健康を再定義するシリーズ|記事一覧と読み方
Your Best Solution代表、五木田穣です。
このnoteでは、心と体の健康に携わる
運動指導者や治療家などの
専門家・支援者に向けて、
健康、身体、支援、関係性、臨床思考、在り方などについて
多角的、包括的な視点で書いています。
※運動指導者や治療家などの専門職をまとめて、
“支援者”と表現しています。
※また、我々専門職が行うサポートすべてを
“支援”と表現しています。
その中でも、ひとつの大きな柱として書いているのが、
「健康を再定義する」シリーズ
です。
健康とは、何か。
痛みがないことなのか。
不調がないことなのか。
姿勢が整っていることなのか。
動けることなのか。
社会生活を送れることなのか。
その人らしく生きられることなのか。
私たちは、専門家として「健康」という言葉を日常的に使っています。
でも、その「健康」を、
どの深さで捉えているでしょうか。
身体だけで捉えているのか。
機能だけで捉えているのか。
症状だけで捉えているのか。
生活、関係性、参加、人生まで含めて捉えているのか。
ここを問い直さないまま、
技術や知識だけを増やしていくと、
いつの間にか、目の前の人を“部分”として見てしまっているかもしれません。
腰痛の人。
肩こりの人。
姿勢が悪い人。
運動不足の人。
メンタルが弱い人。
習慣が続かない人。
もちろん、問題を整理するために分類することは必要です。
けれど、その人は、
症状そのものではありません。
痛みの奥には、生活があり、
姿勢の奥には、習慣があり、
動作の奥には、感覚があり、
不調の奥には、関係性や環境がある。
そして、そのすべての奥に、
その人の人生があります。
健康を再定義するシリーズでは、
健康を単なる「身体の状態」としてではなく、
その人が、その人らしく生きていくための土台として捉え直しています。
今回は、現段階のシリーズのまとめ記事として、この記事を置いておきます。
このシリーズで大切にしていること
「健康を再定義する」シリーズで大切にしているのは、
新しい正解を提示することではありません。
むしろ、
自分が当たり前だと思っていた“健康観”を問い直すこと。
そこに重きを置いています。
健康とは何か。
支援とは何か。
評価とは何か。
ゴールとは何か。
専門家は、どこまで関わるのか。
どこから先は、本人の人生なのか。
その問いを深めることで、
目の前の人の見え方が変わります。
見え方が変われば、
関わり方が変わります。
関わり方が変われば、
支援そのものが変わります。
このシリーズは、
知識や技術を増やすための記事ではありません。
知識や技術の前提にある、
「人をどう観るか」
を深めるための記事です。
記事一覧と読み方
ここから、
「健康を再定義する」シリーズの記事を紹介します。
どの記事から読んでも構いませんが、
上から読んで欲しい順に並べました。
全体像を掴むなら、まずこの6本という記事たちです。
初めて読む方は、そのまま順番に読んでいただくと、
Your Best Solutionという思想の全体像が、つかみやすいと思います。
1. 健康を再定義する ― WHOの健康概念を構造として読み解く ―(有料)
このシリーズの土台と言える記事です。
WHOの健康概念をもとに、
健康を「病気ではないこと」だけでなく、
身体的・精神的・社会的な状態として捉え直していきます。
ただし、この記事で扱いたいのは、
WHOの定義を暗記することではありません。
大切なのは、
その定義を、自分の現場にどう引き寄せるかです。
身体だけを見ていないか。
心の状態を見落としていないか。
社会的なつながりや役割を、健康の一部として見ているか。
もっと、根本的な在り方はどうか。
健康を構造として捉え直すことで、
支援の視野が広がっていきます。
まず、最初に読んでほしい記事です。
2. 健康を再定義する ― ICFが教えてくれる「生きること」としての健康 ―(無料)
WHOの健康概念をさらに現場に近づけるために、
ICF(国際生活機能分類)の視点から健康を見直した記事です。
ICFは、単に分類するためのものではありません。
心身機能・身体構造。
活動。
参加。
環境因子。
個人因子。
これらを通して、
その人の状態を「身体の問題」だけでなく、
生活や人生の中で捉えるための視点です。
痛みが減った。
可動域が広がった。
筋力が上がった。
それも大切です。
でも、その結果として、
