スラックスはシングル派?ダブル派?足元の歴史とそこに宿る美学
ビジネスや日常で、私たちが何気なく穿いているスラックス。
その裾の仕上げを決めるとき、みなさんはシングルとダブルのどちらを選んでいるでしょうか。
日本ではシングル仕上げが一般的ですが、欧米をはじめ、クラシックな装いを愛する人の間ではダブルを選ぶ方がとても多いです。
結構、僕はダブルが多いです笑
単なるデザインの違いと思われがちなこの折り返しですが、実はそこには、ある一人のイギリス国王が残したユニークな歴史と、現代の装いにも通じる深いメリットが隠されています。
今回は、スラックスをダブルに折り返すことの意味と、そこに宿る美学について少し深く考えてみたいと思います。
こんにちは。 田中雄大(たなかゆうだい)と申します。
私は、学生時代に野球を16年間継続し、高校・大学ではキャプテンをしていました。
そして、会社勤めをしたのち起業して今に至ります。
小売店の経営、SES等の事業を通じて「お客様の理想の人生をつくる」お手伝いをしています。
このnoteは、20代に向けて仕事や人間関係・日々の悩みに対して、お役に立てればと思い開設しました。
詳しいことが知りたい人は、下記のリンクを覗いてみてください。
私の自己紹介を書いています。
https://note.com/yudaitanaka/n/n01efcb86dce9
さて、本題に入りましょう。
今回のテーマは、「スラックスはシングル派?ダブル派?足元の歴史とそこに宿る美学」について書いていきます。
始まりは、ある英国王の「即興のアイデア」から
スラックスの裾をダブルにする文化が生まれた背景には、19世紀末から20世紀初頭にかけてイギリスを統治した、エドワード7世にまつわる面白いエピソードがあります。
彼がまだ皇太子だった頃、ある競馬場(貴族主催のパーティー)へ向かう途中のことでした。あいにくの大雨によって、道はぬかるみ、ひどい水たまりができていたのです。
当時、スラックスの裾はシングル(折らない形)が当然のルールでした。
しかし、このまま歩けば大切なスラックスの裾が泥水で汚れてしまいます。
そこでエドワード7世は、裾が汚れるのを防ぐために、その場でスラックスの裾をサッと上に折り返して歩きました。
この「泥除け」のための即興の着こなしが、周囲の貴族たちの目に留まります。「あの着こなしは新しくて、どこか軽快で格好いい」と、トレンドとして瞬く間に広がっていったのです。
本来は雨の日のカジュアルダウンから始まったディテールが、時間をかけて紳士のクラシックな定番へと昇華していった。
そう考えると、僕たちがやっているダブルがまさか、こんなきっかけで広がっていったとはちょっと驚きですよね笑
ただこういったエピソードを知ると、少しダブルにも愛着が湧くんじゃないでしょうか。
スラックスを折り返す、2つの大きなメリット
現代においてスラックスをダブルにするメリットとは何でしょうか。
大きく分けると、2つの理由があります。
足元に美しい「おもり」を作り、シルエットを綺麗に落とす
ダブル仕上げにすると、裾を折り返す分だけ生地が重なり、シングルよりも足元に重みが加わります。
このわずかな重みが、スラックスにとって非常に重要な役割を果たしてくれます。重力によって生地がストンと下に引っ張られるため、シワが伸び、クリースが真っ直ぐ美しく落ちるようになるのです。
足元がふにゃふにゃと頼りなくならず、スッキリと洗練された美しい佇まいが生まれます。
全体のボリュームバランスを整える
現代のスーツ生地は、昔に比べて非常に軽くて薄くなっています。
また、スラックスの裾幅も細身のものが主流です。
軽い生地で裾をシングルにしてしまうと、上半身のジャケットに対して足元が軽くなりすぎ、全体のバランスが少し貧相に見えてしまうことがあります。
裾にダブルのボリュームを持たせることで、特に革靴を履いたときに、上下のバランスが美しく調和するのです。
知っておきたい、ダブルのデメリット
もちろん、ダブルにする際の注意点もあります。
フォーマルな席には適さない
先ほどお話しした通り、ダブルは雨の日の泥除けというカジュアルな背景から生まれています。
そのため、最も格の高い結婚式や、お葬式などの喪服・礼服においては、現在でもシングルにするのが絶対的なマナーとされています。冠婚葬祭の場面では気をつけるといいですね。
視線が下に集まりやすい
足元にボリュームが出るため、どうしても視線がスラックスの裾へと向かいます。そのため、ダブルの幅を太くしすぎてしまうと、少し足元が重たく見え、脚が短く見えてしまうことがあります。
初めてダブルに挑戦される場合は、太さを3.0cm〜4.0cm前後に設定していただくと、どんな体型の方でも上品でバランスの良いクラシカルな雰囲気を楽しむことができます。
どちらを選ぶか、という楽しさ
スーツの着こなしにおいて、シングルが正解でダブルが間違い、ということはありません。シングルもダブルも共に良さがあります。
都会的でスマートな、ビシッとした佇まいを意識したい日はシングルを。
重厚感があり、自分のスタイルをしっかりと足元から支えたい日はダブルを。 大切なのは、世の中の無難な基準に合わせるのではなく、今の自分は、どんな佇まいで相手の前に立ちたいか?を考えて選ぶことではないでしょうか。スーツのルーツを知り、その日の装いを自分で意図して組み立てる。
そんな小さなこだわりが、日々のビジネスシーンや大切な時間を、少しだけ豊かにしてくれるのだと信じています。
毎朝、スラックスに足を通すとき。裾の仕上がりに込められた歴史を、ふと思い出していただけたら嬉しいです。
noteを最後まで見ていただきありがとうございました。
私はA. tailor(エーステーラー)というオーダースーツサロンを経営しています。
完全予約制で隠れ家のような店舗は書斎のように落ち着いた雰囲気です。ゆったりとご自身の理想に向き合っていただけます。
普段スーツを買いに来る以外にも、完全予約制なこともありいろんな相談事も舞い込んできます。例えば、キャリアの相談も受けたりします。
店長と二人三脚で作り上げている空間に遊びに来られたい方はDMからご連絡ください。
【このnoteを書いている人のプロフィールです】
田中雄大 学生時代は野球につぎ込む16年間だった。
高校・大学はキャプテンとして活躍。
大学卒業後、大手人材会社に入社。会社の仕事に励みながら、個人でも活動を開始。会社の仕事に励むかたわら、23歳で、あるベンチャーで新卒研修の企画、講師を依頼を受けて実施。
23歳が22歳に研修をすることを実施し、翌年の依頼も受ける。
その後、新卒に対しての研修を実施しながら、将来設計のサポートに従事し500名以上の転職を支援。
25歳で独立。オーダースーツの店舗経営、SES事業を実施、アパレルなど幅広く展開をしている。
【noteを開設した経緯】
大学の講師を受けた際に、自分の話を聞いて可能性を感じた、仕事をしたいと思ったというお声を頂き、自分にも何かできるこがあると考え、当noteを開設。
【発信テーマ】
「誰もが輝き、活躍する社会を創造すること」
【最後に】
自分が体験してきたものをお伝えしていくnoteです。
独立したい、起業したい、今仕事に悩んでいる人、もっと仕事ができるようになりたい人、僕がどんな人か興味がある方などに何かお役に立てればと考え、noteを更新しています。あらゆる目線でお伝えさせていただくnoteになります。
