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思い出はつながり混じり合うように

枝の連続、枯れ葉の重なり、階段の先の動物たちを


たどり、次なる展示へとやってきた。それは高見島
で展開されるアートプロジェクト。城郭のように
そびえる石垣を見上げ、門をくぐる。続く離れに
足を踏み入れると、ふわりとした時間が宙を漂う。



離れの奥に続く空間に



置かれた飛び石は、作品をつなぐイメージとなり



描かれるモチーフは、飛び石をつたうように



次々に連鎖しては転じていく



描かれるのは島の風景の欠片であり



作者の想像の中の生命の形



島の風景の一部でもある猫は


旅と日常をつなぐ存在でもある



その目線の先に続く何気ない日々


日常を反転させる旅の景色は



また手の中にそっと収まるように


姿形を変えながら目の前に現れる



陶板のキツツキから森の音が聞こえるかのように



陶器に描かれる島の風景は、現実の世界の空気を揺らす



空に連なる雲が浮かべる表情に


見上げた空の限りのなさと、その時々の儚さを重ね



空間に展開される陶器に描かれたイメージは



島の空気感をまとっては、こちらの記憶に語りかける



石垣とソテツは、この旅のモチーフともなり


形をたどり、リズムに乗って



黄金の輝きの周りに舞う蝶は


2025年の祝祭に舞う輝きとつながるようにして



作品に姿を現す動物達は、干支の飾り瓦もモチーフとされ



それらは離れるように、また寄り添うように



関係性を変えながら風景に佇んでいる



見上げると鬼瓦には天女の姿



水平線には島々が浮かぶ



島で積み重なる石垣には


物語が時を超えて刻まれる



隙間に覗く緑の影



石の間にそっと置かれる蝶のかけらに


祝祭の気配を帯びた風景が、ひらりと浮かぶ



小さなかけらは、石と石の間に忍ぶようにして



静かに時の流れに身をまかせ



島の物語の一部となるように



そっと小さな言葉をまとう



ささやかなものの連続が、やがて記憶の束となる


その作品は風景を描き、島とのつながりを持つ



積み重なるもの。隙間をつなぐもの。ただそこに
存在するもの。人の手の温度を感じる形。時の流れ
を帯びる質感。作品がまとう島の気配。描かれた
モチーフは島に残るの記憶の断片。それらが空間に
ふわりと浮かんでは、互いにつながり混じり合う。
形から形へと、イメージは連鎖し、空間は広がり
を持つ。思い出はつながり溶け合うようにして。


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