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アートあふれる直島を後にして

風はそよぐほどに旅を運ぶ

海に吹く風。光は水面に輝いて、船は飛沫を上げて
港から港をつなぐ。もやいは船をつなぎ、港の風景
をつなぐ。家浦港を出発した船は、直島の本村港へ
到着し、昨日旅した直島を経由して旅の終わりへ。



もやいは船をつなぎ、港の風景をつなぐ



旅の途中で出会ったもやいは、島の風景のモチーフとなり



場所をつなぎとめる存在となる



番台下に並ぶ魅惑的なグッズ



フェリーの時間は迫るけれど



直島銭湯にゆらめく空間を味わいたいと



妖艶な雰囲気に引き寄せられるようにして



のれんをくぐる。写真撮影はここまでで



浴室内にそびえる象のサダコを一目見るだけにして



輝くハートに心も踊る



 I ♥湯を後にして


旅のルートが変わるほど、出会える風景は転じ


また大竹伸朗氏がいざなう世界へと戻ってきた


アートに浸かり、心を解く



フェリーの時間も迫るけど、直島が帯びる



アートの気配を感じる。この島ならではの黄色いと



赤いカボチャをモチーフとした自転車に心ひかれ



フェリーにすべりこみ、港のアートの風景にお別れを


ふわりと浮かぶようなドロップチェアにも


昨日の直島の旅で、そのてざわりも確かめた



宮浦港の風景を象徴する



赤と黒の水玉模様は



街をめぐるバスにも描かれる


直島といえばのカボチャのアートを



フェリーのデッキから、なごり惜しみつつ



直島の旅の物語の基点ともなるこの場所と


奥に浮かぶ白いメッシュのアートにもお別れを



周囲のアートを際立たせる、港に溶け込むターミナルを



後にして、だんだんと港の風景が遠ざかる



フェリーはゆっくりと旋回して進み



水平線の先に霞む瀬戸大橋と



重なる島々を望みつつ、またしばらくの船旅へ




瀬戸内国際芸術祭の夏会期に訪れた



直島の風景を後にする。旅を繰り返すほどに



感じる風景はうつろうように


自らの中に新たな視点を重ねていく


瀬戸内海に浮かぶアートがあふれる直島。初めて
訪れたのは2010年。そこから15年もの月日が経つ。
流れる時間に、風景はアートの厚みを増していく。
訪れるほどに旅の視点は広がり、また新たな旅へ
と心を誘う。芸術祭の活気に満ちた直島を後にし、
フェリーは光がうつろうおだやかな海の風景へ。


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