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【AOE2DE】文明メモ(37)クマン

弓騎兵文明シリーズ。クマンもDEのラストハーン拡張パック組。何といっても領主でTCを追加したり、兵器小屋でラムを出せたりする唯一無二の特殊性がたまらない魅力。後述のビルドオーダーは内政の練習としても有用。一方でそれ以外に目立った内政ボーナスもないため、いかに安全を確保しつつ太い内政で城主に進化するかがポイントとなる。


文明特性と基本戦術

「騎兵の文明」。領主進化と同時に騎乗ユニットの移動速度が上昇するため、斥候でヒットエンドランを狙っても良い。しかし王道は領主2TC戦術。オープンマップでも最低限の槍散兵を出した後に内政を伸ばして、蓄えた力を城主で発揮するのは有力。城主からはステップランサーがオススメ。他に敵陣に農民を送り込んでの2nd TCRや、領主ラムなども奇策として成立する。終盤は金コストが安価なキプチャク(弓騎兵系UU)と近衛騎士を軸に、機動力を活かして敵陣深くまでTCを割りに行くのが有力。敵の槍散兵が多いときには破城投石機か。

ユニークユニットと天敵

ユニークユニットのキプチャク(60W35G)は一度に複数の矢を放つ弓騎兵。連弩兵等と同じ原理で、兵器に強い。訓練時間は20秒。EL化(1100F1000W)に金コスト不要なのも魅力の一つ。他に、帝王ユニテクを使えばチームメンバーの城からも出る。天敵は、精鋭散兵や長槍/矛、HPの高い騎士等。

内政面

領主の時代に追加の町の中心を追加で1つ建設可能。後述のビルドオーダーでは通常文明の35人城主押しくらいのタイミングで農民を最大50人前後まで出すことが可能。もちろん途中でTCを一時的に止めて領主軍にシフトしても良い。

テクと出せないユニットのメモ

文明ボーナス

騎乗ユニットの移動速度が領主/城主/帝王の時代にそれぞれ +5/10/15%
……繁殖研究不可の代わりにこれがある。全文明で最速のステップランサーで駆け抜けると爽快。
弓小屋と馬小屋の木材コスト-75
……木100で乱立できるのはありがたい。
領主の時代に兵器小屋と破城槌が利用可能
……アリーナの奇策で領主ラムRというのがあり、相方の即城主軍が突入すれば即死も狙える。
城主の時代で強化破城槌が利用可能
……上記のおまけのようなもの。城主で肉300あったら帝王進化の足しにするだろう。

チーム ボーナス: 杭柵の HP+33%
……気休め程度だが序盤には無視できない差。また、クマンは石壁がないのでこんなのでも重要。

ユニークテクノロジー

城主ユニテク: 草原馬の繁殖(200F300W)
斥候/騎兵系統と(重)弓騎兵の訓練速度2倍。小屋の木コストが安いので乱立したほうが良いかもしれないが、帝王まで行けば木も肉も余りがちなので入れて損はない。
帝王ユニテク: クマン傭兵(650F400G)
チームメンバーが城1個につきELキプチャクを無償で5体出せる。10体強のコストであるため、チーム全体で城が3個以上建っていればもとが取れる。ただし、矢羽根系統や弓鎧を研究していない素のELキプチャクは雑魚でしかないので注意。中南米文明など含め血統・繁殖がなければなお厳しい。

鉄工所テク

鉄工所テクは小手(射手の攻撃力&射程の3段階目)が研究不可。

出せないユニット・使用不可テクノロジー

戦士小屋…ギャンベゾンがないが、フルアップの矛とほぼフルアップの近衛剣士が出せる。
弓小屋……木100で建造可能。重石弓へのアップグレード不可。小手がないが、精鋭散兵と重弓騎兵はほぼフルアップ。
馬小屋……木100で建造可能。ほぼフルアップのハサー、近衛騎士、(精鋭)ステップランサーが出せる。繁殖研究不可だが文明ボーナスがほぼ上位互換。ラクダが出せる文明の中で唯一、重装ラクダにアップグレードできない。
兵器小屋……領主の時代に建造可能。ただし領主で出せるのは破城槌だけ。城主で強化破城槌にアップグレード可能。破城投石機が出るがヘビスコと大砲はなし。攻囲技術も研究不可。
聖職者……贖いと活版印刷というクリティカルな2つが研究不可。他に啓蒙・神政なし。
学問所……石壁が建てられない、ただ2つの文明の1つ(もう1つはゴート)。したがって強化壁もなし。監視塔/防御塔、狭間、砲台等が使用不可。人力起重機、建築学、攻囲技術なし。
内政テク……石の掘削のみ研究不可。ほとんど影響なし
海軍……重爆破工作船アップグレード不可。サイフォン・焼夷兵器研究不可。カーヴェル船体、乾ドック、造船技術もなし。詳細は割愛。
中南米以外では長距離砲艦をもたない唯一の文明だったが、2026年2月の大型海戦アップデート投石ガレオン船(225W100G)を使用可能になった。

クマン2TCビルドオーダー

アリーナ・隠れ家等の例。

・羊を4匹分けておく ・羊6人、木こり2人でイノ引き・木がたまったら粉挽き所に4人 ・人口20人(農民19人)で領主押し。イノシシの肉がかなりギリギリなので格納必須 ・この間、鹿も寄せて食べる

・領主押したらイノシシに8人残して木こりにふる(2+5=7人) ・イノシシが尽きたら立木を切らせておく ・苺農民で継続して家を建てていく(最も効率の悪い資源なので。以下省略) ・残しておいた羊をTCに寄せて、木こりから移した3人で食べ始める ・2nd TCは7人で森の脇に建てる

・内政テク(斧、引き具)を忘れず研究する ・TCを建てた農民は全員木こり ・羊4、苺3、家建て1をキープしながらひたすら畑を張っていく ・人口35人になる時に金を掘り始める(3人) ・羊が尽きたら木を切るか畑を張る ・人口40人になる前に市場・鉄工所を1人で順番に建てる(2TCで9人分の時間かかる

人口50人になったところで木を200売り、肉を100買う。TC格納を使って城主押し ・目安: 木こり16~20 畑21~23+苺3 金3~6

城主inまでにすること ・片方のTCで農民3人追加。機織りもここで研究する ・戦士小屋を建て、その後馬小屋を2~3個建てる ・血統や鉄工所テクを研究

オープンマップの場合は、これに随時戦士小屋→弓小屋を建てて最小限の槍散兵を出しておくことになる。

戦績・対策

チーム戦では4勝2敗(不戦勝・不戦敗を除く)。隠れ家やアリーナ等での領主2TCぬくりからステップランサーや騎士を出すのが有効。対クマン入りチームは53勝48敗で僅かに勝ち越し。後衛が領主2TCを完成させると強い。領主破城槌Rや2TCRを仕掛けられることもあった。1vs1では対クマンは1戦のみで1勝。「上り勾配」でモンゴルのステップランサーで勝利。相手は騎士を出していたためスピードで差がついた。

キャンペーンシナリオ等

13世紀のクマン民族の首長、コチャン・ハーン(?-1240頃)の戦いをモチーフにした全5戦(実質、6戦)のキャンペーンシナリオがある。他に、11~14世紀にかけてのペチェネグやキプチャク族、ウズベクといった中央アジア~北方の諸民族や、8世紀のアヴァールなどの役を割り当てられている。

