水と緑と街がつながる 越谷レイクタウンの魅力を歩く
1. 水辺と自然が演出する癒しの景観 🌿
中心にある「大相模調節池」を囲む遊歩道や公園は、四季折々の風景が楽しめる憩いの場。ジョギングや散歩、ベンチでの読書など、日常に“ちょっとしたリゾート感”を添えます。
「Lake and Peace」のような水辺フェスが定期的に開催され、カヌー体験やマルシェなど、多世代で水辺を楽しむ催しが行われています。
2. 圧倒的スケール!日本最大級「イオンレイクタウン」
kaze・mori・アウトレットの3棟構成、ショップ数は700以上、敷地総面積は東京ドーム約7.2個分という巨大モール。雨の日も駅直結で快適に回遊可能です。
定期的に子ども向けワークショップやミニライブなどのイベントも実施されており、家族連れや友人同士で何度でも訪れたくなる工夫が満載です。
3. アクセス抜群&生活圏としての魅力
JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」からモールは徒歩1分。東京方面へも約60分と日帰り圏内。鉄道+道路(東埼玉道・外環道)ともに利便性が高く、通勤通学にも便利な立地です。
周辺は生活に必要な商業・医療・教育施設が揃い、子育てファミリーや単身世帯にも住みやすい住環境です。リーズナブルな住宅価格との相性も良く、“住んでみたくなる街”として注目されています。
4. 自然と都市が調和したレジャー拠点
モール以外にも「白葛鳩水辺公園(Shirakobato Aquatic Park)」や、「花田苑」「有鄰館(能楽堂)」「アリタキ植物園」など、緑と文化を感じるスポットが点在。子ども連れ・カメラ散歩・リラクゼーションなど目的に合わせて楽しめます。
水辺のアウトドアやバードウォッチ、自転車散策にも最適な環境が整っています。
5. 地域コミュニティとイベントから見える「この街だからこそ」
「Lake and Peace」のような地域主体の水辺イベントにより、地元住民・出店者・モール来訪者が交流できるプラットフォームが育っています。まちづくりの新たな形として注目されています。
商業地としての賑わいと住環境としての落ち着きが絶妙に共存しており、“都市生活 × 水と緑”の両立を体現した街
それでは、越谷レイクタウンがどのように作られてきたのか
少し専門的な記述も含まれますが、見てみましょう。
越谷レイクタウンは埼玉県の南部、越谷市に位置しており、東京都心からは北北東へ約22km にあります。
鉄道は、事業に合わせて、JR武蔵野線の「越谷レイクタウン」駅が開業し、「越谷レイクタウン」 駅から東京駅まではJR武蔵野線と京浜東北線を利用して一時間圏内となっています。
道路は、地区を南北に貫く東埼玉道路(国道4号バイパス)を利用して、東京外かく環状道路 三郷西ICまで南東へ約6kmとなっています。 このため、都心をはじめ、各地へ便利にアクセスできます


こちらは、越谷レイクタウンの土地利用となります。
土地利用の構成ですが、公共用地のうち、大相模調節池関連が約39haでおよそ17%を占めて おり、住宅用地は、約88haで、40%弱となっています。
地区のほぼ中央に「越谷レイクタウン」駅を配置し、そのまわりに、越谷東南部地区の拠点とな る商業・業務施設等を中心としたセンター地区が配置されています。平成20年3月の「越谷レイ クタウン駅」の開業後、10月にはイオンレイクタウンが開業しました。
さらに、センター地区を囲むように、地区のシンボルでもある、大相模調節池が配置されていま す。
また、調節池の周辺の一般住宅、計画建設用地には、戸建住宅やアウトレット等が立地施設し ています。 さらに、調節池からつながる水路沿いを中心にした計画住宅用地には、集合住宅と戸建住宅が立地しています。
そのほか、開発前より立地していた埼玉県立越谷南高校に加えて、平成27年4月には、私立叡明高校が開校しています。 また、越谷レイクタウン駅北側の見田方遺跡公園をはじめ、レイクタウン湖畔の森公園等の公園 が配置されています。
さらに、地区北側の幹線道路越谷吉川線や西側の川柳大成町線沿線には、沿道型の商業施 設が立地しています。また、東側には東埼玉道路(国道4号バイパス)が位置しています。
このように、越谷レイクタウン地区は、水辺空間と都市空間が融合されたまちとなっています。

次に航空写真から地区の整備の変遷を見てみます。
左が整備前、平成10(1998)年11月の地区の様子です。JR武蔵野線北側に斎場が、南側に埼 玉県立越谷南高校があるほかは、水田が広がっていました。
右が整備後の、令和2(2020)年10月の地区の様子です。駅前に大相模調節池のまわりに、大規模商業施設、住宅地がひろがっていることがよく分かります