その人は何ができるようになったのか。
どんな生活を取り戻したのか。
どんな参加が可能になったのか。
ICFは、
支援者の視野を、身体から生活へ、
生活から人生へと広げてくれます。
3. 健康を再定義する ― ICFから読み解く「人を観る」ということ ―(有料)
ICFを単なる知識で終わらせず、
実際に「人を観る力」として深めていく記事です。
この記事では、
ICFの枠組みを使いながら、
目の前の人をどのように捉えるかを考えていきます。
症状を観る。
動作を観る。
姿勢を観る。
機能を観る。
それだけではなく、
その人がどんな生活をしているのか。
何を大切にしているのか。
どんな環境の中にいるのか。
何を取り戻したいと思っているのか。
ここまで含めて観ることが、
「人を観る」ということです。
記事の中では、
自分の現場を振り返るためのワークも入れています。
知識として読むだけでなく、
自分の支援を見直しながら読んでほしい記事です。
4. 健康を再定義する ― 関係性としての健康と、アドラー心理学 ―(有料)
健康を、個人の状態だけでなく、
関係性の中で捉え直した記事です。
アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と述べておりますが、WHOが定義する社会的健康のことを言っていたのだなと分かります。
人は、ひとりで健康になるわけではありません。
どんな環境にいるか。
どんな人と関わっているか。
どんな役割を持っているか。
自分がここにいていいと思えるか。
誰かとつながっている感覚があるか。
こうした関係性は、
健康に深く関わっています。
この記事では、
アドラー心理学の視点を土台にしながら、
健康を「自分だけの問題」としてではなく、
人と人との間にあるものとして考えていきます。
私たち、支援者にとっても、とても大切な視点です。
なぜなら、支援とは、
支援者とクライアントの関係性の中で起きるものだからです。
どんなに正しいことを伝えても、
その関係性がととのっていなければ、
その言葉は相手に届かないことがあります。
健康を関係性として捉えることで、
支援者としての在り方も問い直されていきます。
5. 健康を再定義する ― 支援者は、どこまで関わるのか ―(有料)
ここからは、
支援者自身の在り方に踏み込んでいきます。
支援者は、どこまで関わるのか。
痛みを減らす。
機能を回復させる。
姿勢を整える。
動作を改善する。
習慣を変える。
どれも大切です。
けれど、その先にあるゴールは、
本当に本人が望んでいるものなのでしょうか。
支援者が良かれと思って設定したゴールが、
いつの間にか、本人の人生を置き去りにしていることはないでしょうか。
正しい支援と、
その人に合っている支援は、
必ずしも同じではありません。
Your Best Solutionとは、相手に合った最善の解決方法を提案・提供することです。
この記事では、
ICFの視点を土台にしながら、
支援のゴール設定を問い直していきます。
支援者として、
かなり深く刺さるテーマだと思います。
6. 健康を再定義する ― 支援者は、何を手放す必要があるのか ―(有料)
支援者は、何をするべきか。
私たちは、ついそこを考えます。
何を伝えるか。
何を評価するか。
何を介入するか。
どんな方法を選ぶか。
どう変化を出すか。
もちろん、それらは大切です。
でも、支援者として成長していくほど、
「何をするか」だけでなく、
何を手放すか
も大切になっていきます。
相手を変えようとすること。
正しさを押しつけること。
結果を急ぐこと。
自分が導かなければいけないと思い込むこと。
相手の人生を、支援者が背負いすぎること。
これらを手放していくことで、
支援は、より静かに、より深くなっていきます。
この記事では、
支援者の関わり方を、もう一段深く問い直していきます。
「良くしたい」という思いが強い人ほど、
読んでほしい記事です。
どの順番で読むといいか
上記の記事を上から6本、
順番に読んで欲しいところですが、
いきなり全部を読むのは大変でしょうから、「あなた」に合わせた読み方を提案致します。
まず全体像をつかみたいあなたへ
この順番がおすすめです。
①WHOの健康概念を構造として読み解く
②ICFが教えてくれる「生きること」としての健康
③ICFから読み解く「人を観る」ということ
まずは、健康を身体だけでなく、
生活・参加・人生の中で捉える視点を育てていく流れです。
