めぐる季節に思いを寄せて
細い糸が撚り合わさって布地となり、空間を包む
過ぎゆく日々は積み重なり、人生の一部となる。
季節が春から夏へ、秋から冬へと繰り返すように
動から静へ、また動へと心をひらき、旅を続け、
空間を歩き、体を沿わせては、言葉を重ねていく。

縦横の構築的な線を

切り取る曲線で構成された
建築をたどり、旅の線上に置く

円が線となり

ガラスに映る色を浮かび上がらせる

建物が描く曲線をたどり

輝くオブジェのもとへと

歩くほどに視点をずらし

対象との位置をずらす

青いリンゴが風景に浮かぶ

空の輪郭をなぞり

建物の重なりをたどる旅は

まだ途上にあり、この先も続いていく

置かれた青いリンゴが、この先も

その青さを保つように

周囲との関係性の中で

心の中に満ちる感覚を

確かな手触りとともに

形に変えて、言葉に置く

建築家の思いをまとう

青いリンゴが風景に浮かび

この場になくてはならない存在となる

旅は過去から今へと続き

心の様相は、常に途上にあるように
未知なるものに触れ

まだ見ぬ景色へと
心を寄せては、言葉をつなぐ

青いリンゴに込められた
進み続けることへの思いを胸に

建築家の足跡をたどり
旅と日々を重ねていく
建築家は走り続ける。街から世界へ、また街へと、
場所を変え、形を変える。建築家の目に映る風景に、
形となる思考に思いをはせ、季節がめぐり、また
春が訪れるように、心の中の息吹を感じ続ける。
