SoFiはS&P500・NASDAQ-100入りできるのか? 採用条件と時期を予想!(後編)
前編では主にS&P500への採用の可否を探り、2025年12月に採用されても不思議ではないことを説明した。後編では、NASDAQ-100への採用可否を探る。
<NASDAQ-100採用の条件>
NASDAQ市場に上場する「非金融企業」を対象に、時価総額・流動性を基に組み入れ銘柄が決定される。
NASDAQはもともと「新興・成長企業向け市場」として1971年に誕生した。1985年に指数をつくる際、「テクノロジーや成長産業にフォーカスした代表的インデックス」として設計されたのが「NASDAQ-100」である。そのため、銀行や保険などの伝統的金融業は対象から外し、あえて「非金融」に限定した歴史がある。
現時点のNASDAQ-100の主な採用基準は、以下のとおりとなる。※厳密な定義は割愛し要点のみ記載
【対象業種】
条件:NASDAQ市場に上場する「金融業を除く」米国および海外企業
結果:SoFiは金融業に属する一方、テクノロジー色の強いフィンテック企業でもある。しかし、現状は対象外の可能性が高い(詳細は後述)。→「現状×💔、将来△🤔」
【時価総額上位100銘柄】
条件:NASDAQに上場する非金融企業の中から上位75社は自動的に採用、残りは既存メンバーを優先しつつ、必要に応じて入れ替え
現状:NASDAQ-100の中で時価総額が最も小さい銘柄は200億ドル前後から採用されている。SoFiの時価総額は2025年9月19日時点で約350億ドルのため、十分に射程圏内に入っている。→「クリア!🌉🚀」
【流動性】
条件:直近3か月の平均日次売買代金5百万ドル以上かつ浮動株比率10%以上
現状:同じく前編の【流動性】の箇所で見たように「クリア!🌉🚀」
そのほか、最低3か月の上場実績があるが、この採用基準も当然満たしている。なお、NASDAQ-100はS&P500とは異なり、赤字企業でも時価総額や流動性があれば採用され得るのが特徴だ。
NASDAQ-100は、年1回12月に行われる定期見直しが基本だ。SoFiは時価総額や流動性の基準では十分に射程圏内にある。残る焦点は金融業ではなく「テクノロジー企業」として分類されるかどうかである。
<ICBによる業種分類がカギ>
企業分類には、FTSE Russell社が運営する「ICB(Industry Classification Benchmark)」という国際的な業種分類システムが使われている。ICBは主な収益源に基づいて企業を分類し、「非金融業」とされた企業だけが「NASDAQ-100」の採用対象となる。
<SoFiは金融か、それともフィンテック?>
PayPalのように決済・送金などの金融サービスを展開するものの、「テクノロジー関連」に分類されることで、NASDAQ-100入りしている企業も存在する。しかし、現時点で、SoFiの収益の多くがローン、預金、証券などの金融サービスに依存していることから、ICBの分類上、「金融」に分類される可能性が高い。
※ICBは通常、金融機関や投資家向けの有料サービスを通じて提供されるため、無料の公開情報から個別の企業分類を特定することは難しい。
なお、より大きな時価総額を誇るRobinhoodも、NASDAQ-100には採用されていない。
Robinhoodは先日S&P 500に採用された際、「金融セクター」に分類された。RobinhoodがNASDAQ-100の候補から除外されている理由は明らかではないものの、S&PとICBの企業評価のアプローチは類似していることが多いため、ICBにおいて金融セクターに分類されていることが要因として推測される。これも、SoFiのNASDAQ-100入りが当面難しい理由の一つだ。
しかし、SoFiはBaaS(Banking-as-a-Service)事業を持ち、国際送金、ステーブルコイン、トークン化など、金融サービスの展開も視野に入れている。またSoFiのCEO、Anthony Noto(アンソニー・ノト)も、「時価総額でトップ 15 に入るテクノロジー企業になる」とも繰り返し述べている。
よって、SoFiがテクノロジー色を強めて、技術プラットフォーム事業などの売上比率が過半を占め、PayPalと同様に「テクノロジー関連」に分類されることで、NASDAQ-100に採用される可能性も残されている。現時点でNASDAQ-100入りの時期を予想するのは難しいが、今後の展開に注目したい。
次回は、S&P500入りの有力候補として浮上しているSoFi以外の企業を取り上げ、果たしてSoFiが2025年12月の本命となるのかを検証する。
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