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積み重なる街の時間の先へ

旅に歩調を合わせるように


目に映るものをたどる。連続する石垣がゆっくりと
時を刻み、四半の壁がリズムを転じる。残るものと
失われたものの境界を縫うように、旅を繰り返す。
重なりあう時間が堆積し、風景は層を帯びていく。



記された土地の記憶



内堀に映る時間の経過



巨大な石はどこから運ばれてきたものだろうか



この地に始まり、途切れ、また続く場所で



高くそびえる石垣は今も残り



かつてあった城郭の存在を今に伝える



当時の日常を隔てていた開かずの門は



城とともに再建されたもの



かつての連なる櫓や



長屋門の連続に思いを馳せながら



反り立つ石垣に旅を重ねる


空へと伸びる緩やかな曲線を持つ



連続する石積みの下で



人々が今の時間をつないでいく



街にそびえる石垣の



一つ一つの石はどこから来て


積み上げられたのか。石がたどった道程に



言葉を重ね、旅を続ける


大きな力に翻弄されながらも、時代を超えて


街は小さな時間を一つ一つ積み重ね



やがて絶えざる流れが生まれ



未来へと時間がつながれていく



二の丸跡に残る、難を逃れた長屋門は



この場所に移築され、新たな時代への門となる



建築家は線を重ね、モダニズムの建築を



開かれた場から、閉じては内なる場へと転化させる



建物は、文字通り閉ざされてはいたけれど


また旅の目的の一つとなる



実業家は、藩主が残した歴史を引き受け


街に過去から今へと歴史をつなぐ



四半の壁が、縦横の線を転調させ


リズムを刻み、石垣と緑と



重なるように街に動きを与える


季節とともに褪せては



重みを増す石の感触と



石垣の奥に続く街。なまこ壁に記憶がつながれる。
人々は集い、思い出をつなぐ。石畳はすり減り、
褪せては時が刻まれる。歴史を感じ、内堀に揺れる
風景を眺めながら、積み重なる街の時間の先へ。



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