特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律
特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)を改正した法律だよ
インターネットの世界におけるサービス提供者の責任範囲を規定しているよ
くそ長ったらしい名前だから「情報流通プラットフォーム対処法」などと表現されることが多いよ
簡単に書くよ
特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律(読:トクテイデンキツウシンヤクムテイキョウシャノソンガイバイショウセキニンノセイゲンオヨビハッシンシャジョウホウノカイジニカンスルホウリツノイチブヲカイセイスルホウリツ 英:Act Partially Amending the Act on the Limitation of Liability for Damages of Specified Telecommunications Service Providers and the Disclosure of Sender Information?)とは
いわゆる「情報流通プラットフォーム対処法」のこと。
用語の中身としては
「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」という法律が改正されたやつ
であり
「インターネットの世界で名誉棄損とか権利の侵害が起きた場合にサービスの運営者はこんなことをやってね」な法律
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・インターネットサービスプロバイダ(ISP)
・プロバイダ
・特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)
について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
インターネットサービスプロバイダ(ISP)は「あなたの使っている回線とインターネットの世界をくっつけてくれる業者さん」です。
詳細は、用語「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」の説明を ご覧ください。
プロバイダは「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」の省略表現です。
もしくは英語の「provider(プロバイダ)」です。
「提供者」や「供給者」を意味します。
プロバイダ責任制限法の「プロバイダ」は、法律の内容から考えれば「提供者」や「供給者」の方の意味です。
ただし、インターネットサービスプロバイダもプロバイダ(提供者)です。
よって、説明の中で「プロバイダやサービスの提供者」のような言い回しが出てくる場合があります。
その場合は「インターネットサービスプロバイダやサービスの提供者」(=プロバイダ)と解釈してください。
ややこしいですね。
特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律は「インターネットの世界で名誉棄損とかプライバシーの侵害とか著作権の侵害とかが起きた場合を想定して『別にサービス提供者さんは悪くないよね?だから、損害賠償とかは、しなくていいよ』を規定した法律」です。
インターネット上でサービスを提供している人の責任を制限する法律です。
くそ長ったらしいので、一般的には「プロバイダ責任制限法」や「プロバイダ責任法」などと呼ばれます。
※本ページでも以降は「プロバイダ責任制限法」と表現します。
例えば、そうですね。
ちょっと物騒な例えで恐縮ですが、アクマ君がピヨピヨレンタカーから車を借りてピヨピヨ銀行に銀行強盗に入ったとしましょう。
銀行強盗をされたピヨピヨ銀行がピヨピヨレンタカーを運営しているピヨ太君に対して「おまえの車を使って銀行強盗をされたぞ!責任を取れ!」と迫ったら、どうでしょう?
ピヨ太君としては「そんなことを言われても、知らんがな……」となりますよね。
ピヨ太君は車を貸しただけです。
銀行強盗をすると分かっていて貸したなら問題があるかもしれませんが、そんなことは知りませんでした。
悪いのはピヨ太君では ありません。
アクマ君です。
ただし、警察に聞かれたら協力は必要でしょうけどね。
「この車を使って銀行強盗をされたんだけど、この車を借りた人は誰?」と警察に聞かれたら「この車はアクマ君が借りていきましたね」と答えるのが善良な市民の義務でしょう。
ここまでの話で、特におかしなことは ありませんよね?
ごく一般的な常識の範囲内の話です。
この「ごく一般的な常識の範囲内の話」をインターネットの世界に持ち込むための法律がプロバイダ責任制限法です。
例えば、ピヨ太君が運営する電子掲示板サービス「ピヨピヨ掲示板」にアクマ君が「ピヨ子さんはデブデブ~」と書いたとしましょう。
名誉棄損級の悪口です。
それを見たピヨ子さんは、心底、傷つきました。
心が傷ついたピヨ子さんは、ピヨピヨ掲示板を運営しているピヨ太君に対して損害賠償請求をしました。
「おまえが運営しているサービスのせいで、私の心は傷ついたわ。ケーキを貢げ!」と迫ったのです。
おかしな話ですよね?
ピヨ太君が悪口を書いたわけでは ありません。
悪口を書いたのはアクマ君です。
ピヨ太君は、単にサービスを運営していただけです。
さらにピヨ太君には、アクマ君の悪口を止める手段が ありませんでした。
掲示板に書き込む前に何を書き込むかなんて分かりません。
もし分かったら、ピヨ太君はエスパーです。
何も悪くないピヨ太君が損害賠償請求されるなんて、おかしな話です。
このような話がまかり通らないように「サービス提供者に落ち度がないなら、サービス提供者に対して損害賠償を求めるなよ~」を規定した法律がプロバイダ責任制限法です。
サービス提供者は、あくまで「場」を提供しただけです。
悪いのは、その「場」を使って悪口を言ったやつでしょう。
「場」を提供した人は悪くないよ!本当に悪いのは、その「場」を使って、悪口を言ったりしたやつだよ!だから「場」を提供した人には責任がないよ!
な趣旨の法律です。
ただし、です。
いくら悪くないとはいっても、最低限の責任は持つべきでしょう。
ということで、プロバイダ責任制限法には
1.正規の手続きを踏んで「この悪口を消してよ!」と言われたら対応しなさいね
2.正規の手続きを踏んで「この悪口を言ったやつの情報を教えろよ!」と言われたら対応しなさいね
といったことも規定されています。
1は、一般的に「削除依頼」と呼ばれたりするアレです。
「消せる立場にいるんだから消してくださいよ!」です。
2は、小難しい表現を使うと「情報開示請求」と呼ばれたりします。
「犯人を知ってるでしょ?教えてよ!」です。
きっと
「場」を提供した人は悪くないよ!本当に悪いのは、その「場」を使って、悪口を言ったりしたやつだよ!だから「場」を提供した人には責任がないよ!でも、悪口を言われた人は可哀想だよね!だから、協力できる範囲で協力してやれよ!
な趣旨なのでしょうね。
なお、法律関係の話は、お金が絡んできたり、いろいろな解釈の仕方があったり、とてもデリケートな話題です。
できれば、きちんと説明しているところで情報を補完してください。
以上を踏まえて
プロバイダ責任制限法を今の時代に合わせて改正したやつ
が「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律」です。
やっぱり、くそ長ったらしいので、一般的には「情報流通プラットフォーム対処法」などと表現されます。
※本ページでも以降は「情報流通プラットフォーム対処法」と表現します。
「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」はプロバイダ責任制限法の正式名称です。
「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律」は「プロバイダ責任制限法の一部を改正する法律」と読み替えられます。
そうです。
プロバイダ責任制限法の一部を改正する法律が情報流通プラットフォーム対処法です。
具体的に何がどう変わったのかは別のところで勉強してください。
大雑把なイメージは、プロバイダ責任制限法が「ここまでしか責任を持たなくて良いよ」だったのに対し、情報流通プラットフォーム対処法は「ここまでは責任を持てよ」みたいです。
「プロバイダさん、もうちょっと頑張ってよ」ってことですかね。
一言でまとめるよ
まぁ「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律」って単語が出てきたら「インターネットの世界におけるサービス提供者の責任範囲を規定している法律なんだな~」と お考えください。






