好きなことなんてなくていい
学生時代は手前味噌だけど文武両道で、成績も武術の成績も良かった。
それなのに、社会に出たら仕事が続かないしやる気も湧かないし、上司には毎日のように怒られる。どうしたらいいのか分からず、「僕はもう精神的に壊れてるのか?」とメンタルクリニックまで行った。
そしたら医者に「好きなことやれば?」なんて言われた。
いや、そんな“好きなもの”がないから困ってるんだよと伝えて帰ったのがもう10年以上前の話。
そして今も相変わらず好きなことはない。無趣味ってわけでもないけど、夢中になれるほどでもない。
小説や漫画を読んだり、ゲームしたり映画を観たりはするけれど、たいしてお金もかからないし、置き場所にも困らないから選んでいるだけ。“好き”というより“気楽”だからやる――そんな感覚。
もしお金に制限がなかったとしても、せいぜいLEGOやミニ四駆をちょっと作って遊ぶくらい。年に10万円も使わないんじゃないかな。それに大きな置き場を借りるのも面倒だし、正直そこに熱意を注ぐほどでもない。
で、なぜこんな話をしているかというと、医者から言われた「好きなことをやれ」という言葉をふと思い出して、“ああ、向き合う必要なかったんだ”と気づいたからだ。
好きなこと?夢?やりたいこと? 無かったら無いでいいじゃないか。
無いもの探しをするほど、自分を苦しめる行為はない。世の中には「趣味がある人をうらやましい」と思う人がいるし、その逆もたくさんいる。結局隣の芝生は青い。
僕だって、仕事“しなくてもいい”ような状態をうらやましがられることがある。働いてない(正確には働けない部分が多いんだけど)生活を「羨ましいな」と言われたりもする。
じゃあそれで僕が最高に幸せかといえば、暇すぎて辛いときもあるわけで、何事も一長一短なんだと思う。
結局、ぼくは今「ストレスがない環境」に身を置きながら、適度に需要に応えるだけで稼ぎを得ている。
もし体力や気力があれば月100時間くらいは働けるけど、200時間超えとかは絶対しんどい。
たとえばおっさんで急に仕事を辞められないなら、副業から始めてぼくみたいに月50時間未満の働き方を目指すのもアリだと思う。
それでやっていけるなら、“好きなこと”を探すよりはるかに楽だし、人生のストレスが激減するはず。
この数年はビジネスにもあまり影響のない話ばかり発信してきたけれど、今回ふと思い立ってこんな個人的なことを綴ってみた。
エッセイなんて結局そんな“自分の気持ちを吐露する”作業の繰り返しで、「あ、なんかこの人の話わかるかも」って共感してくれる人が増えると、それ自体が仕事になったりもする。
要するに、夢も好きなこともないなら、Xやnoteで自分の場所を作るのは簡単だよ、と言いたい。
何かに必死で打ち込むことを無理に探さなくてもいい。
とりあえずストレスを減らして、ゆるく暮らせる環境を築ければ、意外とそれで満足できるかもしれない。
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