「派遣」と「請負」と「SES」の違い
それぞれの用語の意味
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 派遣 | 「人、売ります」な契約形態。もう少しやんわりと書くと、労働力の提供に対して責任と報酬が発生する契約形態 |
| 請負 | 結果だよ、結果!大事なのは結果なんだよ!な契約形態。もう少し真面目に書くと、成果物の完成に対して責任と報酬が発生する契約形態 |
| SES | 実質的には派遣と変わらないけど「派遣」って言いたくないときに使われる契約形態。建前で書くと、(何らかの成果物に対する報酬ではなく)技術力や労働力を売りますよ、な契約のこと。 |
似ているところ
どれも、労働形態や労働契約に関する用語です。自分、自分を雇っている会社、お客さまの三者が登場し、それらの関係性を示しています。

違うところ
事実上、なーなーになっている場合も多いですが、指揮系統と何に対する報酬か(何に対して責任が発生するか)が違います。
請負とSESの場合、お仕事上の指揮系統は
自分を雇っている会社→自分
です。
お客さまに「この作業をこのやり方でやって」と言われても、建前上は断って かまいません。
あくまで建前上のお話ですけどね。
結果さえ出せば文句を言われる筋合いはないのです。
派遣の場合、お仕事上の指揮系統は
お客さま→自分
です。
お客さまに「この作業をこのやり方でやって」と言われた場合は、従う必要があります。
請負の場合、何に対する報酬か(何に対して責任が発生するか)は
結果に対する報酬・責任
です。
極端な話、お客さまの求める結果を出せるのであれば、お客さまの言うことなんて無視して かまいません。
働く必要も無いです。
指一本動かす必要もありません。
それでお客さまの求める結果が出せたのであれば、胸を張って請求できます。
その代わり、いくら頑張ってお仕事しても、結果が出なければお金はもらえません。
世知辛いですね。
それに対して派遣、SESは
労働力の提供に対する報酬・責任
です。
極端な話、お客さまに言われた通りの作業を忠実にこなしたのであれば、その結果、お客さまがどんな不利益を被ろうと知ったこっちゃありません。
お客さまの言うとおりにしたのであれば、胸を張って請求できます。
その代わり、お客さまの言うことには従わなくてはいけません。
細かい違いは他にもありますが、大雑把に書くと、そんな感じです。

備考
SESに対して「指揮系統が『自社→自分』なのに、お客さまの言うことに従うの?」と矛盾を感じるかもしれませんね。
SESは言ってしまえば、業務委託契約です。
お客さまの「あれやって」に対して会社として応える、だから指揮系統は「自社→自分」だけど、お客さまの言うことに従う、つまり労働力を提供することになります。
というのが建前です。
実際のところ、IT業界で「SES契約」と言えば、ほとんどの場合が「客先常駐で指揮系統はお客さま→自分、ただしお金はお客さま→自社と支払われて、給料という形で自社→自分と流れてくる」形態です。
「派遣」という言葉を使いたくないけど派遣してよ、なときによく使われます。
あまり大きな声じゃ言えないですけどね。