参考動画

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歴史のうんちく

クマンは民族的には「タタールに近い、トルコ系遊牧民族」であるキプチャクの他称、ということになるようだ。クマンの遠祖オグズはかつて中央アジアの北部に存在したテュルク系遊牧民族で、これはセルジューク朝(ゲーム的にはタタール)やオスマンの他、白羊朝や黒羊朝の祖でもある。10世紀以降に南下してトゥルクマーンとも呼ばれた。キプチャクはその分派の一で、11~13世紀にかけて現在のカザフスタンからモルドバにかけて広がる平原地帯に広く分布。この平原がキプチャク草原と呼ばれたことが後に「キプチャク・ハン国(ジョチ・ウルス)」の名前のもとになった。歴史についてはこの記事の該当部分が充実しているので参照されたい。

キャンペーンシナリオ解説

コチャン・ハーン(またはクタン、ケテニュとも)はポロヴェツ族≒キプチャクの一部族の長で、13世紀前半のモンゴルの侵攻に対し周辺諸部族の糾合を試み、また生き残った民族の西方への移住を指導したリーダーである。

1戦目では、まず周辺諸部族(キエフガリツィア)の依頼をこなして地盤を固め、1223年のカルカ河畔の戦いに備える。ラムを入手してモンゴルの城を破壊すればクリア。2戦目の舞台はじつは1戦目と同じ地形。TheViperのお手本動画(50分過ぎ~)にある通り、領主で即座に破城槌を出して初期軍で黄色のTCを割りに行くのが正解である。2TCなどで時間をかけていると軍の質・量で太刀打ちできなくなる。3戦目も高難易度で、味方の陣地を盾にしている間に槍散兵で態勢を整えて反撃に転じるシナリオ。制限時間内にミッションを終えられなかった場合、モンゴルの大軍勢が押し寄せる。4戦目では舞台はハンガリー平原へと移る。コチャン・ハーンは暗殺されてしまったが、ドナウ河を渡河するために散らばった味方を拾い集め、僅かな資源報酬をかき集めて軍備を増強。渡河後もハンガリーの村々を焼いて物資に変えていく。遠投投石機や輸送船は鹵獲でしか入手できないためこまめなセーブが必須。5戦目はマルチシナリオ。陸路を行けば引き続きハンガリーが舞台となり、ハンガリー王ベーラ4世のもとで当地の貴族やオーストリア軍(チュートン)の討伐に従事することになる。

4戦目・5戦目ではオーストリア(文明: チュートン)が登場。当時のオーストリアは「喧嘩公フリードリヒ2世の統治する公国で、ハンガリーとも盛んに交戦していた。詳しくはマジャールの記事等を参照。

5戦目で海路を選ぶと、バルカン半島におけるブルガリアラテン帝国によるネセバルの争奪戦に介入することになる。この時期はラテン帝国と東ローマ残存勢力(エピロス専制侯国や、ニカイア帝国)が一時的に和解しており、フランクとビザンティンを相手に戦うことになる。特にビザンティンのカタフラクトや砲台相手の戦いにはまごつくかもしれない。ラテン帝国の民族の象徴を破壊するとブルガリアが本格参戦し、ビザンティン(立地的に考えてエピロス?)を打倒すればクリア。

どちらのルートを選んでも駆けつけてくれるマブダチことトゴルタク・ハーン

その後のクマン人

クマン人(キプチャク)たちはドナウ河中・下流域に新たな居住地を得たものの民族として国家を再建することは叶わなかった。しかしその騎射の技能は東欧~中東において広く重宝されたと見え、各地で傭兵として活躍した記録が見られる。ムスリム王朝の一つ、マムルーク朝もそういったキプチャク出身の軍人奴隷が支配階層にまで上り詰めた国家であった。サラセンの記事も参照。

なお、コチャン・ハーンの娘婿の一人が「勝者と敗者」に登場するムスチスラフ(1176以前-1228)。カルカ河畔の戦いにおけるルーシ諸公軍の指導者でもあった。スラヴの記事も参照。

民族の象徴のモチーフはサルケルの要塞(破壊された姿)。9~10世紀に栄えたハザールの都市であったが、キエフ大公国に征服され陥落。その後1930年代に発掘調査が行われたが、1951年に人造湖に水没してしまった。

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