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【あがり症|仕事編4】面接なんて滅んでしまえ|ふえるままに、すすめ4

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ど、ど、ど、どうしましょう……

ついに、
うに、仕事の面接にきてしまいました……!

都内、某・研究機関の廊下。
ぴしっとしたリクルートスーツを着た、
20代半ばから後半くらいのお姉さま方が
並んで座っていました。
どの方も、とっても落ち着いていて、
すごく有能そう……!

『え、あの子、何? ジーンズじゃない?』
『うわ、汗スゴ、震えてない?』
『っていうか、何歳よ? 若すぎでしょ』
『目が合わないwww』
『めっちゃ挙動不審www』

って、思われている気しかしない……!!

うに、単なるバイトの面接だと思って、
ラフな格好で来ちゃったんです……。

当時のうには、20歳になったばかり。
見るからに、若い。
若くて、未熟過ぎる。
(面接にスーツ着る常識すらない
っていうか、スーツなんて持ってない(;'∀'))

こんなに有能そうなお姉さま方
(ほぼ全員が国立大学院生)の中に
うっかり混じってしまった、
美大中退20歳という、珍種。

ああ、絶対、来るところ間違えた。

面接する前から、落ちたと確信していました。


みなさま、こんにちは。
只今、あがり症で絶賛人生迷子中(20歳)のうに、
を連載中の、うにです。

みなさま、面接はお好きですか……?

ええ、うにはもう答えを確信しています、
あがり症同士の皆さま。

面接なんて面接なんて……

バ・ル・ス


って思いますよね、
1000%同意見です!!!

面接、なんたる苦行。
初対面の人の前で、自分をプレゼンテーション。
そんな神業、できるわけがないです。

もちろん、うににとっては
これが最初の面接じゃありません。
当然のことながら……
他のバイトの面接にも行きました。

パン屋さんのバイトの面接。
店長さん「う~んとね、パン屋のアルバイトって
声出してチャキチャキ動かないとならないのね。
君は、他に向いている仕事があるんじゃないかなあ~」
→不採用

書店のバイトの面接。
店長さん「う~んとね、書店のアルバイトって
品出ししながら初見のお客様対応も大切だし
結構体力仕事だし
セールの時は声を出して売上アップを……
君は、他に向いている仕事が…(以下同文)」
→不採用

みたいな感じで、数個のバイト先を
面接の段階で不採用に……。

そりゃそうですよね、
ものすっごい声が小さくて
何度も聞きなおされるし
履歴書を持つ手は震えているし
「中退、なんで?」っていう質問に
しどろもどろになるし……

こんな子が採用になるわけがないです。

なのに、なんで懲りずに
この仕事に応募したのかというと……

いろいろな(退学関連の)書類を
出しに行った大学の掲示板で……


某・研究機関の資料室での管理業務。非常勤勤務。
募集人数、1名のみ。
(※色々配慮して設定等はぼやかしていますが、
こんな感じのお堅い職です)

たまたま、この募集チラシが
隅に貼ってあったのを見つけたのです。

そのチラシには、但し書きがついていました。


「※ひとりで事務管理の全てをしてもらう仕事です。孤独に強い方。
※経理を含む(簿記有資格者優遇)」

( ,,`・ω・´)ンンン? 
ひとりで……?
孤独に強い方……?
え、本当に?

だって、人に見られないっていうことでしょ?

はいはいはいはい、
うに、孤独にめっちゃ強いです!

誰からも見られないとか、天国ですか?!

っていうか、
誰もいない職場とか、どんな職場ですか?!

っていう好奇心に突き動かされて
応募しちゃったのです。

追記。簿記2級、もってま~~~~す!!
(神様、あざっす!勉強しといてよかった!!)

そして場面は面接会場に戻ります。

面接会場には、男性と女性の面接官二人。
心臓バクバク。頭真っ白。
体裁とか、いろいろ全部
吹っ飛んだ、うに。

女性面接官「大学中退……どうして中退したの?」
うに「あの……人に見られていると、絵が描けなくて……
それで挫折しちゃって……」
女性面接官「なるほど」

男性面接官「簿記検定2級は、どうして持ってるの?」
うに「あの……中退しちゃったし、
なにか資格とか……食べて行けるように、
取らなくちゃと思って……
お金に関する資格なら、強いかなって……」
男性面接官「なるほど」

上手く取り繕って話すとか、
そんなことをする余裕もなく
正直に現状をそのまま答えていたと思います。

取り繕っても、後が大変になるだけだし
そもそも、取り繕えるほど弁舌は回らない。

それに、どうせ合格するのは、
お姉さま方の中の誰かだなって
思っていたものですから……

なのになぜか……

面接官のおふたりの話し方が
どんどん
『あなたで決まりね』
っていう流れになって行きます。

女性面接官「本当に、資料室でひとりきりで
 お仕事してもらうことになるのよ
 大丈夫かしら?」
男性面接官「お昼ご飯とかも、ひとりだし……」
うに「はい(それはもう、願ってもないって言うか)
 ひとりの方が……(緊張しないし)ありがたく……」

女性面接官&男性面接官
「なるほど……」
顔を見合わせてうなづきあっていました。

かなり特殊な仕事環境らしく
でもその環境が、
あがり症で人に見られたくないという
うにの性質にあまりにもピッタリ。

その日、面接会場を後にしたときは……

と漠然と感じていました。
パン屋さんでも、本屋さんでも
不採用だったうにだけど、
捨てる神あれば拾う神ありって
本当ですね……!

多分、簿記検定2級を持っていて
パソコンも触れたのが良かったのかなって
その時は思っていたのですが

現実っていつも想像の斜め上。

自分の頑張りが認められたから
うまくいったとは限らず。
逆もまた真なり。
うまくいかないことも
自分の努力が足りなかったせいとも
言い切れなかったり。

この世界は想像以上に『タイミングが大事』。

自分では全く想像がつかない要素で
いろいろな物事が
思わぬ方向へ進んでいきます。

いや、だって、考えてみたら
うにが生れたのだって、タイミングだもんね?

ということは、どこかのタイミングで
ほんの小さな何かがかわっていたら
うにはあがり症じゃなかったかもしれない。

もしかしたら、想像以上に
われわれはタイミングに支配されていて
それに気が付いていないのかもしれない。

だから、
うまく行ったことも
自分のせいではない何かがあったからかもだし
うまくいかなかったことも
自分の至らなさばかりではないかも知れない。

0から100まで自分のせいにしない方が
いいかもしれないです。

(あがり症さんって、
成功したら偶然
失敗したら自分の努力不足って
すぐに自分を責めやすい気がしています。
どっちのせいでもないよ、
って言う感覚を持ってもいいのかも)

今回だって、実はもっと複雑な事情があって
なんと、うにの社交不安的な要素が
ぴったりだった
ことを
後になって知ることになるのでした。

つづく!!

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※本作は実体験をもとに再構成した創作エッセイです。

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