朝焼けと空と海がつながれて
微細なものを見つめては
移りゆく時間に合わせて旅をする。港から街へまた
港へと進み、夜はやがて朝へと転じる。その瞬間の
中を歩く。一日が動き出す。船はゆっくりと出航し、
朝焼けの光が海に揺れ、色は朝日を浴び輝きだす。

朝焼けに包まれる港へと

街をぐるりとめぐりまた戻る

軌道を繰り返す太陽が生み出す瞬間

朝焼けを背景に

どっしりとした量塊として

時と場所をつなぐもやいは

静かに旅の始まりの
風景をつないでいく

港から港へと船を乗り継ぎ
旅の記憶はゆるやかに連続する

港に突き出たそのシルエットが
フックとなり、いつかの光景が

海の上に姿を現す
もやいがつなぐ時と風景の中の

海に揺らめく朝日を

繰り返しては、高まる心を静めるように
しんとした朝の空気を吸い込む

旅に咲くアートに導かれ

香川の地への旅を重ねる
芸術祭の引力に吸い寄せられるように

2025年に旅を繰り返す

夜明けとともに始まる旅は

点々と連続するもやいが続く港にて

空への階段を昇る

連なる形と揺れる空

穏やかな瀬戸内海にうかぶ雲は

ゆっくりと静かに風に流れ

拡張された風の動きに

空の音に耳をすませる

朝焼けを浴びては風を聴き

旅の始まりを称える光の中をゆく

白いテントは風をとらえるように

赤い円は海を守るようにして
赤と白がうねる旅の思い出

海を隔てる防波堤の先へと進む

街灯が刻むリズムの先に

瀬戸内海を照らすせとしるべ
港を包む光を浴びる。海が風に揺らめく。足元の
レンガが輝きを帯びる。繰り返される港の朝に旅の
一場面を置く。一日が夜明けを越え、動き出す。港
を包む風の音を聴き、その瞬間の風景を切り取る。
朝焼けと海と空。重ねた風景をもやいがつなぐ。