越谷レイクタウン地区は、「越谷都市計画事業 越谷レイクタウン特定土地区画整理事業」にて 整備された地区で、面積は225.6haです。
平成11年12月に事業認可され、平成26年11月に事業業終了。その時点の地権者数は1,111人でした。
・計画人口は約22,400人(7,000戸)ですが、令和2年1月現在の人口は約19,800人となっており、 計画の約9割弱を達成しています

事業の主な経緯です。
昭和63年4月に、建設省(現国土交通省)河川局の新規事業として「レイクタウン整備事業」が 創設され、当地区が初めて事業採択されました。
その後、平成8年5月に都市計画決定し、平 成11年12月に土地区画整理事業の事業計画が認可され、整備が始まりました。
平成20年3月にはJR武蔵野線の新駅として「越谷レイクタウン駅」が開業するとともに、まちびら き(初期入期)の運びとなりました。また、同年10月には、複合商業施設「イオンレイクタウン」が開 店しました。
・平成21年4月には、越谷レイクタウンのまちづくり活動の拠点となる 「水辺のまちづくり館」が開 館しました。
・そして、平成21年11月には、「環境に配慮した住みよいまちづくり国際賞」として、優れた実績 をあげた(都市及び)自治体等に与えられる唯一の国際的表彰制度「リブコムアワード」において、 日本で初めて金賞を受賞しました。
・平成26年10月には、大相模調節池の工事完了、同年11月には、土地区画整理事業が完了しました。
・平成28年6月には、越谷レイクタウン地区のまちづくりが評価され、都市景観大賞において大賞(国土交通大臣賞)を受賞しました

越谷レイクタウンの事業背景です。
越谷市は、江戸時代から日光街道の宿場町「越ヶ谷宿」として栄えてきましたが、この一帯は、 元荒川、古利根川(ふるとねがわ)、綾瀬川、新方川(にいがたかわ)、中川などの多くの河川に囲 まれ、「水郷こしがや」と呼ばれてきました。
このため、水田地帯として良質な米などを産出する一方で、度々大雨による洪水被害に悩まさ れてきました。
国は、河川の護岸改修や排水ポンプ場の整備などの浸水災害抑止策を講じてきましたが、近年の急激な市街地の進行により、水田の遊水機能が低下し、河川の護岸改修、排水ポンプ場の 整備では追いつかず、本格的な治水対策が必要になりました。
そこで、昭和61年より、学識経験者、国、埼玉県、越谷市等で対策委員会を発足させ、人工池を核とした水辺空間と都市空間を融合させた都市の創造を目指 すこととなりました。

越谷東南部地域の新たな拠点として、春日部・越谷業務核都市の形成に寄与大相模調節池と計画的市街地の一体的整備、新駅設置による鉄道の利便性の活用、水辺空間と共生する良質な住宅地及び商業・業務施設用地等の供給、公共公益施設の整備改善により、健康かつ良質な住環境を有する新市街地を形成することの2つを目的として、越谷レイクタウン地区の事業が実施されることとなりました。

次に、越谷レイクタウン地区の事業施行時のまちづくりコンセプトをご紹介します。
「越谷レイクタウン駅」の駅前に立地するという交通利便性を活かした市街地整備と、総合的な治水対策である広大な調節池整備を融合させた、「水とともに暮らす『親水文化創造都市』」の形成を コンセプトに事業が進められました。
このコンセプトをベースに、 地域住民・事業者が都市開発へ参画し、地域ぐるみによる低炭素社会の構築 都市と自然が共存する住宅地開発モデルとして、環境共生都市におけるコミュニティの創造、広域 エリアにおける洪水調整機能を整備し、都市防災による安全安心コミュニティの実現 という3つのテーマが掲げられました。

越谷レイクタウン地区の第一の特徴として、事業目的でもある、調節池を核とした水辺空間と 都市空間を融合させた都市の形成が挙げられます。
度重なる水害を克服するため、「中川・綾瀬川総合治水計画」に位置付けられた総合治水対策 としての人工池を核とした、水郷こしがやといわれた水環境を活かした水辺空間を整備する河川 事業と、
土地区画整理事業を活用し、JR武蔵野線新駅を中心とした新たな副次拠点の形成(商業・業 務系施設)と戸建住宅、マンション、沿道施設用地の配置等による市街地整備 一体整備を実施することで、実現しました。
なお、調節池整備は機構の直接施行制度を活用し、機構が埼玉県から施行同意を得て施行を 行いました

