「概念実証」と「価値実証」の違い
それぞれの用語の意味
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 概念実証 | 新しいアイディアとか理論とかやり方とかに対して「これって本当にできるのかな?」とか「これって本当に役に立つのかな?」とかを実際にお試しでやってみて調べること |
| 価値実証 | やればできることは分かっているものに対して「これって、やる価値があるのかな?」を実際にお試しでやってみて調べること |
似ているところ
どちらも何かを本格的に始める前にやる検証作業です。
お試しでやってみて「どうかな?」を確認します。
違うところ
まず検証の対象が違います。
概念実証:できるかどうか分からないことに対する検証
価値実証:できると分かっていることに対する検証
です。
概念実証の対象は「できるか分からないこと」です。
新技術だったり新しいアイディアだったりの有効性を検証するのが概念実証です。
価値実証の対象は「できると分かっていること」です。
すでに他のところで使われている技術だったり、実績のあるアイディアだったりの(今回やろうとしていることに対する)有効性を検証するのが価値実証です。
また、実際にやることは
概念実証:できるかどうかの検証&やる価値があるかの検証
価値実証:やる価値があるかの検証
です。
概念実証では「それって、やる価値があるかな?」を検証する前に「そもそも、それってできるの?」の検証が必要です。
たとえやる価値があっても実現不可能だったら絵に描いた餅ですからね。
それに対して、価値実証では、いきなり「それって、やる価値があるかな?」の検証を始められます。
できることは分かっているからです。
備考
概念実証は「PoC」を日本語にしてみた表現です。
PoCは「Proof of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)」の略です。
「Proof of Concept」を何となく日本語にすると「概念の証明」となります。[詳細]
価値実証は「PoV」を日本語にしてみた表現です。
PoVは「Proof of Value(プルーフ・オブ・バリュー)」の略です。
「Proof of Value」を何となく日本語にすると「価値の証明」となります。[詳細]
本ページの内容は、あくまで私の理解です。
人によっては違う区別の仕方をしている場合も あります。
例えば、私は
概念実証:できるかどうかの検証&やる価値があるかの検証
価値実証:やる価値があるかの検証
と理解していますが、人によっては
概念実証:できるかどうかの検証
価値実証:やる価値があるかの検証
と区別している場合も あります。
後者の場合は、新しいアイディアだったり何だりに対して、まず概念実証(できるかどうかの検証)をやって、その後で価値実証(やる価値があるかの検証)をやる、という流れになるはずです。
やること自体は
1.「できるの?」の検証
2.「やる価値があるの?」の検証
ですけどね。
1と2を、まとめて「概念実証」と見なすか「概念実証+価値実証」と見なすかの違いです。






