SoFi:金融サービス事業+59%成長──上方修正が“確実になる構造”を解剖【前編】
前回は、ローン事業だけでも2026年の上方修正が見える構造を確認した。
しかし、その前提を踏まえたうえで、あえて言いたい。
本番は、ここからである。
ローン事業がすでに「高成長・高収益」であるにもかかわらず、SoFiにはもう一つ、それを上回る成長ドライバーが存在する。それが、金融サービス事業である。
しかもこの事業は、
・キャピタルライト
・手数料中心
・複数の収益源が同時に拡大
という、ローン事業とは“まったく異なる次元の成長構造”を持つ。
つまり、「すでに強いローン事業の上に、さらに加速装置が乗る」状態である。
今回は、この金融サービス事業がどこまで伸びるのか、具体的な数値で検証していく。
【金融サービス事業の売上予測】
🚨金融サービス事業の売上は24.5億ドル(前年比約+59%)と予想する。
これは、2021年以降続く異例の高成長が、2026年もなお継続することを意味する。
24.5億ドルの内訳は以下となる。
・金利収入:10.4億ドル
・非金利収入:14.1億ドル
上記の数値根拠を検証していく。まずは、現在の売上構造を整理する。
◆金融サービス事業売上
金融サービス事業における2025年の売上は、15.4億ドル(前年比+87.7%)となっている。

金融サービス事業の売上は、
・金利収入:主に預金を原資とする資金供給から生じる収益
・非金利収入:
-ローンプラットフォームビジネス(LPB)による仲介・サービス収益
-インターチェンジ収益や各種手数料収益
によって構成される。
内訳は、金利収入7.8億ドル(前年比+35.7%)、非金利収入7.6億ドル(前年比+208.0%)である。
そのため、「金利収入」と「非金利収入」に分けて検証する。
※補足:ここでいう金利収入は、預金を必ずしも直接運用して得ているわけではない。預金は主にローン事業におけるローン原資として使われ、その資金を貸し出す金融サービス事業との間で、社内的に金利をやり取りする仕組み(内部資金移転:FTP)によって収益が計上されている。つまり、金利収入の多くが「預金→ローン」への資金供給に対する社内収益である。
【金利収入】
以下手順で、金利収入を求めていく。
・2026年末の預金残高を予想する。
・前年末と当年末の預金残高から「期中平均預金残高」を求め、
・その期中平均預金残高に利回りを乗じて、金利収入を算出する。
◆預金残高
各年末の預金残高を確認すると、
・2024年、2025年と2年連続で前年比約+40%であること
・直近の四半期ではさらに預金残高の伸びが加速していること
・2026年はSoFi Plusも預金残高の増加に寄与すること
から、2026年も+40%とし、2026年末の預金残高は「525億ドル」と見込む。(より伸びる可能性があり、+40%は保守的な可能性あり)
また、前年末と当年末の預金残高から、「期中平均預金残高」を求めると、2026年の期中平均預金残高は450億ドルとなる。
・(2025年末375億ドル+2026年末525億ドル)÷2=450億ドル

「金利収入」を「期中平均預金残高」で割り、利回りを計算すると、毎年徐々に低下傾向をたどっていることがわかる。これは、政策金利(短期金利)の低下を織り込んでいるためである。よって、2026年はさらなる金利低下を見込み2.3%と予想する。

そうすると、2026年の金利収入は10.4億ドル(前年比+33%)となる。
・2026年期中平均預金残高450億ドル×2.3%=10.4億ドル

このように、利回りが低下しても、預金の拡大によって収益が伸びる構造になっている。
ここまで、金融サービス事業の「金利収入」を分解してきた。
ただし、この事業の本質はここではない。
むしろ、ここまでの分析は“前提”に過ぎない。
成長の中心にあるのは、この数年で爆発的に拡大している「非金利収入」である。
ローンプラットフォームビジネス(LPB)、インターチェンジ、そしてSoFi Plusを起点とする新たな収益機会。
複数の収益エンジンが同時に立ち上がり始めた今、金融サービス事業は“次のフェーズ”に入っている。
次回は、金融サービス事業における「非金利収入」の構造を分解し、2026年にどこまで伸びるのかを具体的な数値で明らかにしていく。
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