大相模調節池の概要について、ご説明します。
元荒川、中川流域の洪水被害軽減のため、調節池と、その機能を支える、導水路、排水路等を整備したもので、面積は、39.5ha、容量は120万㎥となります。
その仕組みは、平常時は、排水ゲートを操作することで、調節池の水深は1m~1.5mに保たれ ていますが、大雨等により元荒川が増水したときには、川を流れる水の一部を導水路を通じて調節池に引き込み、ピーク流量を抑えます。
このとき、調節池の水深は最大5mまで上昇し、貯留さ れる水の量は、およそ120万トン(50メートルプール800杯分)になります。大雨等がおさまり、中川 の水位が低くなったのちに、調節池にたまった水を、排水路を通じて中川に流し出し、次の洪水 に備える、というものです

第二の特徴、「歩いて暮らせるコンパクトなまち」についてご説明します。 ・越谷レイクタウン地区では、地区中央に、JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」が開業した後、まち びらきを実施に、地区の大半の住宅が駅から徒歩15分圏内となっています。
さらに、商業・業務施設、沿道施設街区を計画的に配置し、日常生活の利便性を向上させると ともに、幹線道路に自転車専用レーンを設置、自転車利用の利便性を向上させることで、「歩い て暮らせるコンパクトなまち」を実現しました

続いて第三の特徴、「環境共生のまちづくり」についてご説明します。
越谷レイクタウンの開発当時、国の地球温暖化に対する施策が強化されたことを契機に、 越谷レイクタウン地区全体を環境共生先導都市と位置づけました
そして、大相模調節池に隣接する街区を環境共生モデル街区に設定(集合住宅、戸建住宅、 ショッピングセンター)し、環境共生都市づくりを民間事業者と連携し、実現していくため、URは、 モデル街区の譲渡条件として、CO2排出量20%以上削減を義務付け、提案内容により事業者 を選定しました。
その結果、街区全体(約31ha)で、各事業者は、再生可能エネルギーの導入により、CO2排出 量20%以上削減を実施しています。
さらに、広大な調節池を活かして、水と緑のクールスポットを創出しています。 水路(キャナル)に沿って、戸建住宅や集合住宅が配置されていますが、地区内の緑の木陰により、地表の温度上昇を抑え、水路(キャナル)からの涼風を上昇気流により住宅地へ送り込んで います。
また、大相模調節池の整備にあわせ、水郷こしがやの自然・生物環境を再現した、ビオトープ を配置し、水辺のクールスポット効果を生み出しています

続いて、越谷レイクタウンの地区の特徴である「市民活動」について、説明します。
平成16年に、市民、地権者、市民団体で構成される「水と緑の懇談会」を設置し、自然 保護や環境共生、水辺空間のあり方、市民による水辺の維持管理等について検討を開始し、大 相模調節池を「自然活用ゾーン」、「センター側公園ゾーン」、「公園的活用ゾーン」の3つのゾー ンに分け、ゾーン毎の利活用案をとりまとめました。
その後、この利活用案に基づいて、市民による持続的な維持活動を行う、自主活動組織「越谷 レイクタウンふるさとプロジェクト」がスタートしました。
自然観察、清掃、ディンギー体験などの活動が市民を中心に、現在でも行われています。
また、これらの活動は、大相模調節池のほとりにURが設置した、「水辺のまちづくり館」を拠点 にして行われました。現在は越谷市に移管されましたが、現在も市民活動の拠点として、市民等に利用されています

越谷レイクタウンの駅前には、日本最大級のショッピングセンターである、イオンレイクタウン mori、kazeとアウトレットが立地しています。
さらに、地区北側や西側の幹線道路沿いには、沿道型の商業施設が多数立地しています。
また、JR武蔵野線の南側には、地区内2校目の高校となる、私立叡明高等学校が平成27年4月 に開校しています

越谷レイクタウン地区の人口は、毎年2,000人ほど増加をし、平成20(2008)年のまちびらきか ら約10年で計画人口の約9割を達成しています。
また、整備により、越谷レイクタウン駅前を中心に賑わいを創出しています。
越谷レイクタウン駅は、平成20(2008)年の開業以来、乗客数が増加し続けています。定期券以 外の利用者も多数を占めることから、来訪者数が多いことが伺えます。
国内最大級のショッピングセンターである、イオンレイクタウン及びレイクタウンアウトレットを誘致できたことも大きいものと考えられます

越谷レイクタウンには、JR武蔵野線の「越谷レイクタウン駅」の開業により、広域から集客する 大規模ショッピングセンターをはじめ、様々な施設が立地しています。
これらの施設への交通ア クセスをスムーズに機能させることを視野に、道路を計画するとともに、幹線道路は「緑のネット ワーク」を形成しています。
また、「安全で楽しく、美しいみち」をテーマに、自転車専用ゾーンや歩行者レーンを設置しまし た。
さらに、良好な景観・住環境、災害防止等を目的として、主要幹線道や調節池沿いの道路では 通信・電気の電線類の地中化を実施しました

越谷レイクタウンの公園計画についてご説明します。
越谷レイクタウンの公園は、「水と緑のネットワーク」の結節点として、歩行者回遊動線の拠点と なる水辺と一体感のある景観を演出しました。 ・また、ユニバーサルデザインを基本とし、だれもが安全で安心して楽しめる空間としました。
写真は、越谷レイクタウン駅の駅前広場に連なる見田方遺跡公園、大相模調節池に隣接する レイクタウン湖畔公園と、地区の東端に位置するレイクタウンスポーツ公園です

続いて、鉄道関連事業についてご説明します。 ・越谷レイクタウン地区では、土地区画整理事業に伴い、JR武蔵野線の高架化が進められまし た。
これにより、鉄道により分断されることなく、一体的な土地利用が可能となり、円滑な交通処理を 図ることができました。
さらに、高架化に際しては、大相模調節池を活かした環境づくりに呼応して、景観にも配慮した 設計がなされました。
地区の玄関口として、平成20(2008)年のまちびらきにあわせ、JR 武蔵野線の新駅である「越谷レイクタウン駅」が開業しました。
新駅開業に合わせて整備された北口駅前広場は、隣接する見田方遺跡公園と一体的に整備 され、ゆとりある歩行空間とイベントなどで賑わいながら、人々が自由に交流できるスペースも設 けられました。
また、駅と湖を結ぶ「景観軸」が特徴となっています。
さらに、北口、南口の駅前広場のバス停等の上屋は、大相模調節池の水辺空間をモチーフに、 緩やかな曲線で構成された、さざ波や雲をイメージさせるラインシェルターを設置しました

越谷レイクタウンの橋梁についてご説明します。
越谷レイクタウン地区の特徴である大相模調節池には5つの橋梁がかかっています。5つの橋 梁は、それぞれの位置の立地特性を踏まえるとともに、地区全体から見た橋梁及び周辺道路、 施設との調和を図った総合的な景観デザインに考慮し、計画されました。
また、各橋梁は、「水鳥」をテーマにネーミングされました。
※「こあじさし橋」・・・幹線道路として交通機能に重点&レイクサイドウォーク等の水辺空間に圧 迫感を与えないシンプルなデザイン、合成床板橋
※「かわせみ橋」・・・越谷レイクタウン駅に近接&地区西側街区の主要な通勤・通学路であるこ とから機能的なデザイン、合成床板橋
※「こちどり橋」・・・南口駅前広場からのメインストリート、シンボル空間である道路交差部を考慮 し、現代的なデザイン、合成床板橋
※「あまさぎ橋」・・・「こちどり橋」同様、南北をつなぐ軸。「こちどり橋」との連続性を持ったデザイ ン、合成床板橋
※「せいたかしぎ橋」・・・最も橋長が長く、視界が開けている橋梁。レイクタウンの南側玄関口とし てのゲート性とシンボル性を考慮し、水と緑、環境共生を感じるデザイン、PCS径間連続エクスト ラドーズド橋

大相模調節池の水辺空間の整備についてご説明します。
周辺には、クールスポットとして、 調節池を一周できるレイクサイドウォーク(園路) 湖を身近に眺められる親水テラス ヨットやボートに乗降可能な桟橋 イベント時に活用できる水上テラス 水郷こしがやの自然環境をよみがえらせるビオトープ などが整備されました。
市民、地権者、市民団体で構成される「水と緑の懇談会」で検討された利活用案をもとにした空 間計画が実現されました

地権者、市民団体、埼玉県、越谷市から構成さ れる「水と緑の懇談会」を組織し、水辺空間の利活用のあり方や将来の市民による水辺の維持管理及び運営等をテーマに、ワークショップを実施 しました。
その結果、調節池を、「自然的活動ゾーン」、「センター側公園ゾーン」、「水辺ゾーン」3つの ゾーンに分けるとともに、具体の整備計画イメージや水辺の活動例が整理されました。
※ビオトープ一帯の「自然的活動ゾーン」では、水辺と人々が共生するかつての越谷らしい風景を再生
※「センター側公園ゾーン」では、市民のレクリエーションの場や花壇づくりなどの活動ができる場を創出
※「水辺ゾーン」(水上ステージ、桟橋、親水テラス)では、ウォータースポーツなどの活動拠点をつくる


その他の大規模都市開発事業については、以下のnote記事をご覧ください。
