プリフィックス長
IPアドレス(とサブネットマスク)を「198.51.100.1/24」のように書いたときの「/24」の部分だよ
サブネットマスク(の中にある1の個数)を表現しているよ
「プレフィックス長」という言い方の方が一般的だと思うよ
簡単に書くよ
プリフィックス長(読:プリフィックスチョウ 英:prefix length)とは
「プレフィックス長」の言い間違いとか書き間違い……ではないんだけど「プレフィックス長」という言い方の方が一般的だと思うよ、な表現。
プレフィックス長は
「198.51.100.1/24」のような形で「【IPアドレス
(インターネットをするときにコンピュータに割り当てられる住所)】/【「どのネットワークですよ~」な情報の長さ(サブネットマスク
(IPアドレスの どの部分がネットワーク部で、どの部分がホスト部かを示す情報)の中にある1の個数)】」を書く表記方法(CIDR表記)における「/24」の部分
であり
サブネットマスク(の中にある1の個数)を表現したもの
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・IPアドレス
・ネットワーク部
・ホスト部
・サブネットマスク
・CIDR(サイダー)
・CIDR表記
・プレフィックス長
について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
IPアドレスは「ネットワーク上の住所」です。
インターネットっぽい通信において、送信先を特定するときとかに使う情報です。
「198.51.100.2」のような形式になっています。
ネットワーク部は「IPアドレスの『どのネットワークですよ~』を示している部分」です。
ホスト部は「IPアドレスの『どのコンピュータですよ~』を示している部分」です。
IPアドレスには「どのネットワークの、どのコンピュータですよ~」という情報が書かれています。
言い方を変えると、IPアドレスは
1.「どのネットワークですよ~」な情報
2.「どのコンピュータですよ~」な情報
の2つで構成されているのです。
この2つのうち
1.「どのネットワークですよ~」な情報
を示している部分がネットワーク部です。
もう一方の
2.「どのコンピュータですよ~」な情報
がホスト部です。
サブネットマスクは「IPアドレスの どこから どこまでが『どのネットワークですよ~』な情報で、どこから どこまでが『どのコンピュータですよ~』な情報かを示す情報」です。
サブネットマスクを見ると、どこから どこまでがネットワーク部で、どこから どこまでがホスト部か分かります。
サブネットマスクの書式はIPアドレスと同じです。
例えば
255.255.255.0
のような見た目になっています。
サブネットマスク「255.255.255.0」は10進数で書かれています。
実は このままだと分かりにくいので、2進数に直してみましょう。
サブネットマスク「255.255.255.0」を2進数に直すと
11111111.11111111.11111111.00000000
に なります。
パッと見で
1.「1」が並んでいる部分
2.「0」が並んでいる部分
がありますよね。
この2つのうち
1.「1」が並んでいる部分
がネットワーク部を表しています。
2.「0」が並んでいる部分
がホスト部を表しています。
例えば「192.168.0.2」というIPアドレスが あったとしましょう。
このIPアドレスを2進数に直すと
11000000.10101000.00000000.00000010
に なります。
このIPアドレスと先程のサブネットマスクを並べてみます。
11000000.10101000.00000000.00000010
11111111.11111111.11111111.00000000
IPアドレスとサブネットマスクを、じ~っと見比べてください。
サブネットマスクの「1」になっている部分と対応するところが、IPアドレスのネットワーク部を示している部分です。
IPアドレス「192.168.0.2」の場合は
11000000.10101000.00000000
の部分になります。
残りの部分、サブネットマスクの「0」の部分に対応するところが、IPアドレスのホスト部を示している部分です。
IPアドレス「192.168.0.2」の場合は
00000010
の部分になります。
サブネットマスクが「255.255.255.0」の場合、IPアドレス「192.168.0.2」は「11000000.10101000.00000000ネットワークの00000010コンピュータですよ~」という意味になるわけです。
CIDRは「アドレスクラスの概念を気にしないことで、IPアドレスの割り当てや経路選択などの自由度を上げる仕組み」です。
詳細は、用語「CIDR」の説明を ご覧ください。
CIDRが、よく分からない人は、よく分からないままでも かまいません。
プレフィックス長の説明を理解する上で、CIDRは「知っておいた方が良いけど、知らなくても大丈夫」な情報です。
よく分からなくても気にしないで、このまま読み進めてください。
CIDR表記は「IPアドレスとサブネットマスクを同時に表現する書き方(のひとつ)」です。
CIDRという仕組みにおいては、IPアドレスとサブネットマスクの情報が両方必要です。
そのためIPアドレスとサブネットマスクを両方一度に書きたいです。
書きたいなら書けば良いじゃん。
別に難しいことは ありません。
例えば
198.51.100.1/255.255.255.0
のように書けば良いんじゃないですかね。
実際のところ、これでも意味は通じます。
問題ありません。
でも、ちょっと長ったらしいですね。
もうちょっとサクっと短く書けないのでしょうか。
そう考えた面倒くさがり屋な人が
198.51.100.1/24
のような書き方を思いつきました。
「/24」の部分がサブネットマスク「255.255.255.0」を表しています。
この話における「198.51.100.1/24」ような
IPアドレスとサブネットマスクを同時に表現する書き方(のひとつ)
がCIDR表記です。
「/24」の部分の「24」という数字を説明するときは、いろいろな言い方ができます。
「サブネットマスクの中にある1の個数」と言っても間違いでは ありません。
「ネットワーク部の長さ」と言っても合っています。
私自身は
2進数でサブネットマスクを書くときに、左から何個「1」を書くか
という説明が一番しっくりきます。
例えば「/24」と書いてあった場合は、サブネットマスクとして
2進数:11111111.11111111.11111111.00000000
10進数表記:255.255.255.0
を使うよ~ということです。
2進数表記で見た場合、左から24個、1が並んでいますよね。
同じように「/20」と書いてあれば
2進数:11111111.11111111.11110000.00000000
10進数表記:255.255.240.0
をサブネットマスクとして使います。
「/16」と書いてあれば
2進数:11111111.11111111.00000000.00000000
10進数表記:255.255.0.0
です。
プレフィックス長は「CIDR表記におけるサブネットマスクの部分」であり「サブネットマスクの中にある1の個数(ネットワーク部の長さ)を表現したもの」です。
「198.51.100.1/24」のような書き方における「/24」の部分ですね。
プレフィックス長とサブネットマスクの値を表にまとめると、以下のようになります。
| プレフィックス長 | サブネットマスク値 |
|---|---|
| /1 | 128.0.0.0 |
| /2 | 192.0.0.0 |
| /3 | 224.0.0.0 |
| /4 | 240.0.0.0 |
| /5 | 248.0.0.0 |
| /6 | 252.0.0.0 |
| /7 | 254.0.0.0 |
| /8 | 255.0.0.0 |
| /9 | 255.128.0.0 |
| /10 | 255.192.0.0 |
| /11 | 255.224.0.0 |
| /12 | 255.240.0.0 |
| /13 | 255.248.0.0 |
| /14 | 255.252.0.0 |
| /15 | 255.254.0.0 |
| /16 | 255.255.0.0 |
| /17 | 255.255.128.0 |
| /18 | 255.255.192.0 |
| /19 | 255.255.224.0 |
| /20 | 255.255.240.0 |
| /21 | 255.255.248.0 |
| /22 | 255.255.252.0 |
| /23 | 255.255.254.0 |
| /24 | 255.255.255.0 |
| /25 | 255.255.255.128 |
| /26 | 255.255.255.192 |
| /27 | 255.255.255.224 |
| /28 | 255.255.255.240 |
| /29 | 255.255.255.248 |
| /30 | 255.255.255.252 |
| /31 | 255.255.255.254 |
| /32 | 255.255.255.255 |
書き方が違うだけで、プレフィックス長とサブネットマスクは実質的に同じものを表現しています。
以上を踏まえて
「プレフィックス長」の間違い……ではないけど「プレフィックス長」という言い方の方が一般的だと思うよ、な表現
が「プリフィックス長」です。

そもそもが英語の「prefix」をカタカナ読みしているだけです。
「プレフィックス」でも「プリフィックス」でも間違いとは言えません。

とはいえ、よく見かけるのは「プレフィックス」の方です。
こだわりが なければ「プレフィックス長」と表現しておいた方が無難だと思います。
一言でまとめるよ
まぁ「プリフィックス長」って単語が出てきたら「サブネットマスク
(IPアドレスの どの部分がネットワーク部で、どの部分がホスト部かを示す情報)(の中にある1の個数)を表現したものなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「prefix(プレフィックス、プリフィックス)」の意味は「接頭辞」とかです。
「長」は日本語ですね。
何となく くっつけると
接頭辞長
となります。






