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青いリンゴにこめられた青春への思いを胸に

安藤忠雄氏が継続的に風景を紡いできた直島


展覧会では、安藤忠雄氏の現在も展示されていた。
その現在は、多くの困難を乗り越えた先にあり、
建て続けられる建物への、風景への思いは、大阪
から日本中へ、そして、世界へと繋がっている。


安藤忠雄氏が生まれ育った街、大阪から壮大なる



建物の物語は始まった。大阪の海の風景といえば天保山



氏は、2025年、天保山の先に浮かぶ島に世界が集う


万博にシニアアドバイザーとして参加されている


水の都 大阪の風景を象徴する中之島に建つ



中之島公会堂の中に計画されたコンクリートの



卵型のホール。実現されなかったプロジェクトだが


アイデアはその先の建築へと引き継がれる


大阪を愛する氏の想像力は限りなく


1969年の地上30mの楽園の思いは今に重なる



手掛けられるのは巨大なプロジェクトから



都市の隙間に建つ、小さなギャラリーまで


その3mの幅の中にも空間が展開される



街、社会への思いは今なおあふれ、こども本の森という


プロジェクトが大阪から、日本各地へ広がっていく


氏の手掛けた建物も多い神戸にもその一つが建つ



そして松山では、手掛けたミュージアムに増築された



未来を担うこどものための


本にふれる空間の贈り物



本の乗せた船は瀬戸内海の島と島もつなぐ



ほんの森号に、こどもたちへの思いと知への扉となる


本に包まれた空間が広がる


船のシルエットは島への旅の思い出に、記憶は



円を描くように重なって。本の森は日本を飛び出し世界へ


円のシルエットから連想される美術館は中国にも



大阪から始まった本の森の物語は日本各地へ



そして安藤忠雄氏の建築は世界からも求められる



パリに建つブルス・ドゥ・コメルス。18世紀の建物の中に



挿入された円を描くコンクリート打ち放しの壁は


中之島のアーバンエッグのアイデアがつながって


氏の思いは、世代を越えて人の心を輝かせる



世界に散らばる建物も、風景を生み出し重ねていく



緑の風景に埋め込まれるのは


韓国のミュージアムSANの二つ目の瞑想館



美術館は水盤を抜けるアプローチを持ち、庭園地下に


埋められるのはグラウンドというアートスペース



建物が重ねられて、風景を織りなしていく美術館に


興味を持ったのはNaota_tさんの記事によって



展覧会の最後で流れる映像に、重ねられる線は



幾多の中から選びぬかれ、削ぎ落とされて、形をなし



縦と横の線が重なり十字となって



差し込む光の記憶を振り返る



また線は自由に踊るように



円を描いては、空間へと結びつく



大仏の上に重ねられたスケッチは、やがて形となり



建築となって、大仏を包み込むように、建ち上げられ



やがてそれはラベンダー畑におおわれる



いつかは北海道にある、この風景にも訪れたい



今は関西で続ける旅も、心の中の青春を追いかけるように


日本各地も訪れよう。今はあせらず、時間をかけて



打ち放しコンクリートの壁に重ねられた思いを受け止め



青春という名の安藤忠雄展に心を揺らす


その建築の軌跡や、風景へのまなざしが


圧倒的な展示によって立ち上がる



建物の外に広がる空、緑、コンクリートとガラス



安藤忠雄氏が手掛ける建物の風景を旅しては



青春という心のもちように動かされるように



青リンゴに込められた思いを胸に、また次なる旅へ


自ら手掛けたグラングリーン大阪のVSで行われた
安藤忠雄展。そこは想像以上の多くのプロジェクト
により埋め尽くされていた。1970年から2025年へ、
小さなものから大きなものまで、思いが込められた
建築群。その青春という心のありようで、未だ熟す
ことのない、安藤忠雄の思いにふれる旅を続ける。


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