専門家としての土台を見直したい方に向いています。
支援者としての在り方を深めたいあなたへ
この順番がおすすめです。
④関係性としての健康と、アドラー心理学
⑤支援者は、どこまで関わるのか
⑥支援者は、何を手放す必要があるのか
こちらは、
知識や技術よりも、
支援者自身の在り方を問い直す流れです。
クライアントとの距離感。
ゴール設定。
関わりすぎ。
正しさの扱い方。
支援者としての責任と手放し。
そういったテーマを深めたい方に向いています。
現場で迷いがあるあなたへ
今、自分の現場で、
「この関わり方でいいのだろうか」
「本人のためと言いながら、押しつけになっていないだろうか」
「何をゴールにすればいいのか迷う」
「技術は学んでいるのに、人を観る感覚が深まっていない気がする」
そんな感覚がある方は、
気になるタイトルから読んでみてください。
このシリーズは、
順番通りに学ぶためだけのものではありません。
今の自分に必要な問いと出会うためのものでもあります。
単発記事として読むか、研究所で深めるか
このシリーズの記事は、
それぞれ単発で購入して読むことができます。
気になるテーマだけを選んで読む。
今の自分に必要な記事だけを読む。
それも、もちろん良い読み方です。
ただ、もし、
もっと体系的に学んでいきたい。
継続的に視点を深めていきたい。
自分の現場に落とし込みたい。
もっとYour Best Solutionの考え方に触れたい。
そう感じた方には、
Your Best Solution研究所をおすすめします。
Your Best Solution研究所について
Your Best Solution研究所は、
専門家・支援者のための学びの場です。
(メンバーシップ)
ここでは、
この「健康を再定義する」シリーズの他の記事、有料記事をすべて読むことができます。
ただ、研究所の価値は、
記事が読めることだけではありません。
大切にしているのは、
人を観る力、本質を観る力を、継続的に育てていくこと。
研究所では今後、有料記事に加えて、
研究所限定の内容も届けていこうと思っています。
たとえば、
研究ノート(五木田の視点)
今月の問い
有料記事の補足
五木田塾勉強会レポートの深掘り
ケースの見方(症例)
支援者としての在り方を問い直す記事
などを予定しています。
完成された知識を読むだけではなく、
日々の現場で問い続けるための場所。
それが、Your Best Solution研究所です。
研究所で深めていきたいこと
研究所では、
正解を増やすことよりも、
問いを深めることを大切にしていきます。
そのゴールは、誰が決めたものなのか。
その評価は、本当にその人を観ているのか。
その介入は、相手の自立につながっているのか。
その正しさは、相手に合っているのか。
支援者は、どこまで関わり、どこから手放すのか。
こうした問いは、
一度考えれば終わるものではありません。
現場に立つたびに、
人と関わるたびに、
何度も問い直していくものです。
だからこそ、
継続して学び、振り返り、深めていく場が必要だと考えています。
Your Best Solution研究所は、
そのための静かな場のひとつです。
さらに、実際の勉強会や対話、身体を通した学びの中で深めていきたい方には、Your Best Solution Mentorship Programの「五木田塾」という場もあります。
まずは、研究所でYBSの視点に触れながら、
必要なタイミングで、より実践的な学びの場へ進んでいただけたらと思います。
最後に
健康を再定義することは、
言葉の定義を変えることではありません。
目の前の人の見方を変えることです。
身体だけではなく、生活を見る。
症状だけではなく、背景を見る。
機能だけではなく、参加を見る。
問題だけではなく、その人の人生を見る。
そして、
支援者自身の在り方も問い直すことです。
私たち専門家が、
何を健康と呼び、
何を支援と呼び、
何をゴールとするのか。
その前提が変われば、
現場での関わり方は変わります。
このシリーズが、
あなた自身の現場を見直すきっかけになれば嬉しく思います。
そして、さらに深く学びたい方は、
Your Best Solution研究所で一緒に問いを深めていきましょう。
「人」を観る。
「本質」を観る。
その力を、
日々の支援の中で育てていくために。
また、次の記事でお会いしましょう。
Your Best Solution
五木田穣
