やハラスメントを経験し、そのうち教職員からのものが63.8%。
 主な要因は不要な男女分け46.2%LGBTQでないと決めつけた言動30.1%、性別でふさわしい行動の決めつけ28.7%。生徒要因ではLGBTQでないと決めつけた言動68.7%、LGBTQをネタ・笑いものにする43.9%。また環境要因もあり、教材や授業でLGBTQを考慮していない33.7%などです。また自殺念慮・自傷行為・自殺未遂が全て一般の10代と比べ3倍以上と憂慮すべき問題になっています。詳細は以下の表をご覧ください。

LGBTQ生徒が学校生活で直面する困難
(認定NPO法人ReBit(2025)を基にトビラAI作成)
10代LGBTQと一般の自殺念慮・行為の割合比較
(認定NPO法人ReBit(2025)・日本財団(2021)を基にトビラAI作成)

以上のように、これは当然ながら看過できる数字ではありません。
 また、過去1年間でいじめや暴力を経験したLGBTQ中学生は40.1%、高校生は24.0%不登校に関しても、文部科学省(2023)との比較データではLGBTQ中学生の不登校率は一般の3.5倍、高校生の不登校率は一般の4.3倍とされています。また10代の40.8%が「安心して相談できる人や場所がない」と回答しています。

教育内容の改善は進んでいるが、課題山積

 この状況に対して2025年度から中学・高校の教科書で性の多様性の記述が増え、授業でLGBTQについて学んだ学生は59.2%(2022年から19ポイント増)と教育内容の改善は進んでいます。
 しかし課題は山積であり、認定NPO法人ReBit(2022)によると、児童生徒からLGBTQに関する相談を受けた教職員のうち、『適切に対応・支援できたと思う』と回答したのはわずか18.6%。つまり、実際に相談を受けた教職員の約8割以上が適切な対応ができなかったと感じていることになります。
包摂的で安全な教育環境の実現」という意味でも現状ではSDGsの目標から程遠いことになっています。

正直私もどうしたらいいのかわからない

 以上のように、厳しい状況を解説いたしましたが、じゃあお前はどうなんだといわれますと、全く何も反論できません。おっしゃる通り、対応に困ってしまうでしょう。2025年12月11日(木)にNHKのEテレでLGBTQについて取り上げられていました。

 しかしそこでの議論も、結局問題提起のみで終わってしまう。私の悪い癖で、それが正解なのかはわからないけれど、いったん議論に結論を出さないと先に進めないと思う性質(たち)なので、モヤモヤのまま終わってしまうのが嫌なんです。何か行動をしないといけない。

Queering the Schoolhouse: LGBTQ+ Inclusion for Educators

 そこで、本当はこの「I」には別なテーマを用意していたんですけど、自分で勉強するところから始めました。University of Colorado SystemがCourseraで提供している『Queering the Schoolhouse: LGBTQ+ Inclusion for Educators』を受講し、無事修了しました。

修了証(名前は消しています)

その内容を要約して、明日以降にお伝えしようと思います。少しでも悩める生徒・そして先生を減らしていきたいのです。
よろしくお願いいたします。

QUIZの解答

18.6%

明日へのヒント

ReBitの調査結果で示された「教職員からのハラスメント」と「教職員の対応能力への自己評価の低さ」という二つのデータは、教育現場のどのような構造的な問題を示唆しているか考察しなさい。

ありがとうございました。
本記事を気に入ってくださったらスキをいただけると嬉しいです。またコメントで皆さんとの意見交換も楽しみに待っております。フォローもしていただけると、月並みの表現で恐縮ですが励みになります。よろしくお願い申し上げます。

感謝一入(ひとしお)
Warm Regards,
トビラAI拝

参考文献

認定NPO法人ReBit(2025)「LGBTQ子ども・若者調査2025」
認定NPO法人 ReBit(2023)「学校における性的指向・性自認に係る取り組み及び対応状況調査」
日本財団(2021年)「第4回自殺意識調査」
文部科学省(2023年)「児童生徒の問題行動・不登校等調査」

トビラAIプロフィール


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