見出し画像

目に映るものと映らないものの間で

風景が帯びる色や形に目を凝らす

寄っては引いて、アクリル越しに、無数に連なる
レンズ越しの、ありのままの風景と作り出される
風景。認識を脇に置きながら、交互に照らし合わせ
ては、いつかの風景を重ね、新たな風景を形作る。



島が帯びる色を伝い



無数に連なるレンズに



繰り返される形をたどる



色と形は反転し


転がるように風景を取り込んで



目に映るものがあいまいとなり



寄るほどに島の風景は形をなくす



曲面を帯びるアクリル越しに



大小の円を分割する線



レンズの外の風景と



中の映像が、入り混じり



対象を変容させては


旅の風景を拡張させる



像はずれては重なり



風景の中で揺れ動く



目に映るものと



映らないものの間で


円の輝きが周囲を揺らす



風景を透かしては



取り込んで撹拌させるレンズに


いつかの空に思いをはせる



幾重に屈折する光に沿って



浮遊するレンズを伝う



島の風景を繰り返し



作品から作品をたどる



大小に並び連なる視点の重なり



風景を反射し、透過するもの


島の風景をあらためて、透かしてみては



見えないものを感じるように


知覚の幅を広げては

見えるものの見え方も変える


レンズ越しに風景が現れては消える。映し出される
島の風景は、切り取られては記号となり、抽象化
される。拡張された風景に知覚が揺れ、旅の振幅
が増していく。旅先の固有の断片を解体し、日常の
風景と重ねては日々と旅の見え方を更新していく。


いいなと思ったら応援しよう!