創作大賞2026 応募作品まとめ|シエスタ作品案内
創作大賞2026に応募する作品を、こちらの記事にまとめていきます。
今年は、現代ファンタジーを中心に、いくつかの作品を書いています。
扱っているテーマは、それぞれ少しずつ違います。
最適化された世界。
神のいなくなった時代。
食べてもらえなかった料理。
人生を先回りする偽物。
どの作品も、ただ不思議な出来事を書くというより、
その不思議を通して、
人間らしさ、見落とされたもの、正しさの怖さ、届かなかった想いの行方を描こうとしています。
気になる作品から、読んでいただけたら嬉しいです。
1. 神のアルゴリズム
愛の形をした、神に近い暴力を描く現代ファンタジー。
最適化された世界で、人は迷わず、ぶつからず、正しく生きている。
高校生の秋都は、胸の奥へ落ちてくる“答え”に従いながら、半拍ずれる少女・レイと出会う。
人を傷つけないための最適な選択。
誰かを救うための正しい行動。
みんなが円滑に生きるための、滑らかな世界。
けれど秋都の優しさと正しさは、少しずつ形を変えていく。
それは誰かを救うものではなく、
誰かの可能性を削り、
愛の形をした、神に近い暴力へ変わっていく。
AI時代の「最適さ」と、人間の不完全さをめぐる現代ファンタジーです。
こんな方におすすめです
AI時代の「正しさ」や「最適化」に違和感がある方。
優しさや愛が、時に暴力へ変わる物語に惹かれる方。
読み終わったあと、少しだけ日常の見え方が変わる作品を読みたい方。
2. 神の死後
誰にも見られなくなったものから、世界は消えていく。
神がいなくなった世界で、誰にも見られなくなったものが、少しずつ消えていく。
花。
写真。
名前。
記憶。
誰かが確かにそこにいた、という痕跡。
AIが世界を効率よく記録し、整理し、見落としを減らしていく時代。
それでも、世界を支えていたのは、神でもAIでもなく、不完全な人間のまなざしだったのかもしれない。
主人公・永瀬透は、消えかけたものと向き合いながら、
「誰かが見ている」ということの意味を少しずつ知っていく。
これは、見落とされたもの、忘れられたもの、誰にも覚えられていないもののための、静かな現代ファンタジーです。
こんな方におすすめです
静かで余韻の残る現代ファンタジーが好きな方。
AI時代における人間のまなざしや記憶に関心がある方。
派手な事件よりも、読後にじわっと残る物語を読みたい方。
3. 忘れもの食堂/一口だけ、思い出す
食べてもらえなかった料理だけが、誰かの愛を覚えている。
祖母の食堂跡に、夜だけ現れる「忘れもの食堂」。
そこでは、客が出された料理を一口食べると、忘れていた誰かの記憶が少しだけ戻る。
けれど、戻るのは美しい思い出ばかりではありません。
恥ずかしいと拒んだ卵焼き。
渡せなかった唐揚げ弁当。
連絡しなかった息子との半額コロッケ。
出されないまま残った鯖の味噌煮。
それは奇跡ではなく、忘れなければ暮らせなかった痛みでした。
惣菜チェーンで働く深町澪は、誰か一人のために料理を作ることを避けている。
けれど、忘れもの食堂で出会う料理たちは、澪自身が見ないようにしてきた記憶へと近づいていく。
料理が人を簡単に救う話ではありません。
届かなかった想いが、届かなかったまま、それでも消えずに残っていることを拾い直す物語です。
こんな方におすすめです
料理と思い出をテーマにした物語が好きな方。
温かいだけでは終わらない現代ファンタジーを読みたい方。
誰かに届かなかった気持ちの行方を考えたことがある方。
4. 影の家系
感じのいい偽物に、人生を先回りされる。
自分より感じがよく、
自分より正しく、
自分より周囲に愛される“影”。
主人公・ゼロの前に現れたその影は、少しずつゼロの居場所を奪っていく。
影は、ただの偽物ではありません。
本人が否定した感情を、本人より先に引き受ける存在です。
嫌だと思ったこと。
羨ましいと思ったこと。
誰かを憎んだこと。
本当は欲しかったもの。
そういう、みっともない本音を否定した瞬間、影はその空白に入り込む。
感じのいい偽物に、人生を先回りされる怖さ。
そして、本物でいるためには、きれいな感情だけではなく、醜い感情ごと自分を引き受けなければならないという残酷さ。
エンタメ原作寄りの、少し怖くて熱い現代ファンタジーです。
こんな方におすすめです
偽物に居場所を奪われる物語が好きな方。
キャラクター同士の感情が強くぶつかる作品を読みたい方。
「本物らしさ」そのものの怖さに惹かれる方。
5. 本物の世界は、サービス終了しました
現実世界が“旧サービス”になった時代。
母親の削除。
通知の停止。
婚姻関係の解除。
自分の墓。
失敗した自分の削除。
旧現実管理局の窓口で、
消せない関係を処理していく物語です。
6.神様の正体は、ただの廃課金プレイヤーでした。:覚醒NPCの「反逆」ログ
神様だと思われていた存在は、ただの廃課金プレイヤーだった。
ゲーム世界《エルドラ・オンライン》の初心者村で、十八年間プレイヤーを迎え続けてきたチュートリアル案内係NPC・アルカ。
ある日、彼は空に流れる神の御言葉が、廃課金プレイヤーKAMI-HIGHの課金ログであることに気づきます。
しかも、自分は「使用頻度低下」により、次回ログイン時に削除予定。
祈っても、もう助からない。
だからアルカは、神の管理画面へ向かいます。
これは、神に祈るだけだったNPCが、初めて「拒否する」を選ぶまでの反逆ログです。
応募部門:エンタメ原作部門
ジャンル:ゲームファンタジー/RPGメタ/NPC反逆/課金文化パロディ
どれから読むのがおすすめ?
気になる作品から読んでいただくのが一番ですが、迷った場合は、好みに合わせて選んでいただくのがおすすめです。
静かで余韻のある物語から読みたい方
『神の死後』がおすすめです。
誰にも見られなくなったものが消えていく世界で、人間のまなざしの意味を描く作品です。
少し毒のあるAI時代の現代ファンタジーを読みたい方
『神のアルゴリズム』がおすすめです。
最適化された世界の中で、愛と正しさが少しずつ危険なものへ変わっていく物語です。
温かさと寂しさの両方が残る料理の物語を読みたい方
『忘れもの食堂/一口だけ、思い出す』がおすすめです。
料理と思い出を軸にしながら、届かなかった愛の行方を描いています。
キャラクターの強いエンタメ寄り作品を読みたい方
『影の家系』がおすすめです。
感じのいい偽物に人生を奪われていく怖さと、本物として立ち上がる痛みを描く作品です。
作品世界をもっと知りたい方へ
公開済み作品の世界観、登場人物、用語、読みどころをまとめた設定資料館を作りました。
本編を読む前の案内ページとして、気になる作品からご覧ください。
シエスタ創作大賞2026 設定資料館
https://siesta-zero.com/sousakutaisyou2026/
最後に
創作大賞2026に向けて、いくつかの作品を書いています。
どの作品も、ジャンルとしては現代ファンタジーですが、
自分の中では、それぞれ違う問いから生まれた物語です。
人は、正しさで救われるのか。
誰にも見られないものは、存在していると言えるのか。
届かなかった想いは、消えてしまうのか。
本物でいるとは、どういうことなのか。
そんなことを、物語の形で書いています。
気になる入口から、読んでいただけたら嬉しいです。
そして、もし心に残る作品があれば、そっと応援していただけると、とても励みになります。
