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旅は瀬戸内海に沿うように

建築と彫刻と空間とアートが


混じり合う美術館を後にする。瀬戸内海に面した
丸亀という街の風景を、名残り惜しみながらも、
瀬戸内海をめぐった2日の旅は終盤へと向かう。
旅はいつものように自転車を広げては、海に沿う。



ぐるぐるとめぐるように歩いた



美術館もにぎわい始める


瀬戸内海の島をたどり


旅を始めた丸亀の街を後にする



風景に描かれる線を伝い



円を描くようにして



目に映る形をたどっていく



四角が並ぶ紋が描かれた


丸亀うちわは伝統として息づくもの



かつては活気に満ちた果物店も



時代の流れとともに、街の催事の場所として


黒い漆喰とタイルをまとい、100年もの時をつなぐ



駅前の商店街を抜け



線をたどるように街をくぐる



道沿いに静かに並べられた石は


もう一度、美しく積み上げられるのを待っている



無数の石と海の風景に浮かぶ建物は



まるがめといえばの



水上をボートが疾走する舞台となる



海へとつながる河口の先に


浮かぶ島の影。瀬戸内海をめぐる旅で


本島を歩いては風を感じた



塩飽諸島が育んだ石の記憶は



海を渡り、丸亀の地へと運ばれる


石の産地を支えた海運を担った塩飽の人々



ゆらめく水の上を流れる歴史をたどり



次の街へとやってきた



芸術祭の舞台となる宇多津町で



青い幟がつなぐアートをたどり


旅の風景を重ねていく


かつては塩田で栄えた街も、時代の波に揺れ動く。
海に浮かぶ歴史。瀬戸内海をめぐる物語の中を
芸術祭に誘われるように旅をした。時代は移り、
ものの価値は転じ、場所の数だけ物語が生まれる。
その流れのひとときを、重ねるように旅をする。